「機動戦士Gundam GQuuuuuuX Beginning」
を観てきました。
ストーリーは、
宇宙世紀0076年、増えすぎた人口をスペースコロニーへ移民させるようになって半世紀。サイド3がジオン公国を名乗り地球連邦政府に対して独立戦争を挑んできた。開戦から8ヵ月、シャア・アズナブル少佐はザク3機を従えサイド7へ侵入する。
新型のモビルスーツを開発しているという噂を聞き、調査しにきたのだった。そして新型モビルスーツを見つけたシャアは、自身で操ろうとガンダムに乗り込む。ガンダムを起動したシャアは連邦軍のモビルスーツを倒し、ガンダムと新型宇宙戦艦ホワイトベース(木馬)を手に入れて味方陣営へ帰っていく。ガンダムと木馬を手に入れたことで、既に優勢だったジオン軍は一気に連邦軍を叩き、勝利したのだった。
しかしジオンにて赤いガンダムに乗り勝利に貢献したシャア少佐は、ある戦闘時に不思議な感覚に引き込まれ、ガンダムごと消滅してしまう。当時、共に戦っていたシャリア・ブルはそれからずっとシャア少佐と赤いガンダムの行方を探し続けていた。
数年後、宇宙に浮かぶスペース・コロニーで平穏に暮らしていた女子高生アマテ・ユズリハは、戦争難民の少女ニャアンと出会う。彼女は裏の非合法物の配達という仕事をしてお金を稼いでいた。ニャアンに付き合い塾通いをサボるユズリハは、ある事件に巻き込まれ、最新鋭のモビルスーツに乗ることになってしまう。
モビルスーツの名は「GQuuuuuuX(ジークアクス)」。そのモビルスーツでクランバトルという非合法な格闘ゲームに参加して欲しいと言われ「マチュ」というエントリーネームで出ることに。このゲームは2機のモビルスーツで戦うのであり、マチュはある人物を呼んで戦うことにする。そして…。
後は、映画を観てくださいね。
私、ガンダムの新作を初日に観に行ったのですが、何故かその日からずーっと感想が書けず、こんなに遅くなってしまいました。でも、もう2週目にはいったから、ネタバレもいいかなと思い、書いています。というか、ネタバレしないで感想なんて書けませんよ。この映画は、最初っからネタバレしちゃいけないような内容ばかりなんですから。
という訳で、申し訳ない、ネタバレ感想になります。
この内容驚きました。映画館で叫びそうになりましたもん。ファーストガンダムの1話と同じ構図で画面が進んでいくんです。だけど内容は違うんです。もしもの世界=パラレルワールドという考え方ですね。あの時、ジーンがサイド7に入ってきて手柄を急いだせいでアムロがガンダムに乗ることになるのですが、もしジーンがそうしなかったら、アムロはガンダムに乗らず、連邦のモビルスーツはシャアに取られていたのかもしれない。そういう世界なんです。
もちろんシャアがガンダムに乗り、何故か木馬まで手に入れてジオンに帰ります。うーん、凄い展開です。庵野さん、やってくれましたね。ホント、これは凄いと思いました。観始めて超特急でファーストガンダム1話を頭の中で反芻しましたもん。そしてフラナガン機関がニュータイプの研究で出てきて、まだ若いシャリア・ブルが重要な役で出てきます。
このフラナガン機関にララァがいるかと思ったけどいませんでした。でも声はしていたので、今後出てくるか既に声だけの存在になっているのかは分かりません。アムロの全く出てこない世界になっているのでどうしたのかなと思っていたのですが、現代パートに入ってから、”ハロ”が出てきたので、きっとアムロはどこかにいたんでしょうね。まだ生きているのか死んでいるのか分かりませんが、ハロのデザインはアムロなので、いるハズです。
戦後のアマテ・ユズリハ(マチュ)の世界はどのコロニーなんだろう。コロニー名を忘れたのですが、そこの政府機関にカムランがいてシャリア・ブルと知り合いのようでした。この世界のカムランはミライさんと結婚しているのかな。ミライさんは木馬に乗っていないのでブライトとも知り合わず、ヤシマ家の次期当主としてカムランと結婚しているかもしれません。
やはりガンダム好きの庵野さん、キツいところに切り込んできますね。ファーストガンダムのパラレルワールドって、ガンダムファンはギリギリ歯ぎしりをしてしまうほど悔しく思っていると思います。みんなやりたくて出来なかった世界ですから。富野さんがよく許してくれたなぁ。ま、でも、ガンダムの世界を愛しているのなら、どうしてもやりたかったのかな。凄く気持ちは解ります。
パラレルワールドで世界が変わっても、ニュータイプの発生は変わらないし、覚醒した人間とオールドタイプの人間との確執が出てくるのもあるだろうから、これからの持って行き方が楽しみですね。マチュとニャアンとシュウジがどう絡んでいくのか、そして何故シュウジが”あのモビルスーツ”に乗っているのか、アムロは?セイラさん(アルテイシア)は?ララァは?と、どんどん先を知りたくなっちゃいます。
そういえばジオンが独立戦争に勝ったので、戦争を終わらせるためのソーラレイを使わなくて済んでいる世界です。「憎しみの光」は無い世界なので、あちらの世界よりは良い世界なのかもしれません。このソーラレイは原爆と同等の兵器なので、それが使われなかったというのは重要なんじゃないかな。ということは、デギン・ソド・ザビも死ななかったのかしら。
この話の先を考えていると寝れなくなるほど面白くて、これからの続きが楽しみです。こんなに期待させちゃって、庵野さん、大丈夫なんだろうか、というか監督は鶴巻さんなのに、庵野さんがやりたい放題しちゃった感じですね。でも成功しています。
TV版はいつからやるんでしょう。TV版では1年戦争部分もやるのかな。この映画を観た限り1年戦争部分は説明のためだけなので、TVシリーズになるマチュたちの話とは関係がありません。説明してくれたのは良いけど、TVシリーズでやるには蛇足になっちゃいそうな気がしてしまいます。ファーストガンダムファンは大喜びだけど、ジークアクスから初めて観る方々には、全く必要のない部分なので、どうするのか楽しみです。スペシャル系にして放送するのかな。
ジークアクス部分は、ファーストガンダムの話を引き継いでいますがキャラクターは安彦さんのキャラとは全く違ってきているので、最初は凄く違和感がありました。この絵の違いは同じ世界に生きている人間として認識出来ないくらい違うので、うーんと思いましたが、観ている内に慣れてきました。声もシャア少佐は変わっていたので、そこは新しいモノとして慣れないといけませんね。
はぁ、やっとガンダムへの思いを書けた。もっと早く感想を書きたかったんだけど、観ている映画が多すぎて、ガンダムが後回しになってしまいました。この時期、映画が多くてしんどいなぁ。でも、好きだから観ちゃうのよねぇ。自業自得です。
私はこの映画、超!超!超!お薦めしたいと思います。ごめんなさい、ファーストガンダムからのファンなので贔屓です。何と言われようと好きなモノは好きなので曲げられません。うゎ~ん、早く先が観たい!アムロ出てきてよぉ~!こっちの世界ではシャアと敵ではないから解りあって欲しい。沢山願いがあるけど、先が作られるのを待ちます。TV放映が早く決まるといいね。でもまず、この映画を観に行ってみてください。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
「機動戦士Gundam GQuuuuuuX Beginning」