「星つなぎのエリオ」ディズニー&ピクサーの新作はひねくれた子が主人公で好感が持てなかったかな。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「星つなぎのエリオ」

 

を観てきました。TOHOシネマズの試写会が当り観せていただきました。Pontaパスだったかしら。

 

ストーリーは、

エリオは大好きな宇宙に夢中だったが、両親を亡くし寂しい気持ちを抱えていた。星々のどこかに“本当の居場所”があると信じ、毎晩のように星空を見上げ、アマチュア無線で呼びかけていた。すると突然、宇宙の「コミュニバース」に招かれ、地球の代表だと偽って仲間入りをしようとするのだが。
というお話です。

 

 

両親の死後、エリオ・ソリスは空軍少佐の叔母オルガと暮らすことになります。数年後、エリオは宇宙と交信をするためにアマチュア無線の機器を持つ同世代を集め、機器だけを手に入れようとし喧嘩になります。エリオの悪い企みに関してブライスやケイレブという少年が報復し、エリオは目に怪我をします。

エリオはオルガの職場に入り込み、エイリアンの存在する証拠を見つけたという話を聞き、エイリアンに向かってメッセージを送り軍事基地に停電を引き起こしてしまいます。オルガは職を失いそうになり、エリオの教育に関して悩みます。



 

エリオに友達を作らせるため、キャンプに参加させますが、そこでまたもブライスたちと喧嘩になり、殴られそうになった時、エイリアンの船がエリオを連れ去ります。エリオを連れ去った宇宙船はエイリアンたちの世界のコニュニティであり、そこに歓迎されて迎えられたエリオは、自分は地球の代表だと嘘をつき、そこの一員になろうとします。

 

そんな時、コミュニュバースに軍事的な星のグライゴンが現れ対立し、エリオはその仲裁を頼まれますが失敗し投獄されてしまいます。そこでグライゴンの息子のグロードンと出会い友達になるのですが…。後は、映画を観てくださいね。


 

この映画、ディズニー&ピクサーの新作映画です。両親を亡くし、人とのコミュニケーションが苦手な少年が、宇宙人と仲良くなれると思ってエイリアンと交信をしていくというお話しでした。でも、この両親を亡くして叔母の家に世話になるという内容が、「スティッチ」と似ていて、またですかって気持ちになりました。

 

この主人公のエリオなのですが、地球で友達が出来ないのに、なんでエイリアンとなら仲良くなれると思ったんだろう。不思議でしたが、内容を観てみると地球の状況を知らないエイリアンになら見栄を張って嘘をついても解らないだろうということになっていて、うーん、この子どもってどうなんだろうと思いました。

 

 

確かに両親が亡くなったのは可愛そうだけど、だからと言って甘やかしてやりたい放題させるのは間違っているよね。人を騙してアマチュア無線の機械を手に入れようとしたり、なんだかすごく悪い子なのよ。そりゃ、同級生たちは怒るよね。だって、一緒にアマチュア無線をやるサークルを開きますと言っておきながら、機械だけ置いて帰れと言うんです。なんて酷い子なんだと思いました。

 

そんなエリオがたまたま忍び込んだオルガの職場でエイリアンのことを聞いて、基地にあった通信機を使って宇宙へとメッセージを無理矢理に送り、基地が停電してしまいます。これはオルガの教育が悪いとしか思えませんでした。うーん、観ていると全然主人公に好感が持てないのよね。

 

 

そんなこんなで、コミュニュバースという場所へと行くことになりますが、そこでも地球の代表だという嘘をついて、随分と不味いことになっていきます。もう少し良い子に主人公になって欲しかったなぁ。可愛い嘘なら許せるけど、完全に回りに迷惑をかけて被害が出てしまうのはダメでしょ。

 

確かに子どもは嘘をつくし悪い事もするし回りを困らせることは多いけど、自分がやったことには自分で責任を取らせて謝罪をさせるようにしなければいけないし、みっともない恰好をさせることは必要だと思うんです。嘘をついたらカッコ悪いんだよと教えて欲しいんですよ。

 

 

まぁ、グロードンという友達が出来て、良い方に変わってはいくのですが、なんだかこのエリオは好きになれなかったなぁ。グロードンは可愛かったけどね。このエイリアンは素直で良い子でした。こんなに無垢な子どもなら守ってあげたいと思います。でもエリオはねぇ。独りぼっちで可哀想な少年と紹介しているんだけど、ご両親が亡くなって可哀想だから何をやっても許されるというのは間違っているでしょ。

 

コミュニュバースに招待されて、地球の代表としてグライゴンとの交渉を任されるエリオですが、子どもですからそんなことが出来る訳が無い。もちろん失敗しまして、色々と起きていくのですが、その先はネタバレになるから書けないのよ。ここまでのエリオしか書けないので、嫌な子だなぁとしか書けないんです。

 

 

日本語吹替版で観たのですが、声を当てた方々は上手かったですよ。違和感はありませんでした。そこに関しては楽しめましたが、やはり字幕版でも観てみたいかな。あまり字幕版での上映は無いようなので残念です。ま、でも、ここまで声が合っているのであれば、字幕版を観なくても良いのかもしれません。

 

私はあまり良い映画だなぁとは思わなかったかな。アニメーションは美しいし、声もよいんだけど、ストーリーをもう少し何とかして欲しいと思いました。親が亡くなったら可哀想でコミュ障になっても仕方がないというような描きかたは、あまりよくないんじゃないかなと思います。親が亡くなっても頑張っている子はいるし、お友達が助けてくれている子もいます。何でも可哀想というのはおかしいと思いました。

 

 

私はこの映画、お薦めしたいと思います。ディズニー&ピクサー映画なので、絵は美しいし、かわいいキャラクターが出てくるので楽しめますが、ストーリーがちょっと面白くなかったかな。もう少しひねくれていない子どもを描いて欲しかったです。でもかわいいキャラクターが出てくるので、ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

「星つなぎのエリオ」

https://www.disney.co.jp/movie/elio