「リトル・ワンダーズ」子供にも言い分はある。納得させる言葉は解らないけど許せないことは許せない! | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
スミマセンが、ペタの受付を一時中断しています。ごめんなさい。

 

「リトル・ワンダーズ」

 

を観ました。Fan’s Voiceさんの独占最速オンライン試写会が当たり観せていただきました。(@fansvoicejp)

 

ストーリーは、

アリス、ヘイゼル、ジョディの悪ガキ3人組。ある日、ゲーム機を手に入れた彼らはママにテレビを使わせてもらうため、風邪で寝ているママの大好きなブルーベリーパイを調達しに出かける。お店が休みのため自分たちでパイを焼こうとするが、材料の卵を謎の男に横取りされてしまう。卵を奪い返そうと男を追いかけるうちに怪しげな一軒家にたどり着き、怪しい企みに巻き込まれてしまう。

というお話です。

 

 

ジョディとヘイゼルの兄弟は、友人のアリスとともに、近くの倉庫からビデオゲームを盗む計画を立てます。倉庫に入り込み、ゲーム機を盗むことに成功しますが、テレビに繋ぎスイッチをいれるとテレビにパスワードがかかっています。ママが長時間ゲームをさせないためにかけたのでした。ママにパスワードを教えて欲しいというと、願いを叶えてくれたら教えますと言います。

ママは酷い風邪をひいていて、子供の頃から風邪をひくとブルーベリーパイを食べさせてもらっていたようで、子供たちにブルーベリーパイを手に入れてきてくれたらパスワードを教えてあげると約束します。



 

地元のパイ専門店に行くと売切れで購入出来ず、それならと自分たちで作るのでレシピを教えて欲しいとパイ職人に頼み、材料の買い出しに行きます。スーパーで材料を買い、最後の卵を手に入れようとすると、同じように手を出した男に奪い取られてしまいます。一つでいいから譲って欲しいと頼みますが、イジワルな男は知らんぷりをして行ってしまいます。

3人は男を許せず、絶対に卵を奪い返すと意気込み、男のトラックの荷台に乗り込み追っていくと「魔法の剣一味」というギャングのアジトへと着き、ギャングが国立公園内の野生の鹿を密猟して売っていることを知ります。でも彼らにとって重要なのは卵を手に入れること。

ギャングはこれから山の中へ密猟に入るようで、夜の食事の材料を持って森へと向かいます。3人はまた荷台に隠れてギャングを追い、今度こそ卵を取り返そうとするのですが。後は、映画を観てくださいね。


 

この映画、1970年代のディズニー映画にインスパイアされていて、その時代を感じさせるために16ミリフィルムで撮影されたそうです。なので、ちょっと粗い雰囲気が映像にありました。それが古い映画のように見えて、ちょっとイイ感じではあったんですけどね。

 

内容は、”スタンド・バイ・ミー”+”グーニーズ”+ちょっとだけ”魔女がいっぱい”という感じでした。3人の子供が、ゲームやりたさに、必死で食らいついていくという感じが良かったです。子供って単純だからしつこいんですよね。まぁ、だからこそ成長して学習していくんだけど。大人なら卵1個くらい無くたっていいじゃんって終わってしまうけど、子供はそうはいきません。ブルーベリーパイを完璧に作るためには必要なんです。

 

でもね、まず、ゲーム機を倉庫から盗むということはいけません。犯罪ですからね。倉庫だからもう型が古くて売れないようなゲーム機が置いてあったというなら注意でも良いかもしれないけど、今どきPS5とかだと、8万円くらいするんでしょ。それはダメなんじゃないの?簡単に子供が盗んだで終わることじゃないですから。ちょっと出だしは良くなかったかな。親がちゃんと叱って、ゲームを返すことをして欲しかったです。それは親の教育だからね。

 

 

テレビにパスワードというのには驚きました。今どき、テレビにパスワードってあるのかな。初めて知りました。ゲーム機にパスワードがあるのは解るけど、テレビにパスワードって…。で、このパスワードを聞く交換条件にママの願いを聞くことになり、ブルーベリーパイが食べたいと言われるんです。ママは買ってきてというんだけど、売切れなんですよ。私なら売切れだったから明日買ってくるからと言ってパスワードを聞くと思うけど、真面目な子供たちは必死で、自分たちでパイを焼くことにします。

 

そして卵の事件に突入するのですが、この「魔法の剣一味」って、密猟をして剥製にして売るというのが仕事のようでした。で、その一味のボスのアンナが魔法を使うのよ。ま、魔法というか暗示なんだけどね。そしてアンナの娘・ペタルが、ヘイゼル、ジョディ、アリスの3人の味方をしてくれるんです。このペタル、魔女の娘ということで、この子も暗示を使います。

 

現実的な世界に生きているんだけど、どこか不思議なファンタジー的要素を取り込んでいて、ほっこりする場面もあり、良い映画だなって思いました。子供目線になると不思議なファンタジー世界なんだけど、冷静に見ると怖かったり、大人の傲慢さが見えてきて、やっぱり大人になると汚いことを平気で出来るんだなと思いました。

 

 

子供には出来れば汚い大人の部分は見せたくないなぁ。大人になるにつれ、段々と自分で知るなら良いけど、目の前で「大人って汚ねー」って思われるようなことはしたくないよね。子供が大人を信じなくなったら、それこそ世の終わりですからね。良い大人もいるんだってことを知って欲しい。

 

ここに出てくる少年少女たち、とっても無邪気でかわいいんです。演技をしているんだろうけどとても自然に見えて、演技というよりも遊んでいるみたいなんです。ダンスをしている場面とかは楽しそうでした。

 

お話としては単純で、子供がパイを作るために冒険をするというだけなんだけど、小さな世界が子供には凄く大きく見えて、大変な事件に見えているということがよく描かれていましたい。卵が欲しいだけなのに、なんでこんなことにって感じなんです。笑えましたよ。

 

 

私はこの映画、超!お薦めしたいと思います。可愛かったなぁ。誰が観ても、これは気持ちよくなる映画だと思います。最初にゲーム機を盗んだので”親の教育がなってない”と思ったけど、まぁ、ファンタジー映画だと思って、少しだけ目を瞑りましょう。後からの内容が良かったからそう思えるんだけどね。私は気に入りました。ぜひ、観に行ってみてください。10月25日公開です。

ぜひ、楽しんできてくださいねカメ

 

 

「リトル・ワンダーズ」