「プロット 殺人設計者」
を観てきました。
ストーリーは、
殺人を請け負い標的の事故死を仕組むヨンイル率いる殺しの設計者集団チームは、次期検事総長候補の殺害の依頼をうけるが、実行中に想定外の事故が発生する。偶然による事故なのか、仕組まれたものなのか。彼の脳裏によぎったのは、別の計画殺人犯の存在と、仲間チャンヌンの最期の姿だった。
というお話です。
請け負った殺しの依頼を事故に造りかえる“殺人設計者”。ヨンイル率いるチームが次期検事総長候補の殺害依頼を受ける。依頼をしたのは次期検事総長候補の娘。彼に汚職が発覚し、当人ではなく妻がやっていたこととして起訴されたが本人は亡くなり、今度は娘が母親から引き継いだとされて起訴されるのではと噂されていた。噂は本当のことなのか。
入念な計画を練り、実⾏に踏み切るが、作戦の最中、想定外の事故が発⽣する。殺人は成功するが、チームの一人が消え、探しに行った仲間の一人が事故で亡くなってしまう。ヨンイルは自分が事故現場に誘い込まれたせいで仲間が亡くなることになったのではないかと疑い始める。
それは、偶然による事故なのか︖誰かの手によって仕組まれた事故なのか︖命を狙われながらも事態を整理しようとするヨンイルの頭をよぎったのは、別の計画殺⼈犯の存在と原因不明の事故によって命を落としたかつての仲間、チャンヌンの最期の姿だった。後は、映画を観てくださいね。
この映画、偶然を装って暗殺を成功させるという殺し屋チームが出てくるのですが、もっと上手の殺し屋チームがいるのではないかという疑惑が出てきて、その目に見えない敵と戦いながらも暗殺を続けるかというお話なんです。
この暗殺チームのやり方なんですが、”ピタゴラスイッチ”的なことを使って色々なモノを作動させて、相手を死に至らしめるというモノなんです。凄く計算してやっているんだけど、見た目はイマイチ胡散臭い感じで、無理があるよなぁ~って感じなんです。でも、まぁ、それで成功してきたらしいんですよ。
それがどうも、もう一つの暗殺部隊に裏をかかれているようで、仲間が亡くなったり、依頼主が亡くなったりするんです。だから自分たちより上手の暗殺者集団に自分たちが狙われ始めたと思い、相手を見つけようと色々と探り出すのですが、どんなにやっても見つけられない。
その内に、仲間がおかしくなったり、行方不明になったりして、チームのボスであるヨンイル一人になっていきます。そしてヨンイルが主張していたもう一つの暗殺組織についても、実はという事が解ってきます。何となく、”実は…。”というのがいくつも出てくると、後付けのように見えてしまって、現実味がないんです。
今回もここから少しだけ私の見解を書かせていただきます。もしかしたら違っているかもしれないけど、私はこう考えれば面白いかなと思ったので、これはネタバレとは違うかもしれないけど、観てない方は引き返した方が良いかもしれません。
主人公のヨンイルは暗殺組織を継続してやって行きたかったために、この裏の大きな暗殺組織がいるという事にして、仲間を引き留めていたんだと思うんです。そして暗殺組織は継続してやっていたけど、何故か事故が起きて仲間が亡くなったり、裏切りがあったりして、段々と上手く行かなくなっていき、仲間は裏の組織に罠にハメられていると考えたのだと思います。
ヨンイルだけは裏の組織なんていないことを知っているから、何が起きているのか解らずに不安が大きくなっていったのだと思います。何故、仲間がみんなおかしくなっていったのかという事ですが、これは神のなせる業なんじゃないかな。
ジャッキーがいなくなったのはアルツハイマーのせいで、ウォルチョンの裏切りはヨンイルが疑心暗鬼になって一方的に裏切られたと考えてしまい、もう一人は交通事故で亡くなったということ。だから本当に偶然なんだけど、ヨンイルはそれを偶然とは思えなくなっているんです。
韓国はキリスト教も多いから、神の力を真剣に信じているんですよね。なのでヨンイルの組織が壊滅状態になったのは、神のなせる業。神に背いて暗殺でお金を貰うなどと悪いことをしたから、神様のバチが当たったんだろうという事かなと私は思いました。最後が無理やりなんですもん。
この映画、中国の映画をリメイクしたものだそうです。元の映画を知らないから本当の内容は解りませんが、この映画は解り難かったです。ありもしない暗殺組織から攻撃をされていると言って、逃げたり計画を練ったりするのですがカスミを掴むような話でどーも入り込めませんでした。でも、きっと人間の範疇を越えた力が彼らに対して罰を下したのかなと私は理解しました。
私はこの映画、お薦めしたいと思います。でも、最後がモヤモヤとした終わり方なので、自分で内容を判断するしかないかなと思います。カン・ドンウォンさんがカッコ良かったですよ。前半は敵が解らないので面白かったです。ぜひ、観に行ってみてください。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
「プロット 殺人設計者」