「ヴィクラム」
を観てきました。
ストーリーは、
チェンナイで覆面姿の集団による3件の連続テロ事件が発生。特殊工作員アマルは、麻薬王サンダナムが事件に関与していると考える。一方、サンダナムは縄張り内で消えた2トンものコカイン原料を探していた。
というお話です。
チェンナイで謎の集団による3件の連続テロ事件が発生。工作員アマルは、街のギャングを牛耳る麻薬王サンダナムが、事件の鍵を握っていると推測し、調査を始める。
一方、サンダナムは縄張り内で消えた2トンものコカイン原料を必死で捜していた。コンテナごと消えたコカインは、サンダナムがボスから預かっていたモノであり、消えたままでは自分たちの命が危なくなってしまう。コンテナの行方をしる人物を見つけて捕まえ、拷問をするが場所を吐かず、結局殺してしまう。
捜査が進むにつれ、アマルには2番目に殺された無職の男カルナンの存在が妙に気になり始める。カルナンには警察官である義理の息子がいたが、彼も同じテロ実行犯グループに殺害されていた。警察官が殺され、その義父までも殺されるとは、よほど何か恨みがあったのか、原因が気になり始める。
そしてアマルはこの事件が自分を含めた警察関係者、そしてコカインの密売組織までをも飲み込むほどの大きな戦いになって行くことを知っていく。後は、映画を観てくださいね。
この映画、あまりにも内容が壮大になって行くのに、何となく戦っているのはコマコマしたオッサンたちだけなんですよ。その地域で暗躍する麻薬組織と汚職まみれの警察関係者などなど、癒着によって社会が悪くなっていることが解ってきて、それをどこからともなく現れたヒーローが倒していくんです。このヒーローがヴィクラムなんだけど、仲間が大勢いる訳ではなく少数精鋭で戦っていくんです。
ヴィクラム関係者は数名しかいないのに、麻薬組織や警察は凄い数で向かってくるので、どーもバランスが悪いというか、そんなに沢山いるなら一気に飛び掛かれば倒せるでしょって思うのよ。なのに、一人が倒されるまで待ってるから、うーん、どうなのかなって思っちゃいました。もちろんインド映画だから楽しいんだけどね。
最初は黒覆面の男たちが襲撃してきて人を殺すので、こいつら悪役だなと思うんだけど、実は彼らがヒーローでそれが悪の組織を倒すための罠なんです。最初の方は誰が何をしているのかという事を細かく描いていたので、少し眠くなっちゃいました。沢山の人が出てきて、みーんな悪い人なので、説明されてもちょっと面倒臭いなぁという気持ちになっちゃったんです。
アマルという人物が話を回していく人物で、麻薬組織のサンダナムと汚職をしている警察内部の人間が悪役で、その組織を潰したいと思っているのがカルナン=ヴィクラムなんです。これ完全にネタバレしちゃってます。でも、これ知ってから観た方が、登場人物が多いし顔の見分けがつかないしで、なんだかわけわかんなくなっちゃうんですよ。
三つ巴の戦いと書いてあったけど、アマルはカルナンの敵ではありません。彼の過去を暴くだけで、アマルは正義感が強い警察官なので、ちゃんと協力もします。なのでアマルは敵じゃなく、協力者という立ち位置かな。アマルはある事が起こって、カルナンに協力するようになるんです。
そして麻薬組織のサンダナムを相手に戦い、その上にいるロレックスという麻薬組織の大ボスへと進んでいきます。今回はサンダナムとの戦いがメインで、ロレックスはほとんど出てきませんが最後に出てきて、次回作は大ボスとの戦いですよと示唆して終わります。
またも二部作だったんじゃないかと思いますが、それに関しては一切言及されていません。カルナンが敵ロレックスをロックオンしたぞって感じの終わり方だったので、まぁもし、次回作があるのなら、大ボスとの戦いになると思います。
私、インド映画は好きな方だと思うんだけど、今作はちょっと観難かったです。3時間近くあり、時系列が入れ替えてあるので、最初に色々と事件が起きても、それが何なのか何をしたいのかなどなどが解らないんです。そして段々と明かされていくのですが、明かされるまでの間が長くて、眠くなりました。なので構成がイマイチだったのかな。
最後には色々と解決して、サンダナムの麻薬組織は無くなり、その雇い主だったロレックスが動き出します。このロレックスはマジで極悪人のようでした。コイツとの戦いを第二弾で描くのか、これで終わってしまうのかは神のみぞ知るですね。
私はこの映画、お薦めしたいと思います。感想に書いた通り、ちょっと最初の方が辛かったけど、段々と大きな麻薬組織が見えてきたし、それが警察などの行政と繋がっていることも解っているので、どうやって排除するのか解りませんが楽しみです。ぜひ、観に行ってみてください。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
「ヴィクラム」