「アマチュア」頭脳系技術者が殺し屋になるのは無理だから、頭脳戦に持ち込むしかないですよね。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「アマチュア」

 

を観てきました。

 

ストーリーは、

愛妻家のチャーリー・ヘラーは、CIA本部でサイバー捜査官として働いている。ある日、無差別テロ事件で妻を失い、テロリストへの復讐を決意したチャーリーは、特殊任務の訓練を受けるが、まるで人殺しには向いていない。組織の協力も得られない中、彼ならではの方法でテロリストたちを追い詰めていくが、事件の裏には驚くべき陰謀が潜んでいた。

というお話です。

 

 

CIAの暗号学者であるチャールズ・ヘラー。愛妻家である彼は今日も妻のサラを出張先であるロンドンへ送り出してから出社する。何度か休暇を取って一緒にロンドンへ行こうと妻に誘われていたが、仕事が忙しく実現していなかった。

次の日、仕事中に妻からの電話があったがほとんど話も出来ずに後で電話すると言って切った。その後、上司に呼ばれて行ってみると、ロンドンでテロ攻撃があり、妻が人質に取られて殺されたというニュースを見せられる。



 

とつぜんの出来事に取り乱すチャーリーだったが、犯人を捕まえて欲しいと願い家に帰る。数日経っても犯人逮捕に至らないため独自で調べると、CIAが逮捕に動いていないことに気が付く。実はチャーリーの裏情報屋からのリークで、CIA内部で情報操作が行われていることがあり、その裏工作に使っているテロリストたちがイギリスのテロにも関わっていることが解ってくる。

チャーリーは裏情報を隠蔽する代わりに、復讐をしたいので特殊訓練をして欲しいと上司に頼む。上司はチャーリーにヘンダーソンという教官をつけるが彼は人殺しに向いていない。特殊訓練を諦めたチャーリーは、独自の方法で復讐をべく、IQ170の頭脳でテロリストを追い詰めていく。後は、映画を観てくださいね。


 

この映画、面白かったです。ラミ・マレックさん演じるチャーリーは、CIAの暗号分析官なんですけど、頭脳がIQ170と言われていて、CIA本部のセキュリティなども彼が作ったらしいんです。頭脳は素晴らしいのですが、殺し屋としての素質は0。人殺しは出来ないタイプなんです。なので、どんなに訓練と言われても、人殺しは出来ないんです。

 

このテロ事件が起きる前、チャーリーは裏情報屋からのリークで、CIA内部の汚職についての書類を手に入れてしまいます。不味い情報だと解ったチャーリーは資料を印刷し、ある場所に隠すんです。この件とテロ事件は全く関係が無いと思っていたのですが、実はということが解ってきます。

 

 

妻を殺したテロリストは4人組。一人づつ探し出し殺していくのですが、何と言っても目の前の人間を殺すことが出来ないチャーリーがどうやって殺すのかというのが問題なんです。ま、殺せないから死ぬように仕向けるという感じかしら。一応、情報をくれれば殺さないという選択肢を与えるんだけど情報なんてくれる訳もなく、死んでもらうことになるのよね。

 

チャーリーはテロリストを殺そうとするんだけど、CIAの上司は自分の汚職を知ったチャーリーを殺そうと刺客を送るんです。それがチャーリーの特殊訓練の教官だったヘンダーソン。このヘンダーソンは良い人物なんだけど、上司の命令には背けないのでチャーリーを追ってきます。でも、なんたってチャーリーはセキュリティを開発した人ですから、監視カメラの映像を入れ替えたりして逃げ延びます。

 

 

考えてみれば、監視カメラだって今はリモートだから、そのリモート番号を入れ替えて転送してしまえば、パリの映像がニューヨークになっていたりすることも出来るわよね。トルコにいたと思ったらフィンランドにいたりして、これやられたら世界を跨いだ犯罪なんていくらでも出来るよなと思いました。

 

そんなこんなで、敵味方どちらも翻弄しながら犯人を追い詰めていくというところが面白かったです。まぁ、内容としてはリベンジもので、一番良くある妻殺しの犯人を殺すという内容でした。それにCIA内部の汚職に関しても描いていて、それも良かったのかな。この汚職はCIA内部の覇権争いです。それに関しては、ちょっと浅い内容だったかな。

 

 

ラミ・マレックさんは上手かった。弱さを持った復讐者というところが良く描かれていて素晴らしかったと思います。これ観ると、筋肉よりも頭脳の方が大切なのかもしれないなぁと思ってしまうかな。高度な頭脳を持っていれば、筋肉バカがやりそうな事はすべてお見通しさってなってしまうので、やはりIQの高い人か超能力者た一番強いんだなって思いました。

 

ラミ・マレックさんのチャーリーは、頭が良いタイプの人間なので、あまり感情を表に出しません。筋肉アクション系だと大げさに感情的な表現をしますが、この映画は静かに相手を追い詰めるという感じです。ネコがジッと獲物を見つけて一気に飛び掛かる感じに似ています。なので無表情に見えますが、その彼の感情を読み取ってください。

 

 

この映画、ロバート・リッケルさんという作家の小説を映画化しています。1981年に発表されており、その年にカナダで映画化されているそうです。古い小説を現代用に書き換えたのだと思いますが、1981年のセキュリティと現代では段違いに違うので苦労したんじゃないかな。だって、監視カメラの数も違うし、コンピュータの性能も違い過ぎるでしょ。画像解析なんて出来なかった時代だからね。凄いです。

 

それにしても、ラミ・マレックさん素敵でした。こういう頭脳系技術者の役が合っていますね。凄く頭良さそうに見えるもん。だけど、モーフィアス(ローレンス・フィッシュバーンさん)と一緒にいるとラミさんがネオ(マトリックスの)に見えてきちゃう。ネオは頭良くないけど超能力が使えるからね。救世主だから。(笑)

 

 

私はこの映画、超!お薦めしたいと思います。賛否あるかと思いますが、私は楽しめました。凄いアクション映画とは違うけど、頭脳戦として楽しめると思います。普段とはちょっと違ったアクション映画として観て欲しいです。ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

「アマチュア」

https://www.20thcenturystudios.jp/movies/amateur