「ドリーミン・ワイルド 名もなき家族のうた」温かい家族のお話で感動しました。ケイシーが素敵です。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「ドリーミン・ワイルド 
名もなき家族のうた」

 

を観てきました。

 

ストーリーは、

1970年代後半、ワシントン州の田舎町で暮らす10代の青年ドニー・エマーソンは兄ジョーとバンドを結成する。父が息子たちのために自作したスタジオで数々の楽曲を生む。しかし完成させたアルバム「ドリーミン・ワイルド」は世間から見向きもされなかった。約30年後、ドニーは、自分たちのアルバムがコレクターによって発掘され、再評価されていることを知る。

というお話です。

 

 

1979年、ワシントン州の田舎町でレコーディングされた1枚のアルバム「Dreamin’ Wild」。10代だったドニーは兄ジョーとデュオを結成し、父が息子たちのために自作したスタジオで数々の楽曲を生み出したのだ。家族に支えられ情熱を注ぎ込んで作ったアルバムだったが、世間からは見向きもされず、夢に手が届くことはなかった。

 

それから約30年後。思い描いていた夢とは程遠い人生を送っていたドニーは、コレクターにより発見されたアルバムが再評価され、“埋もれた傑作”として人気を博していることを知る。家族は大喜びでドニーを祝福する。特に父親は息子のためにスタジオまで作り応援していたのだ。今になってこんなことになるとは思いもよらなかった。

 

 

コレクターでありプロデューサーは、このアルバム曲で各地をツアーで周り宣伝していこうと提案します。ドニーとジョーはその話に乗り、久しぶりに曲の練習を始めるが、ジョーはずっと農家の仕事だけをしていたので、以前の若い時のように出来ない。ドニーはジョーの技術に不満を漏らし、これまでの半生を思い返していく。

 

若い頃は成功すると思い、ジョーとは別れて一人都会に出たドニーだったが、社会は厳しく随分と父親に迷惑をかけたのだった。ジョーも弟のために必死で農場を守ってくれていたのだ。それなのにドニーは自分だけ夢を追い、成功もせずに、家族に犠牲を強いていたのかもしれない。そんな想いが心をよぎりツアーをやってもよいのか悩み始める。そして…。後は、映画を観てくださいね。

 

 

この映画、よい映画でした。実在の兄弟デュオ「ドニー&ジョー・エマーソン」が辿った驚くべき実話を映画化したものです。最後に2人で出てきます。弟のドニーをケイシー・アフレックが演じていて、上手く行かなかったこれまでの人生を思い出しながら、進んでいくというお話でした。


10代の頃に夢中になった音楽。ドニーは才能があり、作詞作曲をして自分で歌い出します。兄も手伝って、ドニーがギターで、兄ジョーがドラムをすることになります。そんな息子たちのために、父親は家の敷地内のスタジオを作り、音響設備も備えて、そこで録音して音楽会社に持って行ったんです。父親はドニーの才能を信じていて、何でもしてやりたいと思っていたようでした。

 

 

そんなドニーにレコード会社の人間が声をかけてきて、兄弟ではなくドニーだけならデビューさせてやれるかもしれないと言い、ドニーは一人で都会に出ていき、ジョーは父親の農場を継ぐことにします。普通のストーリーならここまでで終わりでしょ。でも、このお話は実話が元になっているので終わりません。

 

デビューしたドニーですが、全く売れずに父親にお金を出して貰い活動をしていきます。父親の仕事は農場なのでそんなにお金が続く訳もなく、農場を売ってでも息子に歌手を続けさせていました。結局、ドニーは売れることなく歌手は止めて、音楽に関係する仕事に就いたんです。

 

 

親が子供の夢を応援するのは当たり前ですが、さすがに農場を売ってまでするのはやり過ぎかなと思いました。確かに才能はあったんだと思うけど、売れるか売れないかは実力だけじゃなく、運も味方に付けないと難しいですからね。

 

若い頃にそんなことがあり、ドニーはいつまで経っても父親や兄に申し訳ないと思いながら生きているんです。なのであまり実家には帰りたがらなかったんだと思います。「迷惑をかけた」と一言謝れば家族なんだからそれで済むことなのに、男って謝ること苦手ですよね。悪いと思ったなら、直ぐに謝るべきなんです。カッコつけてても意味がありません。

 

 

ドニーは自分が謝れないことを悪いと思いながらも、歌の練習に入ってしまうと完璧を目指してしまい、兄の間違いやテンポの違いが許せません。完璧にしたいらしいのですが、音楽って完璧だからよいとは限りませんよね。人間味がある方がちょっとテンポが違っていても味があって良い場合もあると思うんです。完璧がいいならボカロなどで作ればいいんですよ。人間味がある方が温かくて良いと思うけどな。

 

そんな家族の姿を描いていき、家族が一つになってという物語でした。感動作でした。ケイシー・アフレック、やっぱり素敵でした。ちょっとイジイジしているオッサンの役がケイシーさんは上手いんですよね。「マンチェスター・バイ・ザ・シー」や「ア・ゴースト・ストーリー」でも良い味出してましたから。

 

 

私はこの映画、お薦めしたいと思います。派手な映画ではありませんが、実話を元にして感動作になっています。本当にこの方たちは今もツアーなどをしているようです。家族とはこうあるべきというような温かいお話でした。私はとても好きな映画です。ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

「ドリーミン・ワイルド 名もなき家族のうた」