「三谷幸喜「おい、太宰」劇場版」TV版とそれほど違わないです。エンディングの映像は違ったかな。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「三谷幸喜「おい、太宰」劇場版」

 

を観てきました。

 

ストーリーは、

小室健作は、妻の美代子と出席した結婚披露宴の帰り道、偶然、太宰が心中未遂を起こした海辺に立ち寄る。海辺の暗い洞窟の奥へ進みいつの間に過去にタイムスリップしていた健作は、そこで太宰治と恋人のトミ子と出会う。トミ子に一目ぼれした健作は心中を阻止しようと奔走するが…。

というお話です。

 

 

小室健作は太宰治を敬愛する平凡な男。妻の美代子と出席した結婚披露宴の帰り道、偶然太宰が心中未遂を起こした海辺に迷い込む。北鎌倉から鎌倉駅に向かいたい二人はバス停を探していたのだが、それが見つからずに地元の漁師にバス停の位置を聞くと、場所は近いが1時間に2本ほどしかバスは無いらしい。せっかくだからと言って、健作は太宰が心中未遂をした海岸に行くことにし、美代子は待っていることに。

太宰ゆかりの地に興奮した健作は海岸で浸っていると、傍にいた男性が昔は洞窟に入って遊んだというので、つい悪戯心で洞窟に入り進んでいくと、向こうにも海岸が。こちらにも海岸かと思い進んでいくと、目の前にカップルが。なんとその男性は太宰と瓜二つ。どう考えても太宰でしょ~と確信した健作は自分がタイムスリップしたことを地元の漁師に確認。

太宰の恋人であるカフェの女給トミ子に一目惚れしてしまう。しかし二人はこの海岸で心中をし、太宰は生き残るがトミ子は亡くなるという史実がある。何とかトミ子を生かす手立てはないかと考えるが思いつかない。そんな時、何故か妻の美代子までその海岸に現れて…。後は映画を観てくださいね。

 

6月にWOWOWで放送されて観たのですが、その時の最後に映画上映があり、もう一つのラストがあるとのことだったので、それは観に行こうかなと思って観に行きました。

 

北鎌倉で妻の友人の結婚式があり、その帰り道。文句をいいながらバス停を探していますが見つかりません。北鎌倉からバスで鎌倉へ行きたいと言って、何故か海岸にいるというのが、地元民からすると、ちょっとあり得ないなと言う感じなのですが、まぁ、ドラマですからね。

 

太宰が心中をしたのが七里ガ浜付近の海岸なので、北鎌倉からどうしてそんなところに繋がったのかよく解りません。江の島でとか藤沢近くでとかいうなら、七里ガ浜に繋がるんだけど、まぁいいや、北鎌倉はなぁ。そこは忘れましょう。そして太宰がいる海岸を見つけるんです。

 

太宰とトミ子と出会った健作は大喜びで騒ぎまわります。好きな人がいたんだから気持ちは解るんだけど、どーも私はこの健作の喜び方がいやだったなぁ。田中圭さんのいつもの喜び方なんだけど、どーも”あの問題”があってから、田中さんのおどおどしながらもグイグイくる感じが、なんだかイライラしてしまってダメでした。

 

周りであんなにワイワイされたら、誰でももちろん太宰でも嫌だろうと思うんです。それに本当にタイムスリップしているなら、過去を変えてしまって大変な事になるでしょ。あそこで心中しなかったら、太宰は有名な作家にならなかったかもしれない。好きな作家なら、私だったら何もせずに影から見守っただろうな。自分が好きな作家は私と出会ってない人だからね。

 

コメディだからそこで騒がないと話にならないんだろうけど、観ていて嫌だったなぁ。でも太宰とトミ子は面白かったです。もしかして、本当にあんな感じだったのかもしれないなぁなんて思ったりして楽しめました。あの時代ですから若くても大人びていただろうし、自分の人生に夢を持っていなかったかもしれない。

 

だってもうすぐ戦争になるかっていう時代でしょ。世の中も暗かっただろうし、未来は良くなるなんて思えなかっただろうから、何をしていてもダルい感じだったんじゃないかな。でもトミ子は明るい感じだったな。銀座の女給さんで、あまり何も考えていないような人物でした。

 

健作と太宰、トミ子がワイワイしていて、そこへ美代子が現れます。トミ子が心中を辞めちゃおうかなと考え始めたところに美代子が来て、今度は美代子が太宰と心中しようかということになっていきます。

 

この流れをワンカットで撮っていて、凄い準備をして撮っているんだろうなと思いました。何度も梶原さんが出てきて、その都度違う人物を演じていて笑ってしまいました。梶原さんがいることで、現代と過去の違いが明らかになり、時間の経過も彼のおかげで解りやすくなっているんです。

 

だから4人の人物が時間にかまわずに関わって、言い合いをして騒いでいても、時間の流れが留まっているという感じがないんですよ。ちゃんと時間は経過していて、健作と美代子が現代に帰らないとなっていうところにたどり着くんです。

 

そしてラストにたどり着くのですが、映画では確かに違うエンディングがありました。でも内容的にはほとんど変わらないんじゃないかな。TV版でも同じようなことになっていて、映像は違ったけど一緒になったと思うなぁ。

 

 

私はこの映画とTV版、お薦めしたいと思います。でも期待したほどではなかったかな。三谷劇場ではあったけど、いつもの三谷さんの面白いドラマって感じでした。楽しいんですけどね。だって、松山さんの太宰と小池さんのトミ子ですよ。この二人だけで笑えますから面白いのは確かなんですけど、大笑い出来るほどのストーリーではなかった気がします。軽く笑える作品なので、ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

「三谷幸喜「おい、太宰」劇場版」