「カッティ 刃物と水道管」社会問題も描いていて笑いありドラマありでとても楽しめます。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「カッティ 刃物と水道管」

 

を観ました。Fan’s Voiceさんの独占最速オンライン試写会が当たり観せていただきました。(@fansvoicejp)

 

ストーリーは、

コルカタの刑務所から脱獄した詐欺師の通称「カッティ(刃物)」ことカディル。その夜、街を歩いていたカディルは、自分と瓜二つのジーヴァという男と出会う。悪知恵を働かせたカディルは、シーヴァを自分の身代わりにして追手に捕まえさせるが、ジーヴァが地方の農民が直面する問題に取り組んでいたことを知り、ジーヴァの活動を引き継いで農民たちの先頭に立って大企業と対峙していく。

というお話です。

 

 

コルカタの刑務所から脱獄したタミル人の詐欺師・泥棒の“カッティ(刃物)”ことカディル。この男には、建物や都市の平面図からその立体的な構造を想像できる特殊能力があった。ある日、囚人が脱獄し、今まで何度も脱獄していたカディルに囚人の行方を予想して欲しいと看守が頼んできた。カディルは刑務所の図面を見せろといい、その図面から囚人が逃げる経路を予想し指示をする。それと同時に自分が脱獄する経路も考え、まんまと脱獄に成功する。

 

彼はひとまずチェンナイに逃げて、そこからバンコクへの高跳びをしようと計画を立てるが、空港で出会った女性アンキタに一目惚れをし、突然に出国を止めてしまう。その夜、街路を歩いていた彼の目の前で突然銃撃事件が起きる。カディルが撃たれた男のもとに駆け寄ると、その負傷者はなんと彼と瓜二つの見た目だった。

 

 

カディルは悪知恵を働かせ、そのジーヴァという男を自分の身代わりにして警察に捕まえさせ、自分はジーヴァとして逃げてしまおうというわけだ。自由になったカディルだが先立つモノが無い。そこでジーヴァが世話をしていた老人ホームにいき、そこでお金を盗んで外国へ逃げようと考える。

 

しかし老人ホームに着くと、その地域の水源を狙って大手企業が入り込んでおり地域の農民達が水不足で作物を作れなくなる問題が起きていた。ジーヴァはその問題に取り組み、企業と裁判で争っていたのだ。ジーヴァが襲われた理由を知り、人々の心を知ったカディルは逃げることが出来ず、ジーヴァとして彼らの運動に協力していく。後は、映画を観てくださいね。

 

 

今回の試写会はインド映画でした。インド映画なので163分は当たり前ですね。短いくらいかな。歌もダンスもあり、ストーリーも良かったと思います。インドタミル語映画界のスター、ビジャイさんが主演を務めています。と言っても、私ははビジャイさんの映画、初めて観たと思います。タミル語の映画って、今まであまり日本に入ってこなかったのかな。

 

この映画、コメディのように見えるけど社会的な問題を描いていて、ここで扱われている問題は実際にインドで起こった事件を元に描かれているそうです。もちろん脚色はしていますが、同じように大手の飲料水企業がインドに乗り込み、農業が水不足で出来なくなった方がたくさんいたようです。

 

 

主人公のカディルは詐欺師で泥棒をしたことでコルカタの刑務所に入っています。ある日の出来事で脱獄に成功し、海外逃亡しようかと思っていたんだけど、自分にそっくりな男性が銃撃事件で怪我をしたのを見つけ、これはと思って入れ替わってしまうというお話です。

 

最初ははっきり言ってムカつく男でした。頭は良いのだろうけど、自分中心の考え方で人のことを全く考えていないんです。誰が迷惑していても関係ないって感じで、こんな男は刑務所に入ってろって思ったほどでした。実は主演のビジャイさん、私のタイプじゃないんです。それもあって否定的になっちゃいました。ごめんなさい。

 

 

ビジャイさん大スターで、近年、政治の世界に入って政治家になるらしいんです。この映画2014年の映画なので、既に10年前の映画なんですよね。10年経てば随分と変わっていらっしゃるのでしょう。インドのタミル語映画って、日本にほとんど入ってきていなかったんじゃないかな。やっと最近観るようになってきたような気がします。と言っても、タミル語を話すインドってこの映画で初めて知りました。インドの下の方なんですね。

 

映画の内容に戻ります。カディルは自分にそっくりなジーヴァと入れ替わって自由に生きれる~と喜んだんだけど、周りをよく見てみたらジーヴァは人のために必死で戦っている人で今までの自分と違っていて、それを見過ごすことが出来なくなっていくんです。沢山の老人や農民の方々が本当に困っていてジーヴァを頼りのしてくるんです。

 

 

今まで、人に頼りにされてこなかったカディル(ジーヴァ)は、犯罪に使っていた頭脳を全て人助けに使い、法律を勉強し裁判記録を調べ、あらゆる手を使って、企業相手に裁判に勝とうとしますが、企業は正当法だけでなく違法な手も使い、ジーヴァたちを潰しにかかってくるんです。

 

インドも裏金とか脅しとかで裁判所や検事も買収されたりして、ちょっとどうなのよぉ~って思ったけど、日本も同じようにやっているから仕方ないのかな。でももちろんカディルは負けません。考えて考えて、なんとか勝てる方法を探し出すんです。ここら辺の内容は上手いなぁと思いました。この展開は予想出来なかったなぁ。すごくアナログなんだけど、一番人に訴えるのによい方法かなと思いました。

 

 

いつもの事ですが、やはり長いです。3時間近く内容があるとオンラインでも疲れます。これ、映画館の狭い席だと辛いですよね。少しお金を払っても良い席で観ないと腰が壊れそうな気がしました。若い人は良いのかもしれないけどね。おばさんには辛かったです。でも、お話は面白かったんだよなぁ。観ていたいけどお尻が痛くなってきた~ってなって、観ながらうろうろ動き回っちゃった。

 

 

私はこの映画、超!お薦めしたいと思います。ビジャイさんはあまりタイプじゃないんだけど、段々とイイ人になっていくとカッコよく見えてくるのよ。それに強いしねぇ。ストーリーも面白かったです。ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

「カッティ 刃物と水道管」