「FEMME フェム」ゲイだとカミングアウト出来ずに悩む男性に復讐の手が迫る。自業自得だけどね。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「FEMME フェム」

 

を観てきました。

 

ストーリーは、

ナイトクラブで観客を魅了するドラァグクイーンのジュールズは、タトゥーだらけの男プレストンにより憎悪に満ちた暴力を受けて心身に深い傷を負う。数カ月後、ジュールズはゲイサウナで偶然にもプレストンと再会。ゲイを隠して暮らすプレストンに復讐するチャンスを狙うが、密会を重ねるとプレストンの脆さと葛藤が浮かびあがり、ジュールズの心にも説明のつかない感情が芽生えはじめる。

というお話です。

 

 

ナイトクラブのステージで観客を魅了するドラァグクイーン、ジュールズ。ある夜、ステージを終えた彼は、タトゥーだらけの男プレストンと出会う。だが、その出会いは突然、憎悪に満ちた暴力へと変わり、ジュールズの心と体には深い傷が刻まれる。舞台を降り、孤独な日々を送りながら、彼は痛みと向き合い続けていた。


数ヶ月後、偶然立ち寄ったゲイサウナでジュールズはプレストンと再会する。ドラァグ姿ではない彼を、プレストンは気づかぬまま誘う。かつて憎悪に駆られジュールズを襲った男が、実は自身のセクシュアリティを隠していたことを知ったジュールズ。彼はその矛盾を暴き、復讐を果たすため、密会の様子を記録しようと計画する。

 


 

ところが、密会を重ねるたび、プレストンの暴力的な仮面の奥にある脆さと葛藤が浮かび上がる。プレストンの本質に触れるたび、ジュールズの心にもまた説明のつかない感情が芽生え始める。待ち受けるのは復讐か、それとも…。後は、映画を観てくださいね。

 

この映画、暗い映画だったなぁ。内容はとても良いんです。ドラァグクイーンのジュールズが、ゲイということで男たちに絡まれ辱めを受けるんです。女じゃないからレイプではないけど、暴力を振るわれて服を脱がされて、酷いことをされたんです。ゲイということだけで目障りだというように暴力を振るうという酷い描写でしたが、この相手には理由があるんです。

 

 

相手はイケメンのプレンストン。ジュールズは店の近くで見かけてイケメンだなと思って目を付けた男だったんです。でもそのプレンストン、怒ると歯止めが効かなくなっちゃう人間で、俗にいう癇癪持ちだったんです。ジュールズはすごく殴られて、おでこに傷が残るほどでした。

 

ジュールズはショックで店にも出れなくなり、出かけるのも怖くなって引き籠っていたんです。そして少しづつ癒されて、やっと外に出れる気持ちになって、ゲイの出会いの場=ハッテン場であるサウナに行ってみるんです。するとそこでプレンストンを見つけるんです。ゲイということで暴力を振るってきたのに、自分はゲイを隠して仲間とつるんでいたんです。

 

 

どうやら化粧をしていないジュールズが以前に暴力を振るったゲイとは解らず、プレンストンはジュールズに寄ってきます。ジュールズは最初は怖がっていましたが、以前にあったゲイとは分からないようで、それならと自分からも近寄って行きます。自分を痛めつけた男に復讐しようと思ったんです。

 

プレンストンは刑務所帰りで、今の仲間とドラッグなどの仕事をして稼いでいます。なので彼らに嫌われたくないのでゲイを隠しているんです。でも自分はゲイで男が好きで、そのギャップに苦しんでいるようでした。この子もボーダーの子なのかもしれないですね。怒ると歯止めが効かずに癇癪を起してしまうようなので、刑務所に入っていたのかもしれません。

 

 

なのでプレンストン自信は普通に関わると優しくて良い子なんです。ジュールズは復讐をしようと企てて、プレンストンとの関係をどんどん深めていくのですが、その途中でプレンストンがとても優しくて傷つきやすい男性だということが解ってくるんです。どちらかというとプレンストンの方が壊れやすいのかもと思うほどでした。

 

それでもジュールズは最初の復讐計画を止められず、チャンスをつかんで実行しようとします。うーん、ジュールズもどうしようか随分と悩んでいるように見えました。最終的にどうするのかは映画で確認してください。私は結構、心にジーンときました。うん、良いお話だったと思います。

 

 

私はジェンダーで悩んでいる人たちの気持ちは理解出来ませんが、カミングアウトしてしまえばスッキリするものなのでしょうか。ゲイと言っても、女性として生きたい人と、男性として男性を好きな人と両方いるんでしょ。なんか難しいよね。私は異性でも同性でも好きになったらその人が好きでいいと思うけど。別に性別はどーでもいいような気がするけど、どうなんだろう。

 

だからゲイであっても女の人が好きになることもあっていいし、それが恋愛の好きではなく友情の好きかもしれないけど、でもいいじゃん。一緒にいたいと思ったなら、それでいいんじゃないのかな。どちらかと決めつけるのも差別のような気がするけどそういう人たちってどう思っているんだろう。

 

 

この映画でプレンストンがゲイであることを隠して悩んでいる姿は、やっぱり可哀想でした。その反動で暴力を振るったり、癇癪を起してしまっていたんじゃないかな。ジュールズはそれが解ったと思うんだけど、どうしても自分に暴力を振るった相手を許せないと思っていたのかな。誰もが天使のようになれとは言わないけど、自分だって同じことで苦しんだ時期があるんだろうから、誰かが苦しんでいたら寄り添ってあげてもよいんじゃないの?と思いました。人間は弱いんです。

 

 

うーん、良い映画でした。私は超!お薦めしたいと思います。特に腐女子と自覚している方々には、超!超!お薦めしたい。私もBL漫画を読み始め、腐女子となって数年経ちますが、BL漫画そのものの世界がこの映画の中にあります。おおっ!と思いましたもん。男同士の何とも言えない関係がこの映画の中にありました。気に入っていただけると思います。ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

「FEMME フェム」