【東京国際映画祭2024】「孤独のグルメ」TVシリーズを受け継ぎ、最高の出来だったと思います。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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【東京国際映画祭2024】

 

劇映画「孤独のグルメ」

 

を観てきました。

 

ストーリーは、

パリへ飛んだ五郎は頼まれていた絵を松尾千秋という女性の祖父に届ける。もちろん小腹が空くので途中で食事を交えながら向かい、無事に絵を届けたのだが、今度はその祖父がもう日本に帰ることは無理そうなので、子供の頃に五島列島で食べていたスープが飲みたいので探してくれないかと頼む。

 

 

さすがにスープの名前も解らず、ただ出汁の種類が何となく解っているだけでは探しようがないと断ろうとするが、あまりの表情につい探してみようと言ってしまう五郎。実はこの千秋の母親は、その昔に五郎とフランスで暮らしていたことがあるらしい。断り切れずに引き受けた五郎は、性格上、とことん調べるために五島列島に赴く。

 

出汁には、海藻、魚、動物肉、キノコ、が絶妙に合わさっていたらしい。海藻はコンブ、キノコはシイタケだろうと言われたが、魚も解らず、肉も何か解らない。五島列島で深海魚の干物の出汁があるらしいことと、動物は豚肉がほとんどだと教わり、そちらから探していくのだが、何故か嵐に流され大変なことに。五郎は無事に出汁にたどり着けるのか。

後は、映画を観てくださいね。

 

 

この映画、あまりにも面白くてお代わりが欲しくなりましたが上映は一度だけ。仕方ないので公開されたら観に行こうと誓いました。この映画、本当によく出来ていました。グルメがメインのストーリーはほとんど無い番組だったのに、それがこんなにも面白いお話になり、構成され、誰もが楽しめる作品になりました。皆さんの方が良く解っているとは思いますが、この映画はこれだけ観ても十分に理解が出来ます。だってTVシリーズも1本だけ観ても全然大丈夫でしょ。面白いんです。

 

直ぐに感想に行きたいけど、少し書かせてね。今年も東京国際映画祭が始まり行きたいと思っていたのですが、母が入院することになり映画祭にガッツリ当たってしまっていて、今年は諦めざるを得なくなりました。11月1日のウーマン・イン・モーションだけはお話が聞きたいと思って予定を入れたのですが、映画は無理かなぁと思っていたら、ちょうど11月4日だけ空けることが出来たので、急いでチケットを手配しました。

 

 

チケットが取れたのはコンペティションの”雨の中の慾情”と”罠”で、その2作の間で観れる映画は何かなと思ったら、この”孤独のグルメ”だったんです。公開時に観る予定でしたが、せっかくなので映画祭で観てみようと何とかチケットを手に入れ、観ることが出来ました。元々TVシリーズが好きなので、無難に面白いんだろうなとぼんやり観始めたら、これが凄く面白い!とんでもなく面白い!五郎さん、たいへんなご活躍素晴らしいです。

 

これ映画の後の舞台挨拶でネタバレしないでと言われたので、どうしてもネタバレ出来ないのですが、隠し味が沢山ありまして、ずーっと楽しめます。どこに行っても美味しいごはんを食べてくれるし、韓国の入国審査官を演じるユ・ジェミョンさんに見せつけながらキムチを食べたり、磯村さん演じる中川と必死で頼みまくったり、オダギリさん演じる店主にチャーハンじゃなくてラーメンが食べたいと言ったり、もー、世界を股に何してんの?って感じで楽しめました。

 

 

五郎さんって、どこに行っても誰と出会っても飄々としていてひるまないんですよね。平気でムチャしちゃうところがホントに素敵。それに美味しいモノを見つける嗅覚が凄いのよ。どこに行っても美味しいモノを食べていて、驚いちゃいます。

 

今回は、まず最初にフランス・パリで食べたオニオンスープと牛肉の煮込みが美味しそうだったなぁ。パリじゃ、ちょっと行けるような場所じゃないけど、ぜひ食べてみたいと思うようなお料理でした。そして五島列島で海鮮三昧と行きそうだけど、何故かちゃんぽんを食べて、そして韓国料理になるんです。

 

 

韓国料理って、小さなお皿にキムチやらなんやらが沢山出てきて、ご飯が美味しそうでした。サバ焼きも美味しそうでした。もー、料理の事を思い出すだけで食べたくなってしまいます。口の中が美味しそうに食べている五郎さんと同化してしまいそう。本当に美味しそうに食べますよね。今回思ったのですが、磯村さんもラーメンを美味しそうに食べていました。食べ方も綺麗だし、観ていて気持ちが良いです。

 

それにしても隠し味が沢山ありました。書けないのが残念だけど、これはお正月映画にはもってこいの作品だと思いました。これはおせちでつかれた胃袋を正常に戻してくれそうな映画なんじゃないかな。新春に気持ちよく観れる映画だと思います。

 

 

あ、そうそう、監督を松重さんがやってらっしゃるんですよ。え、松重さんは主演でしょと言われると思うけど、主演と監督をやられています。監督をポン・ジュノさんにやって貰おうとお願いの手紙を書いたそうですが、忙しいからとお断りされ、自分でやってみようかなーと思ってやってみたそうです。あのね、よく分からない若手の監督よりもよほど良い作品になっています。誰が観ても解りやすいし、映像も美しいし、画面構成もしっかりしているので違和感がありません。さすがでした。

 

なんていうか、文句のつけようがないので称賛しかありません。あとは美味しそうって言葉かな。とにかく観た後に必ず「腹が…減った…」となりますので、終わった頃にちょうど食事の時間となるように予定した方が良いです。出来ればお店も決めて予約していた方が良いかもしれません。でないと、この空腹感は我慢が出来ません。美味しいモノ難民になる前に、計画を立ててから映画を観ることをお勧めいたします。

 

 

私はこの映画、超!超!超!お薦めしたいと思います。これは満点を付けちゃいます。本当に美味しそうなんだもん。お腹減ったしね。この映画は反則だよなぁ~、こんなに隠し味があり、マジで美味しい食事を紹介し、その上サバイバルアクションまでやってくれるんですから。主演は中年のオジサンという所も素敵でしょ。大満足でした。ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

「劇映画 孤独のグルメ」