「あの夏、僕たちが好きだったソナへ」とても良いお話だけど、リメイク元作品が凄く良いからなぁ。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「あの夏、僕たちが好きだったソナへ」

 

を観ました。Fan’s Voiceさんの独占最速オンライン試写会が当たり観せていただきました。(@fansvoicejp)

 

ストーリーは、

将来の夢もなく、恋愛とは無縁の高校生活をしていたジヌは、ある出来事をきっかけに、模範生・ソナに抱く自分の思いに気づく。ソナと少しずつ心を通わせ、絆を築き始めた2人だったが、高校を卒業し別々の大学生活が始まり、やがてすれ違いが生まれるようになる。

というお話です。

 

 

2004年頃、高校2年のジヌはまだまだ子供のように友達と遊ぶ日々を過ごしていた。未来のことも考えずに今の楽しみだけ考えていた。そんなジヌにも気になることが出来る。クラスの優等生ソナに惹かれていたのだ。彼女はクラス男子の憧れの的であり、ジヌは迷惑なクラスメイトくらいにしか思われていなかった。

 

ある日、ソナが教科書を忘れて立たされそうになった時、ジヌが自分の教科書を渡して自分が忘れたことにして助けたことがきっかけでジヌの優しさを知り、距離が近くなっていく。ソナはジヌに未来のビジョンがあるかを聞くが、ジヌの未来は霧の中。ソナは一緒に勉強をすることを勧め、放課後に二人で勉強をすることに。

 

 

ソナのおかげでジヌの成績は上がり、大学受験前に受ける修能試験も無事に合格点が出せた。もちろんソナも大丈夫だと思っていたのだが書込みミスをしたようで、夜にジヌを呼び出し慰めて貰った。そんな日々が過ぎて、ジヌもソナも無事に大学に合格し、ジヌはソウルへ、ソナは他の都市の教育大学に行くことに。

 

二人は付き合うようになったが、ジヌはまだまだ子供のようで、大学で格闘サークルに入り楽しんでいたが、ソナは危険な事は辞めて欲しいとジヌに言っていた。ジヌは自分をカッコ良く見せるために格闘の試合にソナを呼ぶのだが、喜ぶジヌを余所目に危険だといってソナは怒ってしまう。そして…。後は、映画を観てくださいね。

 

 

この映画、2011年の台湾映画「あの頃、君を追いかけた」のリメイク作品です。日本でもリメイク作品が2018年に作られました。台湾版がとても良い映画なので、リメイク作品が何度も出来るのは解るのですが、さすがに3作目となると内容を知っているのでそれほどの感動が無かったです。

 

日本版は言語も解るし、日本仕様になっているのでその時代背景も解ったので私は好きだったのですが、今回は韓国版ということで、1作目と同じように字幕だし時代背景もあまりよく解らないので、日本版よりかは馴染めなかったです。韓国だから大学時代に兵役とかがあったり、大学受験の前に修能テストなるものがあったり、日本の私の時代で言えば共通一次試験的なものだと思うんだけど、それぞれお国柄があるからねぇ。

 

 

基本的なストーリーはオリジナルと同じでしたし、感動する部分も一緒だったので良かったですよ。青春時代の美しくて楽しくてちょっぴりほろ苦い気持ちを思い出しながら、それでも彼女が好きだなという思いを抱いて、彼女の新しい一歩を送り出すというところが良いんです。

 

主人公ジヌの高校2年から大学院までの数年間の初恋を描いています。初恋相手のソナは誰もが憧れる優等生。だけど、ジヌの優しさに触れて彼を好きになって行きます。ジヌは元々、頭が悪い子では無かったのですが、将来のことなんて何も考えずに遊んでばかりで勉強をしていませんでした。でも、ソナに出会い、将来について考え始めることになります。

 

 

ジヌの家は中流階級なのかな。大学へ行けるなら行って欲しいと両親は思っていて、ソナと勉強をし始めて成績が上がってきて喜んでいるんです。ジヌの父親は何故か裸にエプロンで料理を作っていて豪華な料理を出すんです。一体、この家はどういう家庭なんだろうと思ったんだけど、まぁ、中流でも裕福な方だったのかな。食卓に龍の細工がされた料理が並んでましたからね。(笑)

 

高校の頃は幼い感じでワイワイしていましたが、大学に入りそれぞれの道へ進んで、段々と変わってくるんです。ジヌは高校の頃と変わらずに子供のようでしたが、ソナはもう大人の考え方になっていたんです。

 

ある出来事の後、ジヌのセリフで「僕が後から知ったのは男より女の方が早く成長するということだ。」というのがあるんです。そのセリフ1つで、ジヌは自分の強さをアピールするために格闘をしたのだけれど、ソナは精神的に成長していて、好きな人を守りたいという考えに入っていたので、自分から危険な事をするジヌを理解出来なかったんです。ここで二人の考え方が一度決裂するんです。

 

 

これ、凄く解りますよね。きっと女性なら男を見て「バカな事してるなぁ。」と思ったことがあると思います。喧嘩をすることがカッコ良くみえるのはガキの漫画だけ。大人になれば、自分を抑えられずに喧嘩をするなんてカッコ悪いと考えるんです。実際に喧嘩をしてよい事なんてありませんからね。戦争をするのは国が成長していない証拠なんです。

 

そんな事が映画の途中に起きて、そこが分岐点になります。青春時代に誰もが経験する分岐点だよなぁ~。でも、分岐点はいくつもありますからね。一番大きいのがここ。そして今回は韓国版なので、兵役という部分が出てきました。韓国の兵役っていつ行くんだろう。必ず行かなきゃいけないのかしら。この映画では大学途中で行ったように見えたけど、どうなのかな。

 

 

兵役から戻ってきてから、大学院に行っていたように見えました。これを観ていると、兵役がある分、韓国の男性は就職が遅れるのかな。その分、兵役でお給料が出るのかしら。色々と解らないことが多いのでそこら辺を考えると感動があまり出来ませんでした。ま、最後の最後でおおっ!と感動したんだけどね。

 

この最後の感動は、何度観ても好きでした。今回は、相手の人がイケメンだったのでちょっとドキドキしちゃったな。台湾版の時は、年上でぷよぷよしている人だったのでちょっとゲゲッと思ったけど、今回は腐女子の血が騒ぎました。この人ならイケるかもしれないなと思っちゃった。(笑)

 

 

私はこの映画、お薦めしたいと思います。ストーリー的には超を付けても良いくらい好きなんだけど、既に2回同じ作品を観ているので、新鮮味が無くてつけませんでした。でももし元の作品を観ていないようでしたら、新鮮で素敵な映画ですので、良いと思います。ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

「あの夏、僕たちが好きだったソナへ」