「フライト・リスク」期待させすぎないよう笑いを取り入れているのでB級映画の面白さを堪能できます。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「フライト・リスク」

 

を観てきました。

 

ストーリーは、

保安官補のハリスは、ある事件の重要参考人のウィンストンを、アラスカからニューヨークまで航空輸送する任務に就く。離陸した機体はアラスカ山脈上空1万フィートまで上昇。頼もしいパイロット・ダリルの腕前もあり、安全なフライトになるかに思えたが、ウィンストンは足もとに落ちているパイロットライセンス証の顔写真を見て、飛行機を操縦しているダリルとは全くの別人のものだと気づく。

というお話です。

 

 

ハリス保安官補は、ある事件で大物実業家の不正が暴かれその重要参考人であるウィンストンを航空輸送する機密任務に就く。ウィンストンの証言がなければ実業家の逮捕は難しく、警察は秘密保持のために極秘で彼を輸送することにしたのだ。

 

重要任務のため緊張して任務に就くハリスに対してベテランパイロットのダリルは、陽気な会話でハリスの緊張をほぐしていく。実はハリスは以前に同じような重要参考人の輸送を担当し、その参考人を死なせてしまった過去があった。任務を外され他の担当をしていたが、何故か今回わざわざ呼び戻されて担当に指名されたのだ。



 

離陸した一行が乗る機体は、アラスカ山脈上空10,000フィートまで上昇。タイムリミットが気になるハリスだが、頼もしいダリルのお陰で順風満帆な航行になるかに思えた。ウィンストンは後部座席に拘束され、参考人だが犯罪者のような扱いをされていた。

 

文句をいうウィンストンだが、ハリスは拘束を解かない。仕方なく周りを見回していると、足元に落ちている飛行機のライセンス証を見つける。何気なく見ると、そこには今目の前に座るパイロットとは全くの別人が写し出されているのだった。ハリスに告げるウィンストンだが、その瞬間にダリルに襲われて…。後は、映画を観てくださいね。

 

 

この映画、なんだか面白かったです。極上のアクションサスペンスとは言えないけど、ちょっと笑わせるアクションコメディとB級映画のイイとこ取りをしたような雰囲気とが混ざり合い、良いバランスになっています。知名度の高いマーク・ウォールバーグを適役にしておとなしめの2人を中心に持ってきたのは上手いなと思いました。

 

導入部分は本当に普通の警察関係の映画と同じで、極悪人の証言をするために下っ端の人が守られながら護送されるというお話です。まぁ、なんか起きるだろうなぁという予想通り、証人となるウィンストンを殺しにくるんです。彼に証言されてしまうと罪が確定してしまうため、大物極悪人はどうしても彼を殺そうと手を討ってきます。

 

 

護送担当のハリスは情報を漏らさないために極少数の関係者にしかウィンストンの護送計画は話しておらず、気を付けてはいるけどまず襲われることは無いだろうという考えのもと、小型の飛行機での輸送を始めます。パイロットは1人で、ダリルという男性でした。気さくな性格のダリルは緊張しているハリスを落ち着かせ、安全に飛行機は飛び立ちます。

 

ここまで順調なら問題無く目的地に到着するよなぁと思っていたのですが、後部座席に拘束していたウィンストンが騒いでいるのでなんだよ!って振り向くと、フライトライセンスの写真が操縦しているダリルと違うのよ。ええー!絶対に悪い奴じゃんって身構えた瞬間にダリルが襲ってくるんです。

 

 

凄い格闘の末にダリルをなんとか抑えつけることに成功するんですが、その格闘時にウィンストンがダリルの頭をグイッとすると、かつらなのよ~!帽子と一緒にかつらが取れて、カッパさんのようになるんです。驚いちゃった。真面目なアクションシーンなんだけど、どーしても噴いてしまって、笑っちゃいました。これ、笑わせるつもりでそうしたのかしら。

 

このかつら事件がなければ、もしかしたらダリルがイイ人かもって思っちゃってたかもしれないから、こいつはどこまでも悪い奴で嘘つきなんだよーっていうことを表していたのかな。だって、マーク・ウォールバーグだから、眼つきも鋭いし動きもカッコいいし、正面から見ていたら悪い人には見えないんですもん。

 

 

一度はダリルを制圧することに成功するけど、プロの殺し屋のようで、直ぐに挽回しようとするのよ。ハリスは警察官だから強いけど、ウィンストンは普通の会社員で経理担当ってだけだから弱くて使えないんです。結構、大変なことになっちゃつたりして、色々な人に連絡をするんだけど、誰かが裏切り者なのよね。

 

この護送計画は外には漏らしておらず、内部の数人の人間しか知らないので、その知っていた人間が漏らしているのは解っているんです。でも、誰なのかが解らない。だから助けて欲しくても誰に頼んだらよいのか分からないんです。それでも飛行機は墜落しそうだし、誰かに頼らなきゃ死ぬことになっちゃうので、あーだこーだと慌てます。

 

 

そして段々と誰が極悪人と繋がっているのかが解ってきます。あ、ダリルはプロの殺し屋なのでどんなに拷問されても情報は教えてくれません。なのでハリスが自力で敵を見つけ出します。以前に一度失敗して証人を殺してしまったことがあるので、今度こそはとハリスは必死で頑張るんです。ダリルも頑張ったんだけどね。ま、悪人だから。

 

飛行機の中の密室劇って、やっぱり面白いですね。今回は大きな旅客機ではなく小型機だったので、もっと緊迫感があったかな。ちょっと油断すると、直ぐに落ちそうで怖かったです。無線で飛行機の操縦の仕方を聞きながら操縦していたから怖かったですよ。まぁ、操縦していたハリスが一番怖かったんだろうけどね。

 

 

私はこの映画、お薦めしたいと思います。B級映画感があったので、超!は付けられないけどそれでも面白かったです。マーク・ウォールバーグが出てくると、つい期待してしまうけど、今回はB級映画だと思って観てください。期待しすぎると笑っちゃって終わりますからね。ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

「フライト・リスク」