「カルキ 2898-AD」インドの神様の伝説から、未来の人類復活に繋ぐお話は壮大でした。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
スミマセンが、ペタの受付を一時中断しています。ごめんなさい。

 

「カルキ 2898-AD」

 

を観てきました。

 

ストーリーは、

西暦2898年。世界は荒廃し、最後の都市カーシーは支配者スプリーム・ヤスキンに支配されていた。ある日、要塞コンプレックスに囚われていた奴隷の女性スマティが人々を救うとされる「神の子」を身ごもる。反乱軍に助けられコンプレックスを脱出するも追われる身となってしまう。そんな中、賞金稼ぎバイラヴァもスマティを追い、6000年もの間「神の子」を助けるべく行かされていた戦士アシュヴァッターマンも立ちあがる。

というお話です。

 

 

古代インドの叙事詩「マハーバーラタ」に描かれた壮絶な戦争が終わり、パーンダヴァ軍とカウラヴァ軍のほとんどは戦士した。カウラヴァ軍の戦士アシュヴァッターマンは、パーンダヴァの後継者となる胎児を殺した代償として不死の呪いをかけられ、いつか生まれるヴィシュヌ神10番目の化身「カルキ」の母親を守ることを運命づけられる。

6000年後の2898年の未来。
世界は荒廃し、地上最後の都市カーシーは、200歳の支配者スプリーム・ヤスキンと、空に浮かぶ巨大要塞コンプレックスに支配されていた。カーシーでは、妊娠可能な女性が見つかるとコンプレックスのラボに強制連行され、謎の実験”プロジェクトK”の治験者にされていた。



 

ある時、奴隷SU-M80(スマティ)が妊娠し150日間隠し通していた。しかし見つかってしまい、胎児から血清を採取するカプセルに入れられる。この手術をすると母子ともに死ぬのだ。しかし血清を1滴取ったところで反乱軍のカイラが彼女を助け出し、コンプレックスから逃がすのに成功する。

スマティに巨額の懸賞金がかけられ特殊部隊や賞金稼ぎに追われることとなるが、そこへ復活したアシュヴァッターマン現れ、スマティを逃がすことに成功する。反乱軍の砦シャンバラにたどり着いたスマティは、救世主を宿したアンマとして迎えられ、安住の地で休息し始めるが、そこへコンプレックスのマナス司令官率いる大軍勢が襲撃してくる。


 

アシュヴァッターマンが応戦しスマティを守っているが敵の作戦いハマり動けなくなってしまう。そこへ賞金稼ぎのバイラヴァが現れスマティを助けてくれたと思ったのだが…。後は、映画を観てくださいね。

 

この映画、凄いSFアクションファンタジーでした。”スターウォーズ”と”デューン砂の惑星”を足したような内容で、はっきり言って、インドの神話を知らないと理解出来ないんじゃないかと思います。「マハーバーラタ」が元になっていて、そこにはヒンドゥー教の神々であるヴィシュヌ、シヴァ、ブラフマーなどが関わっているので、それらの神々の立ち位置が解っていないと、理解出来ないんです。

 

 

マハーバーラタでは、パーンダヴァ軍とカウラヴァ軍が戦っていて、それを未来の戦いに当てはめると、パーンダヴァ軍が都市カーシーでスプリーム・ヤスキンが支配している側で、カウラヴァ軍が反乱軍側となります。カウラヴァ軍に神が復活するという予言がされていて、その護りとしてアシュヴァッターマンがいるんです。

 

このアシュヴァッターマンは、パーンダヴァ軍の跡継ぎとなるはずだった胎児を殺してしまい、神にその代償として未来に生まれるであろうヴィシュヌ神の化身”カルキ”を守るようにと言われて不死にされるんです。話長いでしょ。

 

 

この基本が解っていないと誰と誰が戦っていて、胎児を守る側が良さそうに描かれているけど、実はどっちもどっちで、昔殺し合いをしていてその因縁が今も続いているのだということが解らずに、本編の映画内容がよく理解出来ずについていけないという事になります。なので、出来ればパンフレットを購入して、マハーバーラタの内容だけ読んでおくことをお勧めします。私は映画を観た後にパンフレットを購入して理解しました。

 

まず、壮大な叙事詩であり内容も凄いけど、映像も凄かったです。あまりにも凄い映像で3時間近くあったけど全くねむくなりませんでしたもん。デューンに匹敵するんじゃないかと思ったほどの映像でした。ストーリーは、私はデューンの方が好きですけどね。でも、この映画もこれからのストーリーにより凄い話になるかもしれません。既にパート2の制作にはかかっているようです。

 

 

映像は凄いんだけど、1つだけ文句を言いたいのは、バイラヴァが連れているAIかな。車に付いているんだけどナイトライダーもどきで、イマイチ可愛くないんです。カッコいいヒーローに付いてくる相棒としてのAIは、出来れば見た目は「コブラ」に出てくるレディがベストだなぁ。それがダメなら「アイアンマン」のジャービスくらいの能力が欲しいなぁ。

 

主演はバーフバリのプラバースさんなんだけど、この1作目はプラバースさんが演じるバイラヴァの活躍があまりないのよね。壮大なお話なので、その説明が多くて彼がずーっと戦ってくれるという訳ではありませんでした。次回作では活躍してくれるかな。この1作目でやっと味方も敵も目を覚ましましたって感じなので、この後が本番なんです。

 

 

確か、バーフバリを観に行ったときも続くとは知らずに、終わって決着が一切付いていないことに戸惑いましたが、もう慣れっこになったので大丈夫。まだまだ続く話なんだねーって思って観終わりました。なので皆さんも続きモノだと解って観に行ってください。でないと、あれ??となります。

 

それにしても映像が凄かった。パンフレットを買うとコンセプトアートの写真が何枚も出ていて、ホントに凄いです。乗り物のデザインは持ったりしていて私の趣味に合わないけど、でもバイクはカッコ良かったな。バットモービル改造版って感じでしたもん。飛行船や車に乗るよりもバイクの方がビジュアルは良かったです。巨大要塞コンプレックスは、どこかで観たような感じでしたが、まぁデジャブってことでね。

 

 

スプリーム・ヤスキンは古代からずっと生きていて、パーンダヴァの5王子の1人アルジュナじゃないかなと思うんです。身体を維持するために、女性を妊娠させて胎児からエキスを取り出して自分の身体に入れていたのだと思います。そしてスマティの胎児の1滴を入れて、ほとんど復活することが出来たので戦いに挑むんじゃないかな。だって、スマティの子は神ヴィシュヌなんでしょ。そりゃ、生き返るわよね。でも気持ち悪かったですよ。

 

この映画は1作目なので、お話としては導入部だけだと思います。でも映像は素晴らしいし、アクションも凄くて、インド映画も凄くなったなぁと思えるほどでした。ホント、ハリウッドに負けてないような映像でしたもん。それにインドなら誰でも知っているだろう「マハーバーラタ」を持ってきて、それを未来と繋げるという発想が凄いと思いました。

 

 

私はこの映画、超!お薦めしたいと思います。本当は面白いので、沢山”超”を付けたいけど、まだ1作目で導入部なので1個にしておきます。これからの続編に期待します。ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

「カルキ 2898-AD」