「クレイヴン・ザ・ハンター」
を観てきました。
ストーリーは、
幼い頃、父親とともに狩猟に出かけた際、巨大なライオンに襲われたことをきっかけに「百獣の王」のパワーをその身に宿したクレイヴン。裏社会を支配する父親がもたらしたこの世の悪を始末するという目的を抱いく。残してきた弟を気遣うクレイヴンは、裏社会で動く怪物ライノによって弟を人質に取られ、戦いに身を投じる
というお話です。
青年期に母親を亡くし、裏社会を支配する冷酷な父親から「強き者が生き残る。力こそが全てだ。」という精神を叩きこまれて育った少年セルゲイ(クレイヴン)。後継ぎとして教育されるのだが、どうしても父親のようにはなりたくないと思っていた。
ある日、父親と共に狩猟に出た際、突如現れた巨大なライオンに襲われ生死を彷徨う大怪我を負うが、カリプソという女性が持つ薬とライオンの血がセルゲイの体内に入ったことで、<百獣の王>の力を持つ容赦なき“クレイヴン・ザ・ハンター”へと覚醒する。
覚醒したセルゲイは父親の下を去り、母親が所有していたロシアの森林に潜みクレイヴンと名乗ることにする。〈狩り〉の対象は、金もうけのために罪無き動物を〈狩る〉密猟者たち。一度狙った“獲物”は確実に仕留めるまで、あらゆる手を使ってどこまででも執拗に追い続ける。
次々と〈狩り〉を実行し、彼らを動かす大きな組織へと近づいていくが…立ちはだかるのは、全身が硬い皮膚に覆われた巨大な怪物〈ライノ〉。クレイヴンの動きを察知したライノは先手を打って病弱な身体を持つセルゲイの最愛の弟ディミトリを拉致し、クレイヴンは激昂する。弟を奪還するためにライノを探して襲撃しようとするが…。後は、映画を観てくださいね。
マーベルのヴィランであるクレイヴンを描いた作品です。スパイダーマンの宿敵として描かれたザ・ハンターですが、どのようにその力を手に入れて、その過去に何があったのかが描かれます。この映画では、カッコイイヒーローとして描かれていましたよ。
セルゲイはロシアマフィアの息子として生まれました。セルゲイは正妻の息子のようでいたが、弟のディミトリは愛人の息子らしく父親はセルゲイびいきでした。セルゲイに後を継がせるつもりで、その残忍な考え方を息子に教え込んでいました。でも、セルゲイはそんな父親を嫌悪していました。
そんな父親に狩りに連れていかれ伝説のライオンを追っていると、セルゲイの目の前にライオンが現れます。セルゲイが弟を庇って前に出てライオンを睨みつけると、何故か意識が絡み合い、セルゲイは銃を降ろしてしまいます。そこへライオンが飛び掛かり父親が助けに来るもセルゲイはライオンに連れ去られてしまいます。
この狩りの部分が重要で、きっとこの時にライオンと意志の疎通をしており、ライオンは殺されることを解ってセルゲイに力を渡すことにしたんじゃないかな。セルゲイを咥えて逃げていく時に既に父親に撃たれていたし、セルゲイが死にそうになったのもライオンに噛まれた傷ではなく銃で撃たれた傷が原因だったようなので、ここで父親に決別したのだと思うんです。
そしてライオンは殺されて父親の部屋に飾られていたので、セルゲイは凄く怒ります。この場面、”銀河鉄道999”の鉄郎が機械伯爵の家で母親のはく製を見たときを思い出しました。それくらいセルゲイにとっては衝撃だったんじゃないかな。既にこの時、セルゲイにとって父親よりもライオンの気持ちが大切だったんだと思います。
そんな出来事があって、セルゲイはクレイヴン=ザ・ハンターになりました。金儲けのためだけに動物を密猟して沢山の命を死なせているマフィアたちをどんどん殺していくんです。もちろん密猟だけじゃありませんよ。麻薬売買、武器売買などなど、まず悪人の親分を殺して、そいつが取引していた人物のリストを基に次々と殺していきます。もちろん、その中には父親の名前も。
セルゲイがザ・ハンターに変わったのはライオンのおかげだけではなく、カリプソという女性が持っていた薬の力だと思います。彼女の祖母が呪術師だったようで彼女もその血を受け継いでおり、家に伝わる秘伝の薬があってそれをセルゲイに飲ませたんです。そのおかげで命を取り留め、ライオンの血がセルゲイの身体に混ざったことでライオンの意志がセルゲイに引き継がれたんじゃないかな。
そんなことでセルゲイはザ・ハンターになったんだけど、父親はセルゲイのことを大切にしていたんじゃないかな。セルゲイはすっごい憎んでいたけど、父親は後を継がせたかったんだと思うのよ。セルゲイは、母親が精神的に壊れてしまい自殺をしたのが父親のせいだと思っているので許せないんでしょうね。
弟は弱くて優しい子なんだけど、愛人の子だから父親が認めてくれないと思っていて、セルゲイを頼っているけどどこかで嫉妬しているように見えました。次男以下って一般的に長男を見て育っているから、正直者はバカを見ると思っていてズル賢い子が多いような気がします。このディミトリもそんな感じでした。セルゲイは正直者でバカを見るタイプよね。
クレイヴンは素晴らしい身体能力を持っていて、ビルの壁も登るし、車に追いつくくらいの速さで走るのよ。動物の能力を有しているけど、麻酔銃に弱いのよ。ぷすっと撃たれちゃって寝ちゃうみたいな、ちょっとかわいい感じがありました。あ、麻酔銃じゃなく、毒入り銃だったのかな。ちょっとそこら辺が面白かったな。あの赤いヒラヒラが付いた吹き矢みたいのに笑ったわ。
ザ・ハンターはマーベルのヴィランではあるけど、こんなに美しい身体で走り回ってくれて嬉しいです。マーベルで裸と言えばハルクくらいでしょ。あれ作りものだもんね。ザ・ハンターは、アーロン・テイラー=ジョンソンが身体を鍛えに鍛えて演じてくれているから本当に綺麗な筋肉なのよ。理想の身体よね。ああー、アーロンが007を演じてくれないかなぁ。期待しているんだけどなぁ。彼なら適任だと思うんだけどな。
この映画、私は気に入りました。超!お薦めしたいと思います。出来れば続編を作って欲しいけど、本当はスパイダーマンと戦って欲しくないな。仲良くなって欲しいな。アベンジャーズとは別に、チームを組んでくれたら嬉しいな。昆虫と動物だから、後は植物系のヒーローが出てきたら面白いチームになりそうだな。妄想は膨らみます。ぜひ、観に行ってみてください。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
「クレイヴン・ザ・ハンター」