「片思い世界」
を観てきました。
ストーリーは、
相楽美咲、片石優花、阿澄さくらの3人は、東京の片隅に建つ古い一軒家で一緒に暮らしている。それぞれ仕事、学校、アルバイトへ毎日出かけていき、帰ってきたら3人で一緒に晩ごはんを食べる。もう12年、ある理由によって強い絆で結ばれてきた3人には、それぞれが抱える“片思い”があった。
というお話です。
現代の東京の片隅。古い一軒家で一緒に暮らす、美咲、優花、さくら。仕事、学校、バイト、それぞれ毎日出かけて行って、帰ったら3人一緒に晩ごはん。リビングでおしゃべりして、同じ寝室で寝て、朝になったら一緒に歯磨き。お互いを思い合いながら穏やかに過ごす、楽しく気ままな3人だけの日々。
美咲には、バスで見かけるだけの気になる人がいて、そのことに気が付いたさくらは告ってみたらと薦めるが、美咲は無理だからと取り合わない。優花は学校近くで大切な人の姿を見つけるが、声をかける勇気がない。
もう12年、家族でも同級生でもないけど、ある理由によって強い絆で結ばれている3人。それぞれが抱える、届きそうで届かない「片思い」はどこへ向かうのか。そんな時、さくらはある週刊誌で自分たちに関わる人間のニュースを知る。一人で会いに行ったさくらは姿を見るだけで帰ってくる。そして後日、3人で会いに行くことにするが…。後は、映画を観てくださいね。
この映画、良い映画なんだけど詳しい感想が書けないんです。ネタバレするならいくらでも書けるんだけど、この映画はネタバレしない方が面白いと思うんですよね。知らないで観に行った方が、驚きから始まって、一体どうなるんだろうとずっと最後まで楽しめると思うんです。私がそうでしたから。
少し時間が経ってからここにネタバレを書こうかな。今はネタバレしない状態で感想を書きますね。なのでとっても薄っぺらで少ない内容になりますが、それでも書きたい気持ちがあるので書きます。だって、良い映画だったんですもん。
美咲、優花、さくらの3人の女子が、古い戸建住宅で一緒にくらしています。さくらが20歳の誕生日を祝う場面から始まり、既に12年一緒に暮らしていると言っているので、さくらが8歳、他の二人も10歳とかだったんじゃないかな。その頃に、ある事情があり一緒に暮らすことになったんです。あ、家出とかではないので安心してくださいね。
美咲は、12年前からある人に恋心を抱いていて、今も同じように思っているのですが、どうしても告白は出来ません。これもある事情があるのですが、それでもとても好きで、彼には幸せになって欲しいと思っているんです。そんな一途な思いが良く描かれているんです。すれ違っても、同じバスに乗っていても、彼女の思いを伝えることは出来ません。ただ一言、好きと言えたなら、きっと上手くいっただろうと思うけど、悲しい運命でした。
優花は大学に通い、ある人に逢いたいと思っていたのですが、どこにいるのか解らなかったんです。そして学校のキャンバスを歩いているときに、遠くで仕事をしている姿を見つけます。それまで12年間逢うことが出来なくて、すぐにでも駆け寄りたかったんだけどそれが出来ませんでした。彼女にもある事情があるんです。遠くから見守るだけと思っていたけど、ある出来事でその人に関わることになります。
最後にさくらですが、彼女も逢いたい人がいます。そして週刊誌でその人を見つけ、こっそりと会いに行きます。さくらに関しては恋愛は関係なく、3人が一緒に暮らすことになった原因を作った人に会いたいと思っていたんです。こちらも見つけて近づきはしましたが、どうしても会うことが出来ません。さくらがその人を見つけたことによりお話が動いていきます。
この3人、とても楽しく暮らしているのですが、過酷な運命を背負っているんです。それでもくじけず、諦めずに暮らしていくという姿がすごく良かったです。始まってしばらくはどうして3人が一緒に暮らしているのか、理由が解らないんです。でも徐々に不思議に思っていたことが解明されて、あ、そういうことなんだと解った時は驚きました。
この脚本は上手い!と感じました。凄く辛いお話でもあるんだけど、それをサラッとやってのけて、観ている方が考えれば考えるほど、その思いがジーンと心に染みてくるんです。もしかしたら、そんなこともあるのかもしれない。私たちが知らないだけで、きっとこんなこともあるんだろうと思うと、助けてあげたい、思いを伝えてあげたいなどなど、彼女たちに寄り添いたくなるんです。
今までとは違う驚くようなお話でした。私はとても感動しました。きっと誰もが、こんな思いを抱いてそっと見守っているんだろうなと思うと、もう、ぶわっ!と涙が出てきてしまいましたい。うーん、良かった。ネタバレ出来ないけど良かった。ほとんど広瀬すずさん、杉咲花さん、清原香耶さんの3人が映っていて、この3人の魅力に惹きこまれました。3人とも上手いんですよね。
あ、そうそう、松田龍平さんのお名前がエンドロールにあって、あれ?出てたかなと調べたら、ラジオパーソナリティの声だったんですね。言われてみれば確かに。二度目に観る時は気にして観ます。
私はこの映画、超!超!お薦めしたいと思います。これは好きだったなぁ。キャストも良かったんですけど、脚本も良かった。雰囲気もとても良くて、私はほとんど文句なく楽しめました。ぜひ、観に行ってみてください。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
「片思い世界」