「赤羽骨子のボディガード」
を観てきました。
ストーリーは、
高校生の赤羽骨子はある事情から100億円の懸賞金をかけられ、殺し屋から狙われる身となってしまう。幼なじみの威吹荒邦は骨子のボディガードを引き受けるが、彼に与えられたミッションは骨子本人にバレることなく彼女を守り抜くこと。そしてクラスメイト全員が同じく彼女のボディガードだった。
というお話です。
とある事情から、100億円の懸賞金をかけられた赤羽骨子。骨子の父・尽宮に呼び出された威吹は何故か一般人なのに骨子のボディーガードを頼まれる。大好きな幼馴染の彼女のために、ボディガードの仕事を受けた威吹荒邦は、彼女にバレることなく守ること。
骨子と同じ学校同じクラスに転校した荒邦は、そこでまさかの現実を知ることになる。それはクラスメイト全員がボディガードだということだった。クラスメイトには司令塔の染島澄彦、空手家の棘屋寧、そして罠師、スナイパー、ハッカー、詐欺師、柔道家、鑑識官、運転手、鍵師、配信者、スプリンター、技師、ギャンブラー、忍者、変装家、調教師、新体操、潜水士、剣士、医師、拷問官など、超絶濃いキャラが大集結。
一番狙われるのは、骨子が参加するダンスコンクール。沢山の人々が集まり、危険人物が入り込みやすい状況の中、敵も最強の殺し屋を送り込んでくる。そこに骨子の父で国家安全保障庁長官の尽宮正人や、骨子を敵視する正人の長女・尽宮正親も加わって大騒動に。果たして荒邦は無事に骨子を守ることが出来るのか。後は、映画を観てくださいね。
この映画、また旧ジャニーズのアイドル映画なんだろうなと思って観に行ったのですが、思ったよりも楽しくて集中して観てしまいました。私の年代だと完璧なアイドル映画を知っているので、演技など二の次でアイドルを写すだけの学芸会映画かなと心配していたんです。ストーリーは原作が漫画なので、ちょっと無理がありますが、コメディとしては楽しいと思いました。
原作漫画を読んでいないのでキャスティングが合っているのかどうかは解りませんが、主役のラウールさん、演技は初めてなのかな?でも、思っていたよりも上手いかなと思いました。コメディが合っているのかな。見た目だけだと金髪だし眉毛も染めていてどーもバランスが悪くて違和感があったのですが、動き始めたら、その違和感もほとんど消えていきました。
骨子役の出口さん可愛かったですねぇ。澄彦と寧もカッコよくて気に入りました。一番は正親役の土屋さん、やはり上手いですね。彼女が出てきてからはぐっと盛り上がったような気がしました。パパ役は遠藤さんでこれも鉄板ですよね。
他にも要所要所に演技の上手い俳優を配置して、まとまるようにしたのかしら。奥平さん、長井さん、倉さん、木村さん、戸塚さん、山本さん、坂口さんが生徒の中にはいり、悪役も谷田さん筆頭に皆川さんまで出ていて笑ってしまいました。そして威吹の父親役に津田さんが出演していて嬉しくなりました。
お話としては、国家安全保障庁の長官である尽宮の娘骨子が100億円の懸賞金をかけられて狙われているということで、尽宮が娘にボディーガードを付けるんです。その一人が威吹荒邦で荒邦は骨子の幼馴染なんです。骨子も荒邦もお互いに好意を持っているんだけど伝えられないという青春ラブストーリーