「誰よりもつよく抱きしめて」強迫性障害は誰でもなる病気です。落ち着いて自分と向き合って治してね。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「誰よりもつよく抱きしめて」

 

を観てきました。

 

ストーリーは、

絵本作家の水島良城と書店員の桐本月菜。良城は強迫性障害による潔癖症のため常にビニール手袋を着用して生活しており、月菜にも触れることができずにいた。ようやく治療を決意した良城は、同じ症状を抱える女性・村山千春と出会い距離を縮めていく。思い悩む月菜の前に、恋人と触れあっても心が動かない青年イ・ジェホンが現れる。

というお話です。

 

 

鎌倉の海沿いの街で同棲する、絵本作家の水島良城と書店員の桐本月菜。学生時代から付き合ってきた二人は、お互いのことを大事に思い合っているが、良城は強迫性障害による潔癖症を患い、恋人の月菜にも触れることができず、手をつなぐことすらできない日常が続いている。

 

ようやく治療を決意した良城は、合同カウンセリングで初めて同じ症状を抱える女性・村山千春に出会う。思いを共有できる相手に出会えたことを喜び、千春との距離を縮めていく。仲睦まじく思いを共有する二人の交流を目の当たりにし、月菜はショックを受けてしまう。

 

 

二人の溝がどんどん深くなっていくなか、月菜の前に、恋人と触れ合っても心が動かない男・イ・ジェホンが現れる。月菜は良城の気持ちが解らず一人で悩み苦しんでいる前に、優しく受け入れてくれるジェホンが現れ、彼に癒されていく。ジェホンは月菜が選んだ絵本がきっかけで月菜に惹かれていたのだ。

 

愛する人と触れ合うことがままならない者たちがすれ違い、ぶつかり合い、関係が交錯していく。後は、映画を観てくださいね。

 

 

この映画、内田監督なので期待しすぎてしまったからなのか、途中で眠くなってしまいました。主役の2人の演技が棒なんです。感情を込めているつもりなんだと思うけど、ただ気難しい顔をしているように見えてしまうんです。付き合っているのに、彼氏の方が強迫性障害になってしまうというお話なんだけど、どーも真実味が無いんですよね。

 

強迫性障害ってなったことありますか?これ、ちょっとした拍子になってしまう事があるんです。手を何度も洗ってしまったり、鍵を確認したり、こだわりが出てしまったり。私も少しなっていたことがあって、手を洗っても洗っても、最後に水道のハンドルを触ったからまた洗うという事の繰り返し。ハンドルも洗い、石鹸?も洗い、自分でも訳が分らなくなっちゃうんです。

 

 

でもね、この良城は普通に外出が出来ていたし、新しい人と出会って一緒に食事をしたり、家に招いて本を貸したりとおかしいんです。強迫性障害があると、外で一緒に向かい合って食事は出来ません。相手の飛沫が飛んでくると思って怖くて食べれないんです。家に呼ぶのもありえません。その人に付いている菌が全部入ってくるので、その人が歩いたり触ったりしたところ全部を除菌しないと耐えられないんです。

 

自分が少しでもなったことがあれば、これはあり得ないなと解ってしまいます。触れられないだけじゃないんです。私には真実味が無いと思えてしまいました。なので、良城が月菜の手を触れないというのは、ただ触りたくなかったんじゃないかと思えてしまうんです。人と食事をしたり家に招けるなら、手は握れるし、抱きしめることは出来ると思います。もちろん触れた後は凄く洗わないといられないんですけどね。

 

 

その部分がそんな感じだったので、どーもアイドル映画なの??という感じで感動があまり出来ませんでした。大体、良城がどうして強迫性障害になったのかもわからないままなんです。もしかしたら本屋社長の祖父にしっかりしろというプレッシャーをかけられていたからかもしれないけど、はっきりしていません。

 

これ、自分で治したいと思えば治る病気です。私は生活を規則正しくして、自分に”大丈夫”と言い聞かせて緩和させることが出来ました。でも疲れたりすると何度も手を洗っていたり、鍵を確認に戻ったりしてしまう事が今もあります。

 

 

そんな訳で、この病気で不幸になるという2人が不思議に思えてしまいました。良城は本当に月菜のことが好きだったのかしら。月菜の方も、本当に好きなら怒ろうが何だろうが無理にでも何度も触れることで、相手の不安を緩和させていく必要があると思うのよね。カウンセラーって見守れとか言うけど、私は荒療治も一つの治療になりましたよ。

 

良城と触れられなくなって、そこへイケメン韓国人ジェホンが現れて、んだかイイ感じになるんだけど、このジェホンもリアル感が全くありませんでしたね。だって韓国の会社社長の御曹司だけどコックになりたくて日本に来たとか言ってたかしら。おいおい白馬の王子様かいって感じなんですもん。このベタな展開、何とかなりませんか。

 

 

これ、もし演技が上手かったら、こんなベタな内容でも感動するかもしれないけど、ちょっとキツかったですね。こんなにイケメンなんだから、そんなに無理してやらなくてもいいんじゃないの?もう少し、ドラマとかで鍛えてきた方が良いような気がしました。あー、ファンの方、ごめんなさい。

 

と、今回は毒舌をしてしまいましたが、ファンの方はよろこんでいらっしゃるようなので、良い映画だったのかもしれません。私はゴリゴリの映画ファンなので、気にしないでくださいね。

 

 

私はこの映画、お薦めしたいと思います。ベタなラブストーリーではあるけど、強迫性障害という病気の症状が描かれているので、知っておいたらよいと思います。部屋の家具にラップを巻き付けたりしちゃうのは重症だけど、手を洗う、鍵を確認、こだわりが出てきたら、もしかしたら少し強迫性障害になりかかっているかもしれないので、落ち着いて自分は大丈夫と念じて治療をしてください。治りますからね。ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

「誰よりもつよく抱きしめて」