「ドゥーム・ジェネレーション」
を観ました。Fan’s Voiceさんの独占最速オンライン試写会が当たり観せていただきました。(@fansvoicejp)
ストーリーは、
若いカップルのジョーダンとエイミーは、クラブの駐車場で複数の男たちから暴行されていた流れ者グザヴィエを車に乗せて助け出すが、エイミーが下品なグザヴィエに嫌悪感を抱き車から追い出す。その後、コンビニで店長とトラブルになったところへグザヴィエが駆けつけ、乱闘の末に店長を殺してしまう。3人はその場から逃げ出し、行く当てのない旅に出るが。
というお話です。
ジョーダンとエイミーは、クラブの駐車場で複数の男たちからリンチを受けていたグゼイヴィアを車に乗せて助けだす。 ジョーダンはグゼイヴィアを気に入り、Xと呼ぶが、エイミーはXの下品な態度が気に入らず嫌悪感を抱き、車から追い出してしまう。
その夜、ジョーダンとエイミーはアジア人が経営するコンビニで食事をしていたところ、持ち金が無かったことに気が付き、コンビニの店長に銃を突きつけられてしまう。 そこへXが駆けつけて店長と乱闘になり、さらにそこへ店長の妻が包丁を手の手助けをする。乱闘のはずみで妻の持つ包丁が店長の首を刎ねてしまい、何故か店長の首はチーズの上で喋っていた。あまりの驚きにジョーダンとエイミーとXはコンビニを逃げ出し、店長の妻と子供たちは唖然としてうごけなくなっていた。
次にジョーダンとエイミーとXはファストフード店に立ち寄ると、店員が現れエイミーを昔の恋人だと言うが、エイミーは初対面だと言う。そんなはずはないと言い合いになるがエイミーは譲らずファーストフード店を後にする。店員は銃を持ちだす。
モーテルに泊まったジョーダンとエイミーとX。ジョーダンとエイミーがSEXをし、Xはそれを眺めながら自慰をする。3人が好き勝手に性行為を楽しんでいたところに”あの店員”が銃を持って襲い掛かってくるがXが反撃する。人を殺してしまった3人は行く当てもなく車で移動をするのだが…。後は映画を観てくださいね。
1990年代のロードムービーをデジタルリマスター版でリバイバル公開するそうです。そのデジタルリマスター版をオンライン試写で観せていただきましたい。私、この時代も映画を観ていたと思うんだけど、この映画は観ていなかったし、あまりロードムービーが好きじゃなかったのかもしれません。
内容が成人向けで、ちょっとAVかと思うくらいSEXシーンが多いので、だから観ていなかったのかな。車で旅をしているか、モーテルでSEXをしているかという感じで、うーん一人で観ていても恥ずかしくなるほどだったなぁ。
この1990年代って、テルマ&ルイーズを最初にロードムービー全盛期だったような気がします。ナチュラルボーンキラーズやトゥルーロマンスなど、良い映画がありましたよね。私は「バッファロー'66」が好きだけど、この時代、沢山ロードムービーがあったので全部は観ていないんです。まだ若かったし、そんなに映画を観に行けなかったんでよねぇ。お金なかったもん。
現代は性行為の場面って減ったけど、昔は多かったような気がします。インティマシー・コーディネーターもいなかったし、女優は脱げと言わんばかりの場面が多くて、女性は大変な時代だったんだなと思います。だってSEXシーンなんて嫌に決まっているでしょ。好き好んでそのシーンを撮っている方はいないと思いますよ。それを思うと、映画界は本当に男性社会で女優は見世物という感じに見られていたんだなと思います。
この映画、題名通りにドゥーム=破壊ジェネレーション=時代で破壊の時代ってことで、若い人たちが限度を知らずにやるだけやっちゃうというような映画でした。秩序という文字が無いんです。若者って秩序なんてどーでもいい、やりたいことを好き勝手にするのがイイというのもあるだろうけど、社会ってもんがあるんだから、この内容はあり得ないかな。殺人はダメだよね。リンチも許されないでしょ。映画だから、そこら辺はいーんだよって言われればそうなんだけど、どーも気持ちが悪かったんです。
ま、この映画はそんなことはどーでも良くて、まだゲイやおかまはキモいとか言われていた1990年時代に、LGBTQを容認するような内容で描かれていたというのが大切なのかなと思います。ほとんどが異性愛だった時代に、同性愛の性行為についても描いていて作られるのが早かった作品なのかなと思いました。でも、こういう作品を作ってくれたからこそ、段々と考え方が浸透して、今のLGBTQの解放というか、誰もが自由に恋愛が出来る時代になったのかもしれません。
この映画に話を戻して、ジョーダンとエイミーは二人で楽しんでいたんだけど、クラブでXを助けたことから混乱に巻き込まれていくんです。でもね、最初のコンビニでは二人がお金を持っていなかったことが発端だし、その後の混乱はエイミーと付き合っていたという男が殺しに来ているので、エイミーがいい加減なことをしていたからこんなことになったんだよね。もし、誰とでも付き合っていなけれがこうなってない訳よ。
一瞬、Xが悪いと思ってしまうんだけど、2人が悪いんだよね。Xを助けたのは良いけど、その後のことは自業自得でしょ。Xが巻き込まれたと考えると、本当はイイ奴なのかなと思いました。いつも何か含みがありそうな謎の男だけどね。
うーん、ごめんなさい。あまり良い感想にはならなかったかな。映画が言いたかったことを上手く受け取れなかったかもしれないです。若い頃は誰もが自分は無敵だと思っているから何をしても大丈夫だと思っているけど、実は何も解っていなくて失敗ばかり。仲間まで失ったりして自分が身の程知らずだということを知っていくということかなと思いました。
私はこの映画、お薦めしたいと思います。私はこういうロードムービーが苦手な方だと思いますが、人によってはピッタリくるんじゃないかな。楽しめる方は多いと思います。ぜひ、観に行ってみてください。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
「ドゥーム・ジェネレーション」