「JAWAN ジャワーン」
を観てきました。
ストーリーは、
全身に包帯を巻いた謎の男と若い女たちがムンバイの地下鉄を乗っ取り、政府に対して4000億ルピーを要求する。人質となった乗客たちの中には、悪徳武器商人カリの娘アーリヤの姿もあり、カリは多額の身代金を支払う。解放された乗客たちに紛れて姿を消した犯人たちが向かったのは、郊外にある女性刑務所だった。
というお話です。
インド北部の国境近くの村に、川の上流から瀕死の男が流れ着く。男は老薬師のもとで眠り続けていたが、ある夜、村が男たちに襲撃されると突然目を覚まし、侵入者たちを次々と血祭りに上げていく。村人を救った男は記憶を失くしており、少年が僕があなたの過去を探しますと約束する。
30年後、包帯だらけの謎の男と怪しい6人の女性たち。彼らは地下鉄をジャックし乗客を人質にとり、政府に対し4千億ルピーを要求する。交渉に応じない政府の前で乗客の女性を撃ち殺し、一人の少女に電話をさせる。
人質となった乗客の中に悪徳武器商人カリの娘アーリヤもいたのだ。娘から電話を貰ったカリは政府の変わりに4千億ルピーを払い、乗客は解放される。犯人たちも乗客に紛れて姿を消し、郊外にある女性刑務所に戻っていく。
警察は身代金が振り込まれた口座を凍結しようとしたが、すでにその金は70万人の貧しい人々へ配られていた。その後も、保健大臣の命と引き換えに公立病院のインフラ整備をさせ、何人もの人々の命が助かることになった。彼らは悪なのか、それとも正義なのか?彼らの真の目的は一体!? 後は、映画を観てくださいね。
ちょっとぉ~!もー、面白いっ!!やっぱりシャー・ルク・カーンはカッコいい!おっさん最高です。今回は彼が2役演じているので倍楽しめるんですよ。いつ観ても彼が画面でに出てくるし、その上、彼が2人で踊ってくれる。もうたまらんって感じなんです。それにストーリーも面白かったなぁ。
まず、カーン演じるヴィクラム・ラソーレが瀕死の重傷で川を流れているのを村人が発見します。手厚い看護をしますが、生きてはいるものの目覚めません。そんな時、軍服を着た男たちが村を襲撃します。その時はなんだかわかりませんでしたが、後から悪徳武器商人が武器製造の工場をインド内に作るために村を壊滅させていたことが解ります。
村人はどんどん殺され、人々が神に祈った時、瀕死の重傷だった男が目覚めて、軍服の男たちを一掃します。ミイラ男状態のカーンが凄い勢いで倒していく姿がカッコイイのよ。段々と包帯が解けていくから顔が見えてきて、うーんやっぱり素敵!となる訳です。包帯撒いてるのが解けていくって、服を脱ぐより魅力的かもしれません。なんたって少しづつだから色っぽいのよ。
そして30年後に飛びます。その30年間に何があったのかは後から明かされますので待っていてね。で、いきなり地下鉄のハイジャックに突入します。女性が何か目で合図をしているので何かなーと思っているとハイジャックなんです。政府に4千億ルピーを要求するんだけど、日本円で7000億円くらいですかね。どっかの政治家は50億円も政治活動費として受け取って何に使ったか分からないって言うんだからインド人に殺されますよ。
その身代金を悪徳武器商人から回収して貧しい人々に分けるんだけど、いやぁ、そんなに沢山の人の銀行口座、どうやって調べたの?振込料だけで相当な金額だと思うけど、どーなのかしら。ちょっと途方もないことをしているので、想像が付きませんが、貧しい人々に分けられたようです。
まるで日本の鼠小僧のようなテロリストたち。簡単に捕まえられそうなんだけど、何故か捕まらないんです。女子刑務所がテロリストたちのアジトになっているので気が付かないという設定なんだけど、こういう刑務所に入っている人間は必ず裏切り者が出てくるから、通常はあり得ないかな。
テロリストのボスはカーン演じるアザド。正式には女子刑務所の看守のようでした。何故アザドがそんな事をしているのかというと、それも映画の中でじっくりと語られるので観てくださいね。インド政府が富裕層の人間に優遇して、賄賂を貰ったりして、苦しんでいるのは貧しい人々だけっていう構造なんだけど、今の日本と一緒だなと思って苦しくなりました。
こんなに税金を増やしてどーするんでしょうね。あり得ないくらい税金を増やしていて、どんなに給料が増えたとしても、その分が取られているから収入は増えないんです。インドも借金を返したくても利子ばかり増えて、到底返しきれないんです。酷いですよね。どの国の政府も腐っていて、苦しむのは国民ばかりなんです。
映画の話に戻して、この題名のジャワーンは”兵士”という意味なんです。このテロにまでつながる長いお話の根本は、ある闘いで兵士が無下に殺されることになり、その事を訴え出たヴィクラム・ラソーレが悪徳武器商人に襲撃されるというところから始まります。何十年にも及ぶ歴史があり、復讐が為されるということになるんです。
あまり話してしまうとネタバレになっちゃうから話せないけど、よく出来たお話でした。3時間くらいの映画だけど、全く眠くならず、瞬きするのも勿体ないくらいでしたもん。面白かったなぁ。もちろん、シャー・ルク・カーンさんがカッコイイんだけど、一緒に戦う女性たちも凄かった。誰もが凄いアクションで素敵でした。インド女性、カッコいい。
ああー、どれだけ書いてもこの面白さは語り切れませんが、面白いです。私の大好物なアクション映画でした。おっさんがカッコイイのは素敵よねぇ。若い子も良いけど演技が上手くないから、練れたおっさんが最高なのよ。インド映画には、素晴らしい3人のカーン様がいるし、それ以外にも大スターがわんさかいるからね。
私はこの映画、超!超!超!お薦めしたいと思います。私は好きです。また観に行きたいと思います。カッコ良さとダンスシーンに加えてストーリーもよく出来ているので、本当に楽しめる作品だと思いました。ぜひ、観に行ってみてください。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
「JAWAN ジャワーン」