「トリリオンンゲーム」
を観てきました。
ストーリーは、
1兆ドルを稼いでこの世のすべてを手に入れるべく、さまざまな事業に挑戦してきた天王寺陽(ハル)と平学(ガク)。「トリリオンゲーム社」を日本トップクラスの大企業にまで成長させた2人は、日本初のカジノリゾート開発に挑むことに。世界一のカジノ王・ウルフを次なるターゲットに定める彼らだったが、裏では2人の友情を引き裂く巨大な陰謀がうごめいていた。
というお話です。
世界最大企業の時価総額=一兆ドル。1兆ドルあれば、この世のすべてが手に入る。天性の人たらしで口八丁な”世界を覆すハッタリ男”のハルと、気弱だが心優しい”敏腕エンジニア”のガク。予測不能な作戦で成り上がってきた2人が、「1兆ドルを稼ぐ」ために再び動き出す。
2016年にIR整備推進案、通称「カジノ法案」が成立。莫大な利益を生む夢とロマンを秘めた新事業に目を付けたハルは、未だ誰も成しえていない「日本発のカジノリゾート」開発に乗り出す。野望のために、挑むターゲットは「世界一のカジノ王:ウルフ・リー」。その昔、ハルはこのウルフ・リーによって、強引さを学んだのだった。
まず、カジノを誘致する島を特定。そこには既に財閥企業宇喜多ホールディングも目ぼしを付けており、カジノ誘致合戦が始まる。島の合意を手にした者がウルフ・リーとの契約を勝ち取り、日本発のカジノを開くことが出来るのだ。宇喜多は巨大資金を投入し島民の心をつかもうとするが、ハルは反対派島民に寄り添い島民が今のまま暮らせるように取り計らう。
ハルの提案により島民たちはカジノに合意し、カジノ建設が始まる。そしてハルたちがウルフ・リーとの契約に漕ぎつきカジノのオープンとなる。カジノは大盛況となるが、その中で不穏な動きがあることにガクが気が付く。カジノによりマネーロンダリングが行われているのではないかという疑惑が出てきたのだ。
ここが犯罪の温床になってはいけないと心配するガクだが、ハルは取り合ってくれない。悩んでいるガクの目の前である事件がおこり…。後は、映画を観てくださいね。
この映画、面白かったよぉ~!私、TVドラマの方はほとんど観ていなかったのですが、目黒さんと佐野さんのバディは面白そうだなぁと思っていたんです。そして映画で観たら良かった!面白かったです。ストーリーももちろん面白いんだけど、キャスティングが抜群ですね。お二人以外の女性たちやオジサマたちも素敵でした。うん、これはTVドラマの続編が出来るよね。
今回の映画化は原作には無いお話なのかな。私は原作を読んでいないので解りませんが、原作者の方は監修をされたようでコメントでは良いことが書いてありました。漫画原作映画化などで原作者を蔑ろにするなどあってはいけないことなので、原作者にご満足いただけているなら安心です。大丈夫ですよね。
TVドラマで描かれた内容によって、日本屈指の大企業となったトリリオンゲーム社は新しいステップに入るということでした。2年ほどハルが消えていたのかな。久しぶりにガクと会ったと思ったら、リンリンの前からかっさらって行ったのでした。攫って連れて行った先はプライベートジェットでヨーロッパへ。その国で開かれるカジノ王:ウルフ・リーのパーティに参加するためでした。
そのパーティでウルフ・リーに逢い、日本発カジノ計画のパートナーとなって貰うための交渉に行ったのでした。ちょっとめちゃくちゃな出会いでしたけどね。でも、既にハルはウルフと過去に因縁があったようで相手も合意するんです。凄く強引な話の持って行き方なんだけど、2時間で色々とやんなきゃいけないんだから仕方ないわよね。
最初の方から沢山のネタが散りばめられているので、画面をよく見て覚えておくとそれが後からの事件に繋がっていたり、解決に繋がっていたりします。人物だけではなく色々な部分に神経を張り巡らせておいてください。そうすると、より楽しめますよ。
そしてカジノ誘致合意、カジノ建設、開業と一気に動きます。私は誘致に関しての話が長く続くのかなと思ったんだけど、一気に動きました。このお話、とっても勢いが良くて、このスピード感が面白さを増し増しにしているんじゃないかな。無駄な話し合いとかをダラダラ描くんじゃなく、アイデアで一気に持って行くというやり方が上手いなぁと思いました。
そしてカジノを開業してからも問題が続きます。この成功しても成功しても、どんどん問題が山積してくるところも面白いですね。これでもかってくらい主人公たちを動かすんですから、そりゃ、観ている方は寝ている暇なんてありません。どんどん惹き込まれていきます。
カジノが成功したと思ったら、マネーロンダリング問題が出たり、セキュリティー問題が出たりして、またまた危機に陥るのですが、もちろんそのまま落ちていく訳がありません。どんなに奪い取られても、また取り返すという大きなシーソーゲームを続けていくんです。このやったやられたというところが、このドラマの面白いところなんですね。実感しました。
次から次へと問題が起こって、それにハルとガクが他の仲間の力を借りながらも、強い意志を持って挑んでいく姿が良いんですね。この揺らがない信頼関係というのが、実際にはあり得ないけど素晴らしいと思いました。会社経営などをしていると、どうしても経営判断でここまで信頼していけることは無いです。
どんな企業も、結局、蹴落として昇進して社長などになった人はお金に汚い人だから、必ずお金で仲間割れするんですよねぇ。社長にまでなったなら、もう十分な報酬を貰っているんだから自分の利益じゃなくて、会社を存続させるために、社員を潤すために動けよって思うのに、何故か自分だけ自分だけって人ばかりなのよね。会社の価値が上がったら、直ぐに売っちゃう人ばかりでしょ。会社を作っても、会社に対しての愛は無いんですよね。
それに対して、このドラマのハルとガクは会社に愛着を持ってい無さそうに見えて、凄く会社を愛しているんじゃないかな。大企業になったとしても、売っぱらうなんてことはしなさそうです。ちょっと価値が出ると直ぐにM&Aして売っちゃう人が多い現代だけど、この二人はそんなことはしなさそうです。
そうそう、TVドラマを観ていなかったので解らなかったのですが、このハルとキリカさんは敵どうしながらも好きなのかな。ハルがプロポーズをしたと言っていたけど、それは保留のままなのかしら。ガクとリンリンちゃんは上手く行きそうだったけど、ハルとキリカはどうなるのか、まだまだ続きそうですね。
原作を読んでみようと思っているのですが、まだまだ続くのかしら。今のところ10巻くらいみたいだけど、変にダラダラ長続きされると飽きるからなぁ。終わったら一気に買おうかな。
映画を観る限り、キャストはピッタリでした。目黒さん、素敵でした。優しい役も上手いけど、こういう強い役も良いですね。佐野さんは何でも出来るんですね。好青年も悪い役も何でも出来て素晴らしいです。この内気な天才ハッカー役もピッタリでした。そしてキリカ役の今田さんもリンリン役の福本さんも可愛かった。誰を見ていても、画面が綺麗で良かったな。満足でした。
私はこの映画、超!超!お薦めしたいと思います。少しストーリーは粗いなと思ったけど、このスピード感が面白さに繋がっているのだろうと思うので、成功していると思います。TVドラマを観ていなくても十分に理解が出来たので、誰が観に行っても楽しめると思いました。ぜひ、観に行ってみてください。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
「トリリオンンゲーム」