「スマホを落としただけなのに 最終章
ファイナル ハッキング ゲーム」
を観てきました。
ストーリーは、
人の心を操る天才的ブラックハッカーである連続殺人鬼・浦野善治は、刑事の加賀谷学によって一度は逮捕されたものの、刑務所内からサイバー攻撃を企て、警察内の混乱に乗じて姿を消した。ある日、日本政府に突如として大規模なサイバーテロ攻撃が仕掛けられる。発信元は韓国のソウルで、浦野による犯行だと疑われるが。
というお話です。
長い黒髪の女性ばかりを狙った、連続殺人事件。被害者は落としたスマホから個人情報を奪われ、家族や恋人だけでなく、最後は命まで奪われてしまう。ただ、スマホを落としただけなのに。そんな連続殺人事件から数年後、犯人の浦野は韓国にいた。
人の心を操る天才的ブラックハッカーでもある連続殺人鬼の浦野は、事件を追っていた刑事の加賀谷に一度は捕まったものの、刑務所内からサイバー攻撃を計画して、警察内の混乱に乗じて姿を消してしまったのだ。
加賀谷はずっと浦野を探しているが、その消息は掴めなかった。浦野は一体どこにいったのか。探しながらも日本政府の中枢であるサイバーテロ対策課で仕事をしていた。ある日、日韓首脳会談が行われる会場を警察が視察中、韓国からミサイルが発射されたというJアラートが突然になり始める。サイバー課の映像にはミサイルが着弾した映像が映っているが、加賀谷はすぐにフェイク動画だと見抜き、サイバー課のシステムがハッキングされたことに気が付く。その後に韓国のテロ組織から犯行声明が届く。
一方、浦野は韓国テロ組織にスカウトされ、日韓首脳会談を攻撃して欲しいと言われる。彼らに協力すれば逃げ隠れする生活を続けなくてよいようにしてくれるらしい。浦野は自分の願いを1つ叶えて欲しいと言い、人間のはく製を作ったことのある剥製師を紹介して貰う。浦野は以前に事件で関わった麻美を今も忘れられず、彼女をはく製にして傍に置きたいと思っていたのだ。
突如として日本政府に大規模なサイバーテロ攻撃が再び仕掛けられる。一度目の発信元は韓国・ソウルだったが、今度は国内からのようだ。日韓首脳会談の会場がドローンで包囲され、ドローンには爆弾が搭載されているようだ。加賀谷は浦野の手の内を読み、何とか対処しようとするのだが。後は、映画を観てくださいね。
「スマホを落としただけなのに」の最終章です。うーん、1作目からの続きで話を展開させていますが、どーもしっくりこないというか、前の2作もツッコミどころが満載だったので、今回もこんなもんなのかなと思いました。作るたびにつまらなくなっているような気がしてちょっと残念でした。
1作目はドキドキハラハラの場面がいくつもあったのに、3作目になると浦野がマトモになってきちゃっていて、あの1作目の狂気のような部分が無いんですよ。成田さんが1人の女性に執着していて、どこまでも変態野郎だったから面白かったけど、マトモなハッカーなら面白みも何もないんです。
今回の舞台は韓国です。あのぉ、最近SNSで騒がれているようにやっぱりTV局は韓国に乗っ取られているんですかね。だって、今回も韓国の俳優を使わなければならないからこのストーリーになったんでしょ。最近TVドラマを観ると、無理にキャストに韓国人俳優が入ってきているし、韓国を旅行するとか、無理矢理感が凄いんです。
ブラックペアンでも韓国研修生は原作に無いし、今回のトラベルナースでも無理に韓国人ナースがいますよね。きっと円安で韓国資本が入っているので無理に韓国俳優を入れていると思うんだけど、違和感が凄いです。この映画もたしかTBSだったかしら。これ韓国関係なく日本だけで完結できる内容ですよね。韓国に浦野が潜伏している必要は無いし、もし身を隠すために海外にいくなら、韓国よりも東南アジアや台湾の方が動きやすいよね。
ま、とりあえず韓国に潜伏していた浦野がテロ集団にスカウトされて、日韓首脳会談を表向きぶち壊すという目的を成功させるというものでした。テロリストと言ってたけどただのギャングに見えました。こういう信念があるというようなモノは見受けられませんでした。
浦野はそこで1作目の麻美に執着している素振りを見せて、彼女を剥製にしたいという願いをかなえようと動きますが、韓国のテロリストのスミンが浦野に近づいて、彼に好意を持って行き、浦野もスミンが気になり始めます。もー、この辺りでイラッとし始めました。これじゃ浦野が普通の人みたいじゃないですか。自分の理想の女性以外に興味を持つなんて浦野じゃないもん。
髪の長い美しい女性が好きで、だから何人も殺していたのに、相手から近づいてきた女を好きになるなんて浦野じゃないでしょ。清楚な感じでもないし、日本人でもない。ここで既に浦野じゃないんですよ。狂気を持った人間の執着は変わることが無いので、もう1作目のイメージは崩壊しちゃっているんです。
そして実はテロリストの中での裏切りがあり日本の警察内部にもスパイがいるようで、浦野はそれに気が付き加賀谷にそれを伝えてという展開でした。このキャスティングならそうなるだろうなと思ってしまい、もう少し観る方を裏切って欲しかったなと思いました。裏切り者がいると言った時点で、あー、この人だねと解っちゃうキャスティングは辞めて欲しいよね。バレバレですもん。それを裏切って欲しいのよ。
キャストは良くて成田さんも千葉さんも井浦さんも上手いんだけど、ストーリーと構成が悪くて、せっかくのキャストが台無しになってたのよね。これだけ揃えたのに勿体ないと思ってしまう。だって、真飛さんや佐野さんまでチョイ役で使っていて、浦野の仲間に高石さんまでそろえていたんですよ。これだけいたら、もっと面白くなったでしょ。
とにかく根本に戻って、浦野がマトモになっちゃったらこのシリーズはダメなんです。そして今回はスマホも落としてないからね。一瞬、1作目の富田がスマホを床に落としただけで、それ以外は無いですから。それに被害者の富田に協力を頼むなんて、絶対にあり得ないことだから。この辺の展開が酷かったです。
悪いところばかりを言ってしまいましたが、キャストが良いので、観ている分には楽しめます。成田さんも千葉さんもカッコいいし、他にも有名俳優さんたち出演しているので満足出来ます。お話だけがおかしいので、それは自分の頭の中で修正するしかありません。仕方ないですね。
まぁ、最後は浦野ではなく、韓国人テロリストのスミンが一番狂っていると思ったかな。浦野は普通の人となってしまってお楽しみは無かったので、スミンでお楽しみを作ったんだろうと思いました。これで一応伏線は回収ということなんだろうけど、変な感じでした。
私はこの映画、お薦めしたいと思います。ストーリーはツッコミし放題という感じですが、キャストが良いので観ていて楽しいです。お話を真面目に追わなければ楽しめると思いますよ。ぜひ、観に行ってみてください。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
「スマホを落としただけなのに 最終章
ファイナル ハッキング ゲーム」