「ニューノーマル」日常に潜む人間の恐怖を描いた世にも奇妙なお話です。やはり一番怖いのは人間です。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「ニューノーマル」

 

を観てきました。

 

ストーリーは、

ソウルでは、女性ばかりを狙う連続殺人事件が多発し、世間を賑わせていた。 ある日、マンションで一人暮らしをしているヒョンジョンの元に火災報知器の点検をしに来たという中年の男性が訪ねてくる。 図々しく家の中に入ってくる怪しげな男性に不安を覚えるヒョンジョン。お客の家を物色しトイレまで借りるという男。恐怖を感じたヒョンジンはスタンガンを手に取り、トイレから出てくる男を待ち受けるが…。

 

 

デートアプリでマッチングした相手と待ち合わせをしているヒョンス。 目印はと言われ、黄色いバッグを持っていますと伝えて待っているのだが相手は現れない。仕方なくもう帰ることにすると、店の前で女性が刺されたという。そこには黄色いバッグを持った女性が倒れていた。怖くなったヒョンスは急いで家に帰ることにするのだが。

 

受験を控えたスンジンは友人たちが良い事をすると気持ちが良くて気分も上がると言っているのを聞き、内申書をよくするためのボランティアだけではなく良い事をしてみようかと考えていたところに車いすの老婆が困っているところに遭遇する。助けてみようと思ったスンジンは老婆に話しかけ、車いすを押して家まで送ると申し出る。ありがとうと言って老婆は自分の家まで案内をするのだが…。

 

 

隣に住む美しい女性に恋をしたギジンはいつもコッソリと彼女を隠し撮りしている。壁に耳を当ててシャワーの音を聞いたりしていたが、どうしても我慢できなくなり、隣の家に忍び込むことに。彼女の下着を物色したり、歯ブラシを使ったりと変態ストーカーのような行動をしていると、彼女が帰って来る。急いでベッドの下に隠れた彼がそこで聞いた事とは…。

 

コンビニでバイトをしているヨンジンは、音楽で成功したいと思っていたが上手く行かずに沈んでいた。コンビニの客は失礼な客ばかりで手に負えず、時にはキレてしまうことも。不満が溜まったヨンジンはSNSで見つけた”人を殺した”という投稿に死体処理のやり方を指南してみる。誰も本当に殺したとは信じていない様子に、本人が”本当だと証明してやる”と書き込んで場所を指定してきた。ヨンジンは面白がってついその場所へと向かうのだが…。後は、映画を観てくださいね。

 

 

この映画、オムニバス映画で5本のお話がどこかで繋がっていて、全ての出来事が4日以内で行われているという設定で描かれていました。日本では「世にも奇妙な物語」や「ほんとうにあった怖い話」など、人気のオムニバスドラマがあるので皆さん見慣れていると思います。この映画は、日本の深夜ドラマ「トリハダ」で放送したお話をリメイクした部分や、参考にしながら作られたようでした。

 

この映画、公開されるまで知らなくて、チケットを取ろうとしたらたまたま新作映画とあったので買ってみたんです。ホラーっぽいなと思いながら行ってみたら韓国映画で、嫌に混んでいて驚きました。チェ・ジゥさんが出演されているので観に来た方が多かったのかな。綺麗な方ですけど、私はあまり韓国ドラマが好きではないので彼女が今も人気なんだと知ってビックリしました。

 

 

内容は面白かったですよ。日本のドラマを元にしているからなのか、観たことがあるような話がいくつかあり、韓国ではこういう描き方をするのかと思い、楽しめました。

 

まず1話目で火災報知器の点検の人間が1人で来て、タメ口で上がり込み、お客様の椅子に上り点検したことに驚きました。そしてお客様のトイレを借りるなんてあり得ません。日本ならクビですね。基本的に1人で上がり込むなんてあり得ませんから。いやぁ驚いた。こんな業者が平気で営業しているなんて、さすが韓国だなと思いました。

 

 

3話目の車いすの老婆お話、これはゾッとしました。今、中国や韓国で増えているんでしょうね。臓器売買が儲かると解ってしまったので、誰もが若い人を狙うのでしょう。移植するのは若い方の臓器でないと使えないようなので、若い方、気を付けてください。子供もあぶないようですね。本当に怖いです。

 

4話目は孤独な大学生が自販機で見つけた手紙を読んで、その通りに進んでいくとというお話でした。このお話は本当に短くて、一気に進んで、ドキッとするお話でした。これもゾッとしたかな。

 

5話目のベッドの下に隠れる男のお話は日本や韓国で映画化された大石圭先生の小説アンダー・ユア・ベッドにちょっと似ているかな。完璧に変態ストーカーなんだけど、でも彼女の事を本気で好きで思っているんです。まぁ、本気だろうと何だろうと変態は変態なんだけどね。マジでやることがキモくてゾッとしましたが、実はその後にもっとゾッとすることが起きるんです。それは映画で観てくださいね。

 

 

6話目は可哀相だったな。ヨンジンという女性は、きっと親元を離れて必ず成功するからとでも言って出てきたんじゃないかな。でも上手く行かずに半地下のアパートのような所に住んでいます。コンビニのバイトに行けば、変なオッサンたちばかりが客として来るので、時々ヨンジンもブチ切れていました。解るなぁと思いました。

 

そんな彼女が出会う恐怖が怖かったな。これは可哀相だと思いました。ちょっとした好奇心が身を亡ぼすことに繋がるんです。SNSだと軽く考えて返答をしてしまったりするけど、見ず知らずの人と関わることになるのだから気を付けなければいけませんね。考えさせられました。

 

 

 

 

出演者の方々はあまり知らなくて、チェ・ジゥさんしか解りませんでしたが、ヨンジンを演じたハ・ダインさんが美しくて、今までの韓国女優にいないタイプなんじゃないかと思いました。アクションもやって欲しいような、お姉さまタイプの方でした。これから出てきて欲しいな。

 

期待しないで観に行ったせいか、私はとても楽しめました。既に日本で観ているような内容に似ていたので、安心して観ていられたのかもしれません。俳優さんの演技が上手いからなのか、変態でも笑えたなぁ。火災報知器のオヤジはイラついたけどね。美しい女性が恐怖に歪んだ顔で逃げるのは、やっぱりホラーには必要ですね。満足しました。

 

 

私はこの映画、お薦めしたいと思います。万人受けするかと言われるとどうかなと思いますが、ホラー映画だけどグロい場面は無いし、きっとこうなるなと予想が出来る分、怖がりながら安心して観ていられました。ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

「ニューノーマル」