「ウィキッド ふたりの魔女」
を観てきました。
ストーリーは、
魔法と幻想の国・オズにあるシズ大学の学生として出会ったエルファバとグリンダ。緑色の肌をもつエルファバと、人気者のグリンダは、寄宿舎でルームメイトになる。見た目も性格もまったく異なる2人は、激しく衝突するが次第に友情を深めかけがえのない存在になっていく。しかしこの出会いが、やがてオズの国の運命を大きく変えることに。
というお話です。
魔法と幻想の国オズにある<シズ大学>で出会ったふたり。誰よりも優しく聡明でありながら家族や周囲から疎まれ孤独なエルファバと、誰よりも愛され特別であることを望むみんなの人気者ガリンダは、大学の寮で偶然ルームメイトに。
エルファバは生まれた時に何故か緑色の肌をしており、そのせいで親から疎まれ、幼い頃から周りから虐められていました。そんな彼女ですが魔法の才能があり気持ちが昂るとその力を発揮していました。シズ大学へは妹の付き添いで来ただけでしたが、その魔法の才能を認められ入学を許されました。
そんなエルファバとガリンダは見た目も性格もそして魔法の才能もまるで異なり反発し合いますが、互いの本当の姿を知っていくにつれかけがえのない友情を築いていく。ガリンダはある事の証明をするためにガリンダからグリンダへと改名し、エルファバと共に歩みます。
魔法の使い方を学んだエルファバは、マダム・モリブルの薦めもあり、誰もが憧れる偉大なオズの魔法使いにエメラルド・シティへ招待されます。エルファバは親友のグリンダと共にエメラルドシティへと到着し魔法使いの城へと入っていく。オズの魔法使いはエルファバに呪文の本グリマリーを読めるか試してみるとすぐに呪文を読み始めたエルファバは魔法の力を発揮する。
魔法使いはエルファバを認め自分の手伝いをするようにと言うが、そこにはオズの隠され続けた”秘密”がある事を知る。それは、世界を、そしてふたりの運命を永遠に変えてしまうものだった。後は、映画を観てくださいね。
この映画、凄く良かった。キャスティングが驚くほどピッタリで、それだけでも100点満点なのに歌もいいんです。演技もよいのに歌も上手いなんて、天は二物を与えてるじゃんって感じで感動しました。ウィキッドって、こんなに良いお話だったんですね。早く劇団式のミュージカルに行っておけばよかった。演劇を優先してしまって、ミュージカルを後回しにしていたのが悔やまれます。
オズの魔法使いの小説を基に、その裏話として書かれたヴィキッドという小説をミュージカル化した脚本が、今回の映画の原作なんですね。うーん、良いお話でした。2部構成になっているそうで、今回は1作目です。でも、しっかりと切りが付くところまでをやってくれているので、モヤモヤ感はありません。
エルファバとグリンダという2人の魔法学校の学生が寄宿舎で同室になります。それはグリンダが周りやマダム・モリブルの注目を浴びたいがために、部屋が決まっていないエルファバを迎えると言ってしまったからです。それくらいグリンダは目立ちたがりで皆の中心にいないと気が済まない女性なんです。
一方、エルファバは子供の頃から異端児扱いされて嫌がられてきたので、出来れば目立ちたくないと思っているのですが、緑色の肌ではどうしても目立ってしまいます。そんなエルファバですが、心は素直で優しい女性でした。乳母のクマさんが優しかったのかなと思います。
オズの国は人間も動物も対等で、動物も言葉をしゃべり頭脳も人間と変わらないということで、大学教授のヤギがいたり、警備兵がサルだったりするんです。でもある時から動物と人間の共存は廃止され、動物は檻へと入れられることになります。それに反発したのがエルファバなんです。
何故動物を檻に入れるようになるのか。何故、動物に対して敵対意識を抱かせるのか。それは敵対する”モノ”を作ることで、人間は団結し統治しやすくなるからです。これ、どこかの国と一緒でしょ。反日教育を行うことで政府に反発しない、従順な統治しやすい国民を作るという中〇や韓〇と一緒ですよね。
オズはそうやって統治されてきた国で、今回は動物を敵視することで統治していくつもりだったのですが、エルファバが反旗を翻したことでエルファバ=ヴィキッド(悪い魔女)のレッテルを張り、共通の敵としたんです。酷いですよね、誰が見ても悪いのはオズの魔法使いなのに、国民は真実を隠されて知らないんです。
グリンダは自分を良く見せることで精一杯で、色々な事を紐づけて正しいことを見抜くという力が不足しています。だから何か言われれば、見栄えの良い返事を返すだけで何も考えていない。だけどエルファバと出会ったことで、見栄えよりも大切な友情に気が付くんです。グリンダはちょっとイジワルもするんだけど、でもすぐに”悪かったなぁ~。”と思ってお返しをするんです。
なので彼女は根本がイジワルな奴ではなく、素直で優しい心を持つ女性なのだという事が解ります。大学に入学してきた時は、金持ちで可愛くて誰からも尊敬されるという3拍子揃ったイヤな女に見えたんですけどねぇ。途中で何度もドジ踏んだり、言っていることがめちゃくちゃだったり、素直すぎておバカで可愛くなっちゃうんです。グリンダはそういうところで誰からも愛される存在なんでしょうね。
それにしてもグリンダ役のアリアナ・グランデさんは歌が凄かったなぁ。マジでこんなに上手いのかと思うほど上手かった。高音の伸びが凄いのよ。もちろんエルファバ役のシンシア・エリヴォさんも素晴らしかったです。女優としても素晴らしいのに、歌手としてもこれだけ出来るなんて素晴らしい。本当に神キャスティングだったんですね。またも、映画を観てすぐにAmazonでサントラを注文しましたよ。
いやぁ、この続きの2作目が楽しみです。1年後に公開だそうで、日本にはいつ来るのかな。これ観ちゃうと続きが気になってしまいます。今回はエルファバの覚醒までなので、その後にどうなって”オズの魔法使い”のお話のドロシーに繋がるのかが楽しみですね。カカシやブリキとは誰なのか、きっと解るんでしょうね。うーん楽しみです。
私はこの映画、超!超!お薦めしたいと思います。私は気に入りました。内容も良いし、音楽も良くて、誰が見ても楽しめる作品となっていたと思います。ぜひ、観に行ってみてください。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
「ウィキッド ふたりの魔女」