「映画 ふしぎ駄菓子屋 銭天堂」児童小説の映画化です。子供向けで大人にはちょっと物足りないかな。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「映画 ふしぎ駄菓子屋 銭天堂」

 

を観てきました。

 

ストーリーは、

教師の等々力小太郎は、赴任した小学校の子供達から不思議な駄菓子屋「銭天堂」の噂を聞く。その店の駄菓子を食べれば願いがかなうが食べ方や使い方を間違えると大変なことになるらしい。ある日、小太郎が思いを寄せる相田陽子が駄菓子を食べて暴走してしまう。小太郎はもう一軒の駄菓子屋「たたりめ堂」の存在に気づき、店主よどみが作る悪意を集めた駄菓子から大切な人たちを守るべく、紅子とともによどみを追うが。

というお話です。

 

 

家族でこの街に引っ越してきた新米教師の小太郎。彼が子供のころにこの街に住んでいて懐かしく思っていた。ある日、赴任した小学校でふしぎな駄菓子屋の噂を生徒たちから聞く。お店の名前は「銭天堂」。そこには店主・紅子がいて、ぴったりの駄菓子を選んでくれるという。

 

「そこの駄菓子は願いを叶えてくれるって。でも、食べ方や使い方を間違えると大変なことになるんだそうです。」と教えてくれた。やがて、銭天堂の駄菓子を買ったらしい周囲の人々の様子がおかしくなっていく。突然テストで良い点をとったり、女子にモテ始めたり、頭をかしげるような生徒が現れ、小太郎は不思議だけど努力すればあり得るのかなとも思っていたが、徐々にそれが駄菓子屋のせいだと気づいていく。

 

 

そして小太郎がひそかに付き合いたいと想う友人洋子までもが、駄菓子屋のお菓子に頼って仕事を有利に進め、「もっと認められたい!」という気持ちが止められなくなってしまう。そんな洋子を見てこれは何とかしなければと思い調べると、銭天堂とは別に”たたりめ堂”という駄菓子屋の存在に気付く。

 

その店には不気味な笑いで人々の悪意を集める”よどみ”という店主がいた。よどみを食い止めるため、小太郎の前に銭天堂の店主紅子が現れる。大切な人々を守りたい小太郎は、紅子と共によどみを追うのだが。後は、映画を観てくださいね。

 

 

この映画、人気児童小説の実写映画化だそうですが、私は原作を全く知らず、天海さんが主演とのことで観に行きました。内容は完璧に子供向けでストーリーが直ぐに読めてしまうので、大人が観ると物足りない作品だと思いました。願いが叶う駄菓子を売っている駄菓子屋さんという題名なので、まぁ、大人なら想像がつきますよね。

 

その駄菓子屋は、何か願いがある人間を店側が招き入れる形で行くことが出来るんです。なので誰もが行ける訳じゃないんです。願いが強い人ほど行けるようで、小学生が招かれやすいように見えました。でも大人も行けるようで、小太郎の友達の洋子は銭天堂に行き、センスが良くなるクッキーを買って帰ります。

 

 

彼女はファッション雑誌の編集部に配属され、それまでファッションなどに興味も無かったのでどうしたらよいのか全く分からなかったんです。銭天堂の駄菓子のおかげで自分に似合う服が見えるようになり会社でも段々と活躍出来るようになりますが、そう簡単に上手くいく訳がありません。食べ方や使い方をしっかりと読まなければいけないんです。

 

駄菓子に頼り過ぎた洋子は、自分で自分を追い詰めてパニックになってしまいます。そんな洋子を見た小太郎がこれは何とかしなければと本気で動き出すんです。洋子が崩壊して、やっと”たたりめ堂”という存在が他の人たちに認識出来てくるので良かったんじゃないかな。人の悪意を引き出して、それをエネルギーとして扱うたたりめ堂のよどみは恐ろしい存在でした。

 

 

銭天堂の紅子が売っている駄菓子は、願いは叶うけど自分でも冷静に使い方を理解してから使用しなければ満足出来る結果は出ません。なので、駄菓子でしあわせな気もちになる人もいるけど、失敗してがっかりする人もいるんです。それは自分の選択ですよね。何でも上手くいく訳ではなく、自分の選択によって願いが叶うという部分が重要なんだと思いました。願いが簡単に叶う訳が無いんです。

 

たたりめ堂の駄菓子は、簡単に願いは叶うけど悪意が生まれてしまい人間を崩壊に導くものでした。まぁ、願いが叶うんだからなにかしらペナルティはあるわよね。簡単に願いを叶えようなんて虫が良すぎるのよ。でも、子供のころはそんな駄菓子屋があったらいいなって思ったかもしれません。

 

 

映画の内容は子供向けだけど、それなりに楽しめたし良かったと思ったのですが、天海さんがずっと特殊メイクのままだったのは寂しかったな。原作ではコロコロした女性が紅子なんだろうけど、実写化して天海さんが演じるなら、それなりに変えても良かったのではと思いました。

 

上白石さんのよどみはイメージピッタリになってたんじゃないかな。原作を知りませんが、ネットで銭天堂のよどみのイメージを見たら似ていましたもん。小説よりも怖めになっていたような気がします。さすがたたりめ堂のよどみという感じでした。ドロドロしてましたもん。

 

 

小太郎と洋子というキャラクターはオリジナルらしいのですが、あまりお二人とも演技が上手く無くて、天海さんや上白石さん、子役たちと比べてギャップを感じてしまいました。いかにも演じているという感じが見えて少し残念でした。先生役なので、もう少し子供たちを指導して引っ張っていくという感じが欲しかったかな。大橋さんという俳優さん初めて見ましたが、もう少し脇役などで演技を磨いてきて欲しかったな。

 

子供向けの内容なので、私のように天海さん目当てで観に行くと、途中でうとうとしちゃうかもしれません。子供のころを思い出して、こんな願いを自分もしたなぁとか懐かしい目で観た方が楽しめるかもしれません。

 

 

私はこの映画、お薦めしたいと思います。但し、大人向けではないので、それを理解してから観に行かないとがっくりするかもしれません。天海さんや上白石さんはちょっと不気味な雰囲気で魔女オーラを出しているので、それは楽しめると思います。CGにはちょっとガッカリだったかな。ホラーの中田監督なのでかわいい系にはならず、ちょっと不気味になっちゃった感じでした。ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

「映画 ふしぎ駄菓子屋 銭天堂」