「聖☆おにいさん THE MOVIE
ホーリーメンVS悪魔軍団」
を観てきました。
ストーリーは、
世紀末を無事に乗り越えたイエスとブッダは、日本でバカンスを楽しんでいた。ある日、2人のもとに招かれざる客が現れ、衝撃の事実を伝える。やがてそれは、神と仏と天使と悪魔が入り乱れる予測不能な戦いへと展開していく。
というお話です。
広い宇宙の数あるひとつ、燦然と輝く命の星、地球。世紀末を無事乗り越えた神の子イエスと仏の悟りを開いたブッダは、日本の四季折々を感じながら下界で密やかにバカンスを楽しんでいた。
東京・立川にある風呂なし６畳一間のアパートをシェアし、２人暮らし。アイスを分け合ったり、近所の商店会の福引で2等をあてて喜んだり、お笑いコンビ「パンチとロン毛」を結成し、町内のご老人たちに披露したりと、ゆるーい日常を過ごす2人。
ある日、天界からの使者・梵天、帝釈天、ミカエルが現れ、あるオファーが伝えられる。人間が亡くなる時に観る走馬灯的な映像を、ヒーロー戦隊ものとして作り変えるというものだった。その主役に抜擢されたイエスとブッダは無理難題を押し付けられる。敵役にマーラをすえ、その娘たちが応援する中、撮影が始まる。
イエスとブッダの味方には、色々なヒーローが駆け付けるが、誰も役に立たない。そしてイエスの父である神自身が出演を快諾し、カンペ代わりの役まで引き受けてくれるのだが上手く行かない。その上、脚本をヨハネと十一面観音に頼んでしまったために何だか収集の付かないストーリーにのめり込んでいくのだった。
やがてそれは、神も仏も天使も悪魔も入り乱れる、まさかの地球滅亡の危機？へと繋がっていく。果たして地球を最後に救うのは誰なのか。後は、映画を観てくださいね。
いやぁ～、原作ファンをずーっと続けて、今までの実写も楽しんでいる私ですが、福田監督、今回手を抜きませんでしたか？映像が予告で使われている部分以外に無いような気がするのですが。だらだらと神との会話劇を続けたり、戦隊モノのギャグを続けたり、無駄な部分の映像が多すぎてイエスとブッダのゆるゆるの日常部分が少ないんです。
それぞれの話もぶつぶつ切れていて、原作がそうだからとは思うけど、映画なのでもう少しまとめても良かったのでは？一応、映画用の続いたストーリーではあるけど、一貫性が無いんです。続いていながらも続いていないように見えてしまう。これだけ素晴らしいキャストを集めて、それぞれにピッタリな役なので面白いのですが、構成がメタメタなのでとても観難いんです。
それぞれのショートギャグは面白いんですよ。原作にあったギャグなので思い出しながら笑いました。福引で2等が当たるのとか、お笑いコンビの部分とか、ブッダが寝ていると涅槃みたいになるところとか、細かいギャグはそのままなので面白いんです。でも、全体の構成が悪いんですよ。
この原作は短い話がそれぞれに面白いので、長い1本の話にしてしまうと面白みが欠けるんです。それなら20分くらいのお話を4本やってくれた方がよっぽど面白かったような気がします。繋がりを持たせたいなら、ヤ○ザの竜二さんとご家族のお話とかにすれば、運動会の話やひな祭りの話などを集めてショートストーリーで2時間くらいの長さになるんじゃないの？
とにかくダラダラと続けてしまったのが悪かったような気がします。それぞれの短いギャグは原作通りで私は好きなので、それをどう構成するかが重要だったんじゃないかな。だって、梵天さんたちは予告で出てきた部分くらいしかなかったし、ルシファーなんてほとんど予告で見せてくれた映像だけじゃないですか。
ルシファーの藤原さんが大口で怒鳴りつけてくださって、ツバが飛んでくる喜びは嚙み締めましたが、それだけーって感じで最後に全部持って行ってしまいました。あの”ノート”は出して良かったの？ねえ、出して良かったの？？そこにLがいるのに本当に出して良かったの？？あ、ごめんなさい。喜びが出てしまったわ。
と文句を書きましたが私は笑いました。ダラダラしていましたが、イエスとブッダ、相変わらず好きです。くだらなくてアホだと思いながら、どうしても観てしまう。それが福田監督の映画なのかもしれません。でもなぁ、もう少しまとめて欲しかったなぁ。さすがに今回は酷かった。
特に戦闘ロボット部分は必要なかったと思うんです。まぁ、あそこが無いとルシファーにたどり着かないのかもしれないけど、でも面白くなかったなぁ。イエスとブッダのスタンド作戦までは良かったんですよ。二人がジョジョ立ちしてて、これ大丈夫なの？？と思ったけど、私は好きでした。スタンドのデザインも良かったしね。でも、戦闘ロボットは観ていて辛かったなぁ。
あとね、イエスのパパ＝神との会話部分がダラダラと長かったなぁ。佐藤さんとの絡み、ヨシヒコの時もそうだったけど、とっても楽しいんだけどどれくらいで切るかというのが微妙に難しいと思いました。今回もちょっと長かったかなぁ。イエスがバカンス辞めてこのまま天界に残ると言ってた時は長いと感じました。短く何度も入れてくれる方が私は好きです。
今回、天使はミカエルだけだったけど、ウリエル、ラファエル、ガブリエルも出して欲しいなぁ。性格がみんな違うから楽しいと思うんだけど。あと、イエスとブッダのママ友のお話も面白そう。二人で仲良くなって”きよし”やEXILEコンサートに行ったりしているのが面白そうだなぁ。ミカエルを岩田さんが演じているので、そこら辺も考慮しながらやったら面白そうでしょ。
ああー、本当はもっともっとイエスとブッダの話が観たいんだけど、１本の映画となると辛いなぁ。以前の映画ではショートストーリーを何話か続けてやってたでしょ。そのスタンスでイイと思うんだけど。
もっとルシファーが観たかった。怒鳴ってツバを飛ばして欲しかった。そういえばルシファー、手土産が無かったわね。イエスを訪ねてくるときは手土産を持ってきていたと思うんだけど。鳩サブレとかひよことかを持ってきて欲しいよね。
ごめんなさい、好きだからこそ文句を沢山言いました。好きなんだけど好きだからこそ文句が出ちゃうんです。この映画でも何度も笑ったけど、気に入らないところは文句を書かせていただきました。
私はこの映画、超！お薦めしたいと思います。原作ファンでも好き嫌いが分かれるかなと思います。キャストはピッタリなんですけど、無駄な部分が多いんですよねぇ。次回作は原作に近い感じでやっていただければ嬉しいです。今回はキャスト目当てに観に行くと良いと思いました。ぜひ、観に行ってみてください。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
「聖☆おにいさん THE MOVIE ホーリーメンVS悪魔軍団」
