「デーヴァラ」悪に加担してしまった村を正しくしようと戦った男デーヴァラ。彼の伝説が今始まります。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「デーヴァラ」

 

を観てきました。

 

ストーリーは、

1996年、クリケット・ワールドカップを前にインド警察本部に、巨大犯罪組織による破壊工作の情報が入った。特別捜査班のシヴァムは犯罪組織のリーダーを追い、南インドのラトナギリへ。情報を得るため密輸業者に成りすましたシヴァムは長老シンガッパから、12年前に始まった凄惨な抗争事件と、赤海の英雄デーヴァラとその息子ヴァラの血塗られた伝説を聞く。

というお話です。

 

 

1996年、インドで開催されるクリケット・ワールドカップでテロ計画があるという情報が入り、警察特別捜査反のシヴァムは武器商人の子分を捕まえ尋問すると、武器商人のダヤとイエティが政治家であり密輸業者のムルガに会うらしいとの情報を得る。シヴァムは密輸業者として潜入し南インドのラトナギリへと向かう。

 

シヴァムはラトナギリの赤海の村へ行き首長のバイラに密輸をしたいと頼むが頑なに拒絶される。長老のシンガッパに会って訪ねると、シンガッパは海へ連れて行き突然に海に落とした指輪を取りに行けと言いシヴァラが海に飛び込むと海底にはおびただしい数の骸骨を見つけ驚く。シンガッパは12年前に始まる物語を語り始めた。

 


 

村の住民はかつて海を守る戦士だったが、インド独立後、仕事を失い、悪名高い赤海の密輸業者に成り下がった。デヴァラは村の首長であり、バイラとともに商船からムルガに頼まれた商品を密輸するようになった。ある時沿岸警備隊に捕まりその中身が違法な武器だと解り、村の若者が巻き込まれた強盗にも使われたと知ったデーヴァラは密輸の仕事は止めることを決める。しかしバイラを含む他の首長たちは続けたいと言い仲間割れになる。

 

バイラたちはデーヴァラを殺そうと計画するが失敗し、それでも勝手に密輸をしようと海に出るがデーヴァラはそれを力で阻止して、海に出た実行犯たちは全て殺され、デーヴァラも海へと姿を消す。「今後、密輸をしたら、また現れる。」という言葉を残して。それから数年後、子供たちの時代になり、デーヴァラの息子ヴァラは、自分たち家族を捨てた父親を恨んでいた。ヴァラは父親と違い臆病で優しい子だった。

 

バイラは何とか密輸を再開したいと考え、村の子供たちを屈強な男に育て上げていた。その子たちでデーヴァラを殺そうと考えていたのだ。しかしデーヴァラは見つからず、密輸のために海に出ようとすると犠牲者が出ていた。考えたバイラはデーヴァラの息子ヴァラを罠にハメ、密輸の船に乗せて父親を殺させようとする。しかし…。後は、映画を観てくださいね。

 

 

話題のインド映画、観てきました。ちょっとあらすじが長くなっちゃったけど、読んでみてね。「RRR」のNTR・Jr.が主演のアクションスペクタクル映画でした。面白かったですよ。ダンスもふんだんに盛り込まれていて、お話もよく出来ていて楽しめました。でもこれ2部作で、これがPart.1らしいんですよ。でもね、しっかりお話は終わっちゃったのよ。

一族の話になると言っていたけど、今回のデーヴァラと息子の話は決着が着いてしまって、その子供はいないのでどうなるのかしら。たしかヴァラの妹がいたので、彼女が結婚して子供が後を継ぐのかな。その村の若者たちはほとんどが殺られてしまったのでどうするのかしら。警察の誰かが後を継ぐのかなぁ。ちょっと続きが想像つきません。


 

まぁ、この続きならどんな展開でも面白くなりそうな気配があるので楽しみです。インド映画は3時間越えも珍しくないんだけど、それでパート1とかっていうから、どんだけ壮大な話なんだよって思うけど、ダンス時間も多いから仕方ないのかな。お話は解りやすいものが多いから面白いですよね。

 

