「サンセット・サンライズ」
を観てきました。
ストーリーは、
新型コロナのパンデミックによりロックダウンや活動自粛に追い込まれた2020年。東京の大企業に勤める西尾晋作はリモートワークをきっかけに、南三陸に見つけた4LDKで家賃6万円の物件に“お試し移住”することに。地元住民たちはよそ者の彼のことが気になって仕方ない。晋作は持ち前のポジティブな性格と行動力で次第に溶け込んでいくが。
というお話です。
新型コロナウイルスのパンデミックで世界中がロックダウンに追い込まれた2020年。リモートワークを機に東京の大企業に勤める釣り好きの西尾晋作は、南三陸の4LDK・家賃6万円の神物件に一目惚れ。何も考えず直ぐに三陸の物件に突撃してしまう。
しかし今はコロナ禍。ディスタンスを取り接触を避けるというのが常識であり、東京から来た西尾は感染の恐れがあるために2週間の隔離期間をと大家の関野百香さんに言われてしまう。仕方なく人との接触を避け、こっそりと目の前に広がる海へ釣りに行く毎日。何より海が近くて大好きな釣りが楽しめる三陸の町で気楽な“お試し移住”をスタートする。
仕事の合間に海へ通って釣り三昧の日々を過ごすが、東京から来た〈よそ者〉の晋作に、町の人たちは気が気でない。一癖も二癖もある地元民の距離感ゼロの交流にとまどいながらも、持ち前のポジティブな性格と行動力でいつしか溶け込んでいく晋作。そんな晋作に少しづつ心を開く百香。
ある日、百香の勤め先の役所の上司が空き家問題の担当を百香に頼む。一方、晋作の会社でも空き家をリフォームして都会の人々に紹介し、売買や賃貸などを促進するプロジェクトが立ち上がり、晋作が担当者に。町おこしになると動き出す百香と晋作だっったが、その先にはまさかの人生が待っていた?! 後は、映画を観てくださいね。
この映画、面白かったなぁ~。さすがクドカンという脚本でした。なんたってテンポが良いんです。主人公の晋作がポンポンと行動していき、あっという間に三陸の家に住み、釣りをしているという場面が出てきて、もうそれだけで羨ましい!素敵!となるんです。
コロナ禍を思い出すと、最初のころはコロナに感染したら死ぬかもという恐怖があり大変でしたよね。会社にも行けず、リモートも設備が揃わずにバタバタしました。でもしばらくしてリモートワークが主流となり、この晋作のように色々な場所で仕事をする、出勤しないという方々が増えました。
今、またリモートではなく出勤させる会社が増えているようだけど、仕事の効率を上げるなら会社で集まって仕事をするよりも、週1回だけ会社で打ち合わせをして個々に仕事をする方が仕事ははかどると思います。人が集まれば無駄な会話も増え、時間の無駄が増えるでしょ。上の者が仕事をしっかりと振り分け、それぞれに仕事をさせれば良いんです。しっかりと振り分けられる能力のある上司が少ないんだろうけどね。(笑)
話を戻して、晋作はリモートとなってすぐに南三陸に引っ越します。というか彼は実家暮らしだったので、家を出るだけで良かったんです。凄い行動力でしょ。こういう人が世界を変えるんですよねぇ。何事も行動力が重要なんです。そんな彼に押されるように、百香もまた行動し始めます。晋作に家を貸し、他の空き家も何とかしようと動き始めるんです。晋作と百香は良いコンビで空き家問題に取り組み始めるんです。
小さな町ですから噂が噂を呼び、二人は一緒に住んでいるとか結婚するとか、町の住民は大騒ぎ。特に百香の過去を知っている自称百香親衛隊の4人は気が気ではありません。百香と晋作の仲を疑って晋作にいやがらせをしたりと大騒ぎです。
そんな楽しい毎日を過ごす晋作ですが、百香の過去を聞くことはしません。何となく借りている家は百香が暮らす家だったのではないかと察してはいますが、きっと東日本大震災にかかわる話をしなければいけなくなるのではと思い聞けないんです。晋作は凄く優しい人間なんですよ。そんな晋作が、段々と百香の心を溶かしていくんです。
三陸が舞台なので、美味しそうな料理がたくさん並びます。お刺身関係はもちろん、塩辛やイモ煮汁など色々な料理が出てきました。イモ煮はちょっと熊さんからの贈り物が入ったので嫌だったけど、他の料理は良かったなぁ。ハーモニカとかいうお魚のスペアリブ的なモノもおいしそうだったなぁ。私も、三陸にご飯を食べに行ってみたくなりました。
空き家問題を取り上げてくださっていてよかったと思いました。首都圏でも空き家は問題になっているけど、東北の震災や能登の震災で空き家が増えてしまい問題になっているでしょ。住宅って人が住んでいないとあっという間に劣化してしまうんですよね。出来れば誰かに住んでもらいたい。リモートワークが出来るなら、晋作のように空気の良いところで暮らした方がストレスも減るしお金もかからない。田舎暮らしを考えて欲しいと思いました。
晋作役の菅田さん、やっぱり上手いなぁ。本当にうれしそうに釣りをしていて晋作そのものでした。仕事も遊びも諦めずにとことんやるというスタンスが羨ましい役ですよね。みんながやりたくて出来ない事をしている晋作は努力の人なんだろうなと思いました。百香役の井上さんも良かったです。過去の悲しみを心に秘めていて、どうしても新しい一歩踏み出すことが出来ない女性で可哀想でした。
きっと本当にこういう気持ちの方は何人もいらっしゃったんでしょうね。辛いけど、こればかりは他人が口出しすることは出来ないから、何かをきっかけに前を向いて欲しいと思いました。もちろん誰かを頼ることもよいと思います。きっと誰もが力になってくれると思いますよ。
この映画を観ていたら凄く楽しくなりました。とても優しい内容で幸せな気持ちになる映画です。現実はそれほど上手くはいかないかもしれないけど、それでも夢も仕事も諦めないという気持ちは持っていてよいと思いました。
私はこの映画、超!超!お薦めしたいと思います。私はとても好きな映画になりました。この映画なら、何度観てもイヤにならないかなと思いました。これは新年に観るのによい映画なんじゃないかしら。明るい気持ちになる映画です。ぜひ、観に行ってみてください。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
「サンセット・サンライズ」