「ポライト・ソサエティ」妹のムチャな行動が最後には姉を助けることに。無理矢理だけど成功したね。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「ポライト・ソサエティ」

 

を観てきました。

 

ストーリーは、

ロンドンのムスリム家庭に生まれた高校生リア・カーン。スタントウーマンを目指してカンフーの修行に励んでおり変人扱いされている。そんな彼女には姉リーナが唯一の理解者だ。ある日、リーナが富豪の息子サリムと恋に落ち、彼と結婚して海外へ移住することに。不信感を抱いたリアが調査をするとこの結婚の裏には驚くべき陰謀が隠されていた。

というお話です。

 

 

ロンドンに住むイギリス系パキスタン人のリア・カーン。彼女はスタントマンになりたいという夢を持っており、空手道場に通っています。両親はリアの夢を本気にせず、真面目に勉強をするようにと言いますが、姉のリーナだけがリアの味方をしてくれました。姉のリーナは美術学校に進んだのですが自信を無くし、家に帰ってきています。もう才能が無い事に気が付いたから絵画の勉強は止めると話しているんです。

 

ある日、カーン一家はパキスタン系の母親たちの社交界のリーダーであるラヒーラから、彼女の豪華な邸宅での夜会に招待されます。リアは、遺伝学者であるラヒーラの息子サリムにふさわしい相手を見つけるためにパーティーが開かれることに気づきますが、リーナがサリムにデートに誘われるのを止めることはできません。



 

姉を心配していたリアですが、何故かリーナはサリムを気に入り、サリムもリーナを気に入ったようで、何度かデートを重ね、一気に話がまとまり始め、彼と結婚してシンガポールに引っ越すとリーナは宣言します。リアは姉の結婚にはもちろん反対し、この結婚には裏があると訴えますが誰も話を聞きません。

 

それにリアはリーナが絵の勉強を辞めて夢を諦めたことが何より悔しかったんです。何とか姉の結婚を辞めさせるため友達の力も借りて、サリムと母のラヒーラが何を隠しているのか、結婚に何があるのかを探り始めます。リアは無茶な事をしてラヒーラに怒られたりもしますが、この結婚の”ある真実”を見つけて…。後は、映画を観てくださいね。

 

 

この映画、イギリスの映画ですがパキスタン系の方が作っているので、何となくインド映画っぽい感じでした。そして新人監督さんだからなのか、ちょっとストーリー展開が幼い感じというか漫画っぽくて、もう少しスマートにならなかったかなぁと思いました。でも、楽しいんですけどね。

主人公のリアは高校生で、将来はスタントマンになりたいと思っているんです。そして憧れのスタントウーマンに、あなたのようになりたいとメールを送ったりもしています。空手道場にも通い努力をしているのですが、どーもどん臭くてカッコよくないんですよ。学校の同級生にバカにされて喧嘩をすると、直ぐにのされてしまっていて、努力の割には実力が伴わないと言う感じでした。

 

 

そんなある日、大好きなお姉さんが夢を諦めて結婚しようかという話になり慌てるんです。自分は何としても夢をかなえたいと思っているので、姉にも諦めて欲しくないんです。でも、無理強いするのは良くないですよね。ここら辺が人の気持ちを全く考えていないような行動で、イラっとしました。誰もが夢を叶えられる訳じゃなく、ほとんどの人が夢を諦めているんだという現実を見ていないんです。

 

まだ高校生だから理想を求めているんだろうと言ってしまえばそれまでですが、通常、夢を叶えると言って理想を語るのは小学生位まででしょ。中学に入ると段々と現実が解ってきますもんね。だから中二病と言われ始めるんでしょ。高校生でこれだと、ちょっと大丈夫かしらと心配する案件ですよね。

 

 

でも、この子供のような考え方としつこさが、姉を助けることに繋がっていくんです。ちょっとあり得ないけど、まぁ、こんなこともあるのかなぁ~、それにしてもちょっと怖いお話でした。サリムは遺伝子學の権威で、凄い研究を成功させているようなんですが、考えていることが怖い!こんな息子でこんな母親だったら、誰も嫁には行きたくないでしょう。ゾッとする。

 

リアが結婚を妨害しようと奮闘するんだけど、ラヒーラの家に忍び込んでサリムに浮気していたというような証拠の品を置いてくるとか、とっても幼稚な妨害の仕方をするんです。あまりにも幼稚でみんな呆れちゃって、ラヒーラさえも怒る気が無くなり、ちょっと遊んであげるってくらいの対応しかしないんです。

 

 

リーナだけは凄く怒っていましたよ。だってサリムとも上手く行っているし、お姑さんになるラヒーラにも気に入られているのに、相手に対して酷いことをしているんですから、激怒しますよ。縁を切るってくらい怒っていました。当たり前ですよ、だってサリムのベッドの横にコンドームに白いシャンプーを入れて置いておこうとしたんですから。(笑)アホですよね。

 

誰でも分かるような嫌がらせを何度もして、そんなリアの行動に観ているこちらもちょっと疲れました。もう少しこのうだうだした幼稚な展開を辞めて、科学的な検証とか、リーナの学校や過去の事とか、解りやすくして欲しかったです。

 

アクション場面は凄かったですよ。リアも強いですがリーナも戦い始めるとごっつ強かったです。道場に通わなくてもリーナはこれだけ強いんだから、道場通いのリアはもっと強くて良いと思うけど、どーも笑っちゃいましたね。凄いアクションをやっているんですけどね。

 

 

私はこの映画、お薦めしたいと思います。万人に楽しんでもらえる映画とは言えませんが、イギリス映画でも監督によってインド映画っぽくなるんだなとビックリしました。新人監督の長編デビュー作だそうで、これから出てくる監督なんじゃないかな。面白いので、ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

「ポライト・ソサエティ」