「ミライへキミト。」朝食から始まる仲良い家族の生活を描いています。良い作品でした。配信でどうぞ。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
スミマセンが、ペタの受付を一時中断しています。ごめんなさい。

 

「ミライへキミト。」

 

を観てきました。完成披露試写会がFan’s Voiceさんの枠で当り、観せていただきました。(@fansvoicejp)

 

ストーリーは、

海辺の小さな町に住む渡利家に、今日も朝がやってきた。ダイニングでは、母・羽菜、長女・咲季、次女・由宇、祖母・海が手分けして朝ご飯の準備をしている。新鮮な魚や野菜をふんだんに使ったおいしそうなメニューが出来上がった頃、いいにおいをかぎつけ、ようやく父・俊夫が起きてくる。

 

 

「朝食は王様のように、夕食は貧民のように」がモットーである渡利家では、豪華な朝ご飯で毎朝エナジーを充電している。そんな仲の良い一家だが、実は家族に言えない“秘密”を抱えている者も何人かいるよう。

 

次女の由宇は高校3年になり進路のことで悩んでいた。同級生の晃介は野球部を辞めて受験勉強に励むことにしたらしい。自分はどうしたらよいのか。両親にも相談できず悩んでいた由宇だったが…。

 

長女の咲季は東京の保育園で働いていたが、ある日突然に仕事を辞めて実家に帰ってきた。何か悩みがあるのかもしれないが家族は聞けないでいた。すると咲季の彼氏らしき慎が突然訪ねてきて咲季と結婚すると宣言する。咲季は実家に帰ってくる前に慎に別れを告げてきたらしいのだが…。

 

 

ある日、由宇が予備校の帰りに歩いていると、道の向こうに母・羽菜の姿が見える。予備校は隣町なので、こんなところで何をしているんだろうと思ったら、母に花束を持った若い男性が近づいていく。そして2人は連れ立って”うなぎ屋”へと入っていき…。

 

なんやかんやの騒動があり、2年後、祖母の海は家で朝食を作っていた。以前のように賑やかではない朝食の食卓だが、それでもとても幸せそうだ。仏壇の夫の写真に手を合わせ、昔の事を思い出す。

 

人生の岐路で悩みつつ新たな一歩を踏み出す家族、その背中を押す家族など、渡利家の何気ないけど豊かな日常が描かれていく。穏やかな日々は無くなることは無い。後は、映画を観てくださいね。

 

 

この映画、マイナビの50周年記念作品だそうで、YouTubeで、8月16日より無料公開されるそうです。こんなに面白くて良い作品をYouTubeで配信してしまうという、なんと太っ腹な企画何だろうと思いました。キャストも豪華だったし、感動作でした。面白かったです。

 

舞台挨拶がありまして監督がこのドラマの舞台のイメージをお話してくださったのですが、最初は伊豆のつもりだったそうです。でも伊豆にイメージ通りの古民家が無くて日立で見つけて、そこで撮影をしたそうです。なので、いたち市(伊豆の”い”と日立の”たち”)に住んでいるという設定にしたそうです。

 

このいたち市、海の町で、由宇たちのお爺ちゃんは漁師だったそうです。お祖母ちゃんはとてもお爺ちゃんの事を愛していたようで、そのエピソードが4話目で観ることが出来ます。朝食の謎もここで解き明かされていくんです。何故、朝食が豪華なのかってことなんです。

 

 

この映画、料理が素晴らしくてお腹がすきました。上品なフランス料理とかじゃないけど、田舎の美味しい家族料理という感じで、いつも食卓に並ぶようなおかずなんだけど、凄く美味しそうなんです。1話目に”しらす丼”が出てくるんだけど、これが凄いのよ。お家でシラスを釜揚げしているんです。

 

新鮮な生シラスをサッと茹でて、それをご飯に乗っけて、そこに卵の黄身を味付け薬味に付けておいたものを乗せるんです。そしてシソと擦ったショウガを乗せて完成。すんごく美味しそうでした。こんなの朝から食べたら仕事に行きたくなくなりますよ。ビール飲みたくなっちゃう。それ以外にも美味しい料理が沢山出てきました。それは映画で観てくださいね。

 

この映画、サミュエル・ウルマンという詩人の「青春」という詩がテーマになっていて、とても良い詩なんです。ここには書きませんが公式HPに載っています。青春というのは年齢や時期ではなく、何歳になっても安易に流されない冒険心を持っているならそれが青春だということなんです。20歳でも殻に閉じこもり孤独に支配されれば老いるのだと書いてありました。確かにそうだなと思いました。ぜひ、全編を読んでみてください。短い詩ですよ。

 

 

そんな詩がテーマなので、一番若い由宇も青春しているけど、お年寄りの海も青春しているんです。好きな事をして前を向いて歩いている。それが一番ですよね。誰に言われるでもなく、自分の気持ちで進んでいくというのが素敵だなと思いました。

 

そんな内容の中でも、咲季の隠し事は辛そうだったな。少しネタバレになるけど、やっぱり婦人科系の問題があると女性は落ち込みますよね。人には話しにくいし、自分で悶々と考えてしまう。特に若い人は未来が見えなくなっちゃって悩むのだろうと思いました。今の時代、子供を産まない選択だってあるのでなんてことはないのですが、それでも子供が欲しい人にとっては夢が絶たれたような気持ちになるのだと思うんです。どうなっていくのかは映画で確認してくださいね。

 

私は母親の羽菜と同じ年代だろうと思うので、彼女の隠し事が心にぐっと来ました。子供も巣立ってきたし自分を取り戻して昔出来なかったことをもう一度挑戦したいという気持ちはとても解りました。それこそ青春ですよね。いいなぁ~と思いました。

 

 

そんな一家を見守るのがお父さんの俊夫です。とても優しそうなお父さんで良かったです。いたち市の役所に勤めているらしいですよ。このいたち市、名前が”いたち”なんだから、フェレット推しして欲しかったな。絵はとっても可愛いんだけど、フェレットは魚を食べないのよ。ま、ぬいぐるみの魚は喜んでおもちゃとして遊んでいますけどね。

 

16日からYouTubeで観れるそうなので、移動時間などにスマホで観るもよし、家のTVでゆったりと観るも良し、楽しんで欲しいかな。私は大画面で観たのですが、この映画は自然がとても美しいので本当は大画面で観た方が、気持ちが伝わって来るんじゃないかなと思います。家で横になって家族で観ていたら、ちょっと感動しちゃうんじゃないかな。

 

そうそう、家族が関わる人の中にカトウシンスケさんがいらっしゃいました。カトウさんの役はちょっと謎の役なので、一体何をする人なんだろうとドキドキしながら観てください。カトウさんが出てくるとちょっと安心するのよね。

 

 

私はこの映画、超!お薦めしたいと思います。本当に良い映画でした。これが無料動画として観れてしまうなんて、ありがたいことです。4話構成なので分けて観ることが出来るので、ちょっとした時間に1話づつでも観て欲しいかな。で、家に帰って、全話を通して観ると言うのが良いかもしれません。ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

P.S:写真を公式HPからお借りしました。もし問題があるようでしたら、直ぐにお知らせください。画像を削除いたします。

 

 

「ミライへキミト。」