「僕らは人生で一回だけ魔法が使える」アイドル映画かと思いきや感動作で演技も良かったです。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「僕らは人生で一回だけ魔法が使える」

 

を観てきました。

 

ストーリーは、

小さな田舎の村。その村にはある秘密があった。少年たちは18歳になると「人生で一度だけ魔法を使える」と知らされるのだ。使えるのは20歳になるまでの2年間限定。命に関わることは禁じられている。18歳を迎えたアキト、ハルヒ、ナツキ、ユキオの4人は、彼らの父親たちもかつて魔法を使ったことを知ると次第に魔法に真剣に向き合いはじめる。

というお話です。

 

 

緑豊かな自然に囲まれた、とある小さな村。この村には、ある秘密があった。村の少年たちは18歳になると”人生で一度だけ魔法を使える”と知らされるのだ。その魔法を使えるのは20歳になるまでの2年間。どんな魔法を使ってもよいが命にかかわることにだけは使ってはいけない。村に不幸が訪れるからだ。

 

この年に18歳を迎えたのは、アキト、ハルヒ、ナツキ、ユキオの4人だけ。最初は信じられずに笑い飛ばす4人だったが、自身の父親たちもかつて魔法を使ったことを知り、その使い道を考えるための会議を開くなど真剣に魔法に向き合い始める。

 

 

アキトはプロのピアニストになるために音大を受けるつもりだ。自分の実力で受かるために必死で勉強とピアノを練習している。ハルヒは心臓の調子が悪く無理はしないことにしている。ナツキは好きだったサッカーを諦めて父親の手助けをしようと思い始める。ユキオは父親の建設業の仕事を継ぐと決めて勉強を始めている。

 

高校卒業を控え、それぞれの人生の岐路に立つ4人は自分だけの利益に魔法を使うのではなく、誰かのためにつかえればと考え始めていた。そしてそれぞれの道に進み、アキトは東京の大学へ、ハルヒは入院し、ナツキは突然に村を出ていき、ユキオだけが村で父親の家業を継ぎみんなの帰りを待っていた。そんなある日、アキトに電話がかかってくる。それは…。後は、映画を観てくださいね。

 

 

この映画、アイドル映画かと思って期待せずに観に行ったのですが、お話が良くって楽しめました。確かにアイドル映画ではあったと思うけどベタなセリフ棒読みではなくちゃんと皆さん演技が上手かったです。よく見たら、既に舞台などで随分と勉強されてきている方たちだったんですね。おみそれしました。

 

最近の若いアイドルの方たちは、アイドルだからそれだけで良いと言うのではなく、本当によく勉強をしていらっしゃいます。舞台でこれだけやっていれば、セリフも上手くなりますよね。舞台は一発本番でやっているので、頭を使わなければ1つの失敗で舞台全てを壊してしまいます。その場その場で臨機応変に対処していく能力が無ければ務まらないので、本当に努力されてきたのだと思いました。

 

 

この映画では4人の青年が魔法を使えるらしいのですが、”魔法??”となりますよね。漫画かっ!て思うけど、そういう不思議な村なんです。そしてこの村に住む人々は本当に善良な人ばかりという設定なので、もちろん日本人ばかりの村です。何故善良かというと、それは魔法を使えるからなんじゃないかな。

 

18歳から20歳の間に1つだけ魔法が使えるというのですが、どーも誰もが自分のために使っていないようなんです。そういう村だからこそ、魔法が使えるという神様からの贈り物が続いているんじゃないかなと思いました。もちろん自分のために使ってもいいんですよ。但し命にかかわることに使ってしまうと村に不幸が訪れるので、それだけはみんな我慢してきたのだと思うんです。

 

 

でも、実は使ってしまった人もいるようで、幾つか村に不幸が訪れたという話もあるんです。それが4人の青年にも関わってきていて、これから魔法を使う4人に影響を与えていくんです。難しいでしょ。魔法が使えるのは嬉しいけど、反対に何に使うかと言われたら困っちゃいますよね。

 

お金持ちになりたいと言えば慣れるんだろうけど、お金があって何するの?と思うと、この村ではお金があって楽しいことはあまり無いので意味が無いんです。事業で成功したいと言っても、この村で成功と言ってもたかが知れていて、あまり意味が無い。それに成功するって自分の力でやらないと面白くないですからね。そんなこんなで、この村に住んでいて魔法と言われても、そんなにこれ!というものが無いんですよねぇ。

 

 

この4人は18歳から20歳までの間、魔法の事も考えるけど自分の人生についても深く考えるんです。そして自分にとって一番大切な事は何かと考えるんです。家族も大切だし、友達も大切です。子供の頃からずっと一緒に育ってきて、大人になるとみんなそれぞれに自分の人生を歩み始める。道はそれぞれに違うけど、幾つになっても友達です。そんな彼らは何に魔法を使うのでしょう。

 

この4人の選択に感動しちゃいました。すぐに”欲望”が出るのではなく、こんなことに使うのかという事に使っていて、ああー、純粋でいいなーと思いました。自分が汚れ切っているのが悲しくなりましたよ。もー、俗世で揉まれ過ぎて嫌な大人になっちゃったな。でも私だって18歳から20歳くらいの時は、こんな風に魔法が使えたのかもしれない。

 

 

久しぶりに若いっていいなぁと思えるような映画でした。そしてもしこんな村があったなら、俗世の人間に汚されずにずっと残って欲しいなと思いました。汚れた人間が入っていったら、直ぐに魔法は使えなくなるだろうし、村人の気持ちも荒れて純粋な人々が消えてしまうだろうと思うからです。

 

4人の青年も良かったけど、周りの大人たちも良かったなぁ。彼らの父親や魔法の事を伝えてくれるお爺ちゃんが良かったです。カンニング竹山さんがユキオの父親役で出ていて、村のために嫌な仕事を引き受けたという話をユキオに語る場面が泣けました。アキオの父親役の田辺さんもナツキの父親の阿部さんも、とても良いお父さん役で良かったです。

 

 

私はこの映画、超!お薦めしたいと思います。イケメンを観ながら感動出来る、良い作品でした。いやぁ、最近はアイドル映画もバカにしちゃいけませんね。そこらの恋愛映画より良かったですよ。若者たち、可愛いです。ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

「僕らは人生で一回だけ魔法が使える」