「MaXXXine マキシーン」ハリウッドスターとなったマキシーンが成功するかは彼女の根性次第! | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「MaXXXine マキシーン」

 

を観てきました。Fan’s Voiceさんの独占最速試写会が当たり観せていただきました。(@fansvoicejp)

 

ストーリーは、

テキサスで起きた殺人事件の現場からマキシーンがただひとり生き残ってから6年。ポルノ女優として人気を獲得した彼女は、新作ホラー映画の主演の座をつかむ。ハリウッドスターへの夢が実現に近づくが、その頃ハリウッドでは連続殺人鬼ナイト・ストーカーのニュースで持ち切りだった。やがてマキシーンの前に、6年前の事件を知る何者かが近づき…。

というお話です。

 

 

1985年、ハリウッド。巨大な撮影スタジオに現れたブロンドの女、その名はマキシーン。ポルノ界で人気を極めた彼女は、新作ホラー映画『ピューリタンⅡ』のオーディションを受けに来たのだ。“本物のスター"になるために。

その頃のLAは連日連夜ニュースで報道される連続殺人鬼「ナイト・ストーカー」の恐怖に包まれていた。一方マキシーンの周りでは、ヒルズのパーティーに呼ばれた女優仲間が次々と殺される怪事件が起きる。警察はナイト・ストーカーの模倣犯の可能性が大きいと判断していたが、犯人逮捕には至っていなかった。

騒動の中、オーディションで主演の座を射止めたマキシーンは、スターダムへ上りはじめる。そんな彼女の前に、6年前、マキシーンの身に起こった猟奇的殺人事件のトラウマ知る謎の存在「何者」かが近づいてくる。

 

 

マキシーンの前に私立探偵ジョン・ラバットが現れ、雇用主が待っている場所に行くように言い、行かない場合は6年前のポルノと事件に関して情報が流出することになると脅してくるがマキシーンは応じない。追ってくるラバットに対し、彼女は暴力で答え、ラバットに恨まれることに。

 

マキシーンの関係者を殺す謎の皮手袋の人間と探偵のラバット、そして世間を騒がす殺人犯、マキシーンの夢の障害となるのは誰なのか。彼女は父親から教わった「自分にふさわしくない人生を受け入れるつもりはない。」という言葉を胸に夢を手に入れるため動き出す。後は、映画を観てくださいね。

 

 

「X」「パール」と続いたシリーズも、今回の「マキシーン」で完結です。こ1985れまでの作品は、ホラー&スプラッター&ちょこっとコメディ的な部分があったのですが、今回はその路線がマトモに戻ってきているような気がしました。

 

ホラーではありますが、スプラッターは少々、コメディ的な部分はほとんど無く、マキシーンはハリウッドスターになる夢を追う女性というのが強調されていて、その為に邪魔になるモノは排除するのだけれど、真面目に俳優業に取り組んでいるという姿も描かれているんです。

 

なので周りで起きている殺人に関してあまり興味は無かったのですが、付いて回るので仕方なく警察とは別に犯人を調べ、推理し始めるというマトモな映画っぽいことをしてしまいます。その辺りは、ちょっとマキシーンぽくないなぁと思ってしまいました。彼女なら敵をおびき寄せて罠にハメるなんてお手の物なんだから、もう少し悪どくやってくれると思ったんだけど。でも一人は罠にハメてやっつけますけどね。

 

 

「ピューリタンⅡ」という映画のオーディションを受けて主役に抜擢されるんです。この映画は題名通り、ホラー映画ですが宗教絡みの映画で、前作が人気になったのでⅡが作られることになったようなんです。監督はB級ホラーながら美しさにこだわった映像を撮るようで、マキシーンにも色々と厳しいことを言いますが、良さそうな監督でした。

 

マキシーンはそんな監督に必死で食らいついていき、真面目に映画を撮ったようでした。映画の内容や映像については、サラッとしか描かれないのであまり解りませんが、良い作品のようでした。舞台は1985年で時代風景を良く再現していて、その時代に撮影をしている映画という様子もよく出来ていました。

 

 

「自分にふさわしくない人生を受け入れるつもりはない。」という言葉をマキシーンが子供の頃に撮影されたビデオで言っているんです。「X」でも描かれますがマキシーンの父親はキリスト教系新興宗教の伝道師で今はマキシーンとは疎遠になっていますが、この言葉だけは守っていて、これがあるから夢を諦めないんです。この言葉が今回は重要になってくるのかな。自分に相応しいのはハリウッドスターとして輝くことだと思っているんです。

 

「サイコ」の家とモーテルが出てきていまして、あれ、ロサンゼルスのユニバーサルスタジオ内のツアーで観れるのと同じだったので、あそこで撮影したのかしら。それに80年代の街並みなどもあったような気がするんだけどなぁ。何度か遊びに行ったので、そうだと思います。

 

 

この映画、80年代の雰囲気や情景がとても良く描かれているんです。そしてその頃の映画のオマージュ的な部分も多くて、よく出来ているなぁと思いました。「ボディダブル」というブライアン・デ・パルマ監督の映画がオマージュされているとアフタートークでお伺いしましたが、観たことある映画なのに、あまり覚えていないのでもう一度観てみようと思っています。音楽は80年代のフランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッドなどが使われていたようですが、私があまり知らないので詳しい解説が出来ません。

 

あの時代のファッションといい雰囲気といい、そのまま持ってきているようで驚きました。ビデオレンタル店の上にマキシーンは住んでいたし、ビデオを見てTDKじゃないからダメと言っていたので、あの時代は日本製品が素晴らしいと思われていたんだなと思い出しました。いい時代だったんですよね。あまり覚えてないけど。

 

 

前の2作から考えると、時代背景や時代に合わせたストーリーはよく出来ていて面白いと思ったけど、ちょっとパールからマキシーンに引き継がれた”狂った”部分は消えてしまったかなと思いました。もっと残酷な事をしちゃうのかなと期待していたのですが、警察も出てきていたので酷いことはしませんでしたね。あ、酷いことをしていないわけじゃないか。してるっちゃしてますね。

 

そうそう今回はキャストが豪華だったんです。私立探偵役にケヴィン・ベーコン、「ピューリタン」前作主役がリリー・コリンズ、映画監督にエリザベス・デビッキ、事務所の社長にジャンカルロ・エスポジート、刑事にミシェル・モナハン、相棒刑事にボビー・カナヴェイル、と豪華俳優陣でした。

 

リリー・コリンズなんてちょこっとなのに大声で叫んで出てましたよ。そしてエリザベス・デビッキさん、昨日、”機動戦士ガンダムジークアクス”を観たところで、あまりにもキシリア様にそっくりだったので、見惚れてしまいました。ああー、生キシリア様っているんだなぁと感動でした。実写して欲しいわ。

 

 

話を映画に戻して、3部作の完結編「マキシーン」私はこの映画、お薦めしたいと思います。超を付けようか迷ったのですが、私は狂っているマキシーンが好きなので、マトモな俳優路線を歩き出したマキシーンは、少し物足りない気がしました。これきっと3部作を続けてみると、全体で良い雰囲気になっていると思います。「X」がマジなホラー映画で、「パール」で少し悲劇を纏ってきているホラーになり、最後に「マキシーン」で全部をまとめて締めたと思えば、バランスが良いのかもしれません。やはりシメは雑炊なのかなって感じですかね。ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

「MaXXXine マキシーン」