「トラップ」観ていると自分も罠から逃げなくちゃという気持ちになりハラハラドキドキします。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「トラップ」

 

を観てきました。

 

ストーリーは、

クーパーは娘ライリーのため、世界的歌手レディ・レイブンが出演するアリーナライブのプラチナチケットを手に入れる。クーパーとともに会場に到着したライリーは最高の席に大感激の様子だったが、クーパーはある異変に気づく。会場には異常な数の監視カメラが設置され、警察官たちが会場内外に続々と集まっているのだ。クーパーは口の軽いスタッフから、殺人鬼を逮捕するため警察がライブというトラップを仕組んだという情報を聞き出す。

というお話です。

 

 

溺愛する娘ライリーのために、彼女が今夢中の世界的アーティスト、レディ・レイブンが出演するアリーナライブのプラチナチケットを手に入れたクーパー。ライリーが約束した以上の努力をして成績が良かったご褒美として購入したのだった。

 

父親と会場に到着したライリーは、最高の席に大感激。しかしクーパーは会場の雰囲気が通常とは違うことに気が付く。異様な数の警備員に監視カメラの増設など、外には何故か警察らしき姿も多く見える。この会場は何かおかしい。クーパーはグッズ販売所で働く男と仲良くなり、何かあるのかと聞くと「ここだけの秘密」と言いながら、指名手配中の切り裂き魔についての情報が入り、警察がライブというトラップを仕組んだんだという。

 

 

遂にライブが幕を開け、3万人の観客が熱狂に包まれる。娘ライリーも周りも大盛り上がりするが、クーパーは不穏な顔をしてトイレに抜けたりと落ち着かない。何故なら、その世間を騒がす残虐な殺人鬼こそ、優しい父親にしか見えないクーパーだった。

 

コンサートが終わるとプロファイリングによって導かれた人物像にハマる人物は全て取り調べを受けることになる。クーパーは何とか取り調べを受けずに会場を出たいのだが、外に出るには歌姫レディ・レイブンと一緒に関係者として外に出るしか手立てはない。観客の一人が歌姫に近づくためにはと策を練るクーパーは大胆な行動に出て行く。後は、映画を観てくださいね。

 

 

M・ナイト・シャマラン監督の最新作はサスペンススリラーでした。最近の監督作品の中では面白かったんじゃないかな。私は楽しめました。ジョシュ・ハートネットが凶悪犯を演じていて、その不気味さに引き込まれました。ジョシュさんって良い人っぽい印象があったので驚きました。

 

人を切り刻む凶悪犯を捕まえるためとはいえ、人気歌手のコンサートをスタジアム的なホールで行うとは驚きました。観客がこんなに大勢いるのにそれが全部おとりだなんてあり得ないでしょ。犯人が観客を人質にとったらどうするつもりだったんだろう。だから内緒の作戦だったんだろうとは思うけど、アメリカって恐ろしいなと思いました。まぁ、これくらいやらないと捕まえられないと思ったのかな。

 

 

娘と一緒にコンサートに行ったクーパーは、そんなトラップがあるとは何も知らず娘と楽しむつもりだったのですが、会場に着いてみると警備が多すぎるし、監視カメラをいくつも取り付けているんです。いくらセキュリティと言っても、コンサート当日に監視カメラを取り付けるってあまり無いですよね。だから不思議に思ったんです。

 

娘がレディ・レイブンのグッズを買いに行くと他の客と取り合いになってしまい、クーパーが譲りなさいと言ったことで店員と仲良くなるんです。グッズは倉庫にあるから取り置きしあげるから後で来てくれと言われ、後から言ってその店員にこのコンサートおかしいけどと尋ねるんです。そしたら凶悪犯を捕まえるためのトラップなんだと教えてくれるんです。店員、口軽いよぉ~!

 

 

その凶悪犯であるクーパーは警察の目を掻いくぐり、逃げる手立てを考え始めるんです。FBIのプロファイリングは確実で、一度捕まって尋問されれば逃れられないと考えたクーパーは、どうにか会場から出ようと方法を探すんです。それからが面白かった。関係者口から出れるかと思ったら、裏は警察官やSWATで一杯で抜けられる状況じゃないことが解ります。

 

ワザとフードショップで騒ぎを起こして、エプロンを盗んでフードショップの裏から抜けられないかと入っていくと、そこでSWATが打ち合わせをしていたりするんです。関係者の暗号を店員から聞いていたから良かったけど、細部にいたるまで手が回っているんですよ。これは関係者口から一人で出て行くのは危険だと思ったクーパーは引き返すんです。

 

 

うーん、マジで困ったなぁと思ったクーパーは、レディ・レイブンと一緒に車で出るなら平気そうというのを知って、今度は娘のライリーを使ってレディ・レイブンに近づくことにします。こんな上手く言っちゃうかなぁと思うほどクーパーの作戦は上手くいき、レディ・レイブンに特別に近づくことが出来てしまい、ライリーは大喜びでクーパーもこれで助かると思うんです。

 

ところが、そう上手くはいく訳もなく最後にはレディ・レイブンを脅して外に出ることに。ここから展開が変わります。こんどはレディ・レイブンがクーパーの傍から逃げられなくなり、どうにかして警察に知らせようとする過程が描かれます。クーパーの立場が逆転するんです。逃げられなかったクーパーが今度は逃がさないクーパーになり、その立場の逆転が面白いなと思いました。

 

 

人を切り刻む凶悪犯だという設定はあるのですが、その犯罪についてはほとんど紹介されません。一人だけ男性をある場所に監禁していて、次はその男を切り刻むつもりのようで、スマホで監禁場所を監視しているんです。FBIの犯人解析が少し出てきますが、母親に厳しくしつけられて抑圧が殺人の引き金のようでした。ま、殺人事件を暴くお話ではなく、犯人を捕まえるのがメインのお話なので理由は必要ないんですが、どれくらい凶悪なのかをもう少し知りたかったかな。

 

そうそう、このレディ・レイブン、シャマラン監督のお嬢さんだそうです。サレカ・シャマランさん、目が凄く大きくて顔が小さくて、まるで現代の漫画やアニメに出てくるような美しさで驚きました。バランス的にはちょっと目が大きすぎるかなと思ったけど、今はこれが流行りなんでしょ。世界的スターの役もうなずけるオーラがありました。

 

 

私はこの映画、超!お薦めしたいと思います。これは面白いと思いました。ハラハラドキドキ感が上手く描かれていて、犯人目線で映画を追っていくというのがあまりない体感なので楽しいと思います。それに人を傷つけたりという場面も無いのでサスペンス的にはよく出来ていると思いました。ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

「トラップ」