この映画以外でも、インド映画って2部作3部作って多いんだけど、あまり最初から続編ありですって告知してくれないので、「ハーフバリ」の時も、”え??”となったのよね。この「デーヴァラ」も、映画が始まってタイトルコールが出て「Part.1」って入っていたので続編がある事を知ったんです。出来れば最初からこれはパート1で続きがありますって告知してくれないと、これ1作で終わるという心づもりで来て、終わらないんだってわかった時の落胆って大きいんですよ。映画の面白いとかとは別なんです。

 

 

話を戻して、デーヴァラのお話、長い長い伝説でした。最初は警察が出てきて、どーのこーのしているから、あれ??となったけど、長老のシンガッパが狂言まわしとなって伝説を話してくれるってことだったのね。そして話はデーヴァラのお話に入って行きました。

 

デーヴァラのお話は、12年前のもっと前だから20年前くらいになるのかな。密輸を辞めさせようとして全力で村人を止めて、海に消えるんです。それからも事あるごとに戻ってきて村人の密輸を阻止していくんです。村人はデーヴァラの恐怖があり、密輸をやれないという状態が続いているんです。だけど、我慢が出来なくなったバイラが手下を使って密輸を強硬して、12年前の大殺戮となったんです。

 

 

このバイラが悪い奴なんだけど、でも考えてみるとバイラだって自分の村の人々の生活を心配して仕事をしようとしているんでしょ。他に仕事があればそれだけで生活をしているだろうけど、漁師だけではやっていけないから密輸という仕事に手を出したんであって、贅沢がしたいとか強欲な事を言っているんではないんです。だからデーヴァラも最初に彼を殺すとはならなかったのかなと思いました。

 

あ、そうそう、基本のお話があって、この赤海の村は4つあるんです。そして”武器”を崇めるという信仰で、毎年、4つの村の首長がペアで戦って、最後に勝ち残った首長の村に”武器”を収めて4つの村の総首長となり方針を決めていくという事になっているんです。デーヴァラは数年、総首長として村を束ねていて、その間に密輸品が何だったのか知るんです。総首長なので密輸を禁止するのですが、下の首長たちが反乱を起こしたということなんです。

 

 

デーヴァラの恐怖が付きまとい密輸は出来なくなっているんだけど、どんなにデーヴァラが強くて今もどこかに潜んで密輸する奴を殺しているといったって、もう随分と時間が経っているのだから試しにやってみるとかいう奴が出てきてもおかしくないと思うんだけど、1度目にそれをバイラがやったら、デーヴァラが自分の息子まで殺して去って行ったという事があったから、もう出来ないんでしょうね。うん、凄い恐怖をばらまいたってことよね。

 

いやぁ、よく出来たお話で、凄く楽しめました。息子のヴァラを好きな女子が出てきて、そこら辺はコメディタッチで楽しいんだけど、お話が壮絶過ぎて、そんなラブコメディ部分で癒されている時間はありませんでした。なんたってNTR・Jr.さんがカッコ良すぎるので、アクションに目が行っちゃうんですよ。でも、NTR・Jr.さんのダンスも素敵でした。可愛かったなぁ。来日してらしたんですよね。ああー、逢いたかったなぁ。

 

 

もうひとつ忘れてた。デーヴァラって、サメを使って海で戦うんです。なんかね、綱をサメの口に引っ掛けて、ブンッて敵の裏に回って一刺しって感じなんです。サメさん(もちろんCGです。)はご飯が食べれるかなぁ~なんて思ってきたのに、デーヴァラにヒレを持たれて綱を引っ掛けられて、もうご飯なんて言っている場合じゃなくなり慌ててると思うんだけど、言われるがままに操られてしまい、綱がほどけた瞬間に逃げていきました。

 

サメさんも嫌だったろうなぁ。人間の殺人の手伝いなんてさせられて、その死体を食べれるならまだしも、なんだか振り回されちゃって、怖かったんだろうと思います。可愛そうに。デーヴァラって、良い人なんだけど、そういう部分は動物に冷たいわよね。せめて死体くらいご飯用に分けてあげて欲しかった。(笑)

 

 

私はこの映画、超!超!お薦めしたいと思います。あまり頭も使わずに凄く楽しめたので、皆さんにお薦めしたいです。でも上映時間は3時間あるので、お手洗いが近い方は通路側の席を取った方が良いかなと思います。話は勢いがあるので、途中で眠くなるとかはほとんど無いと思います。ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

「デーヴァラ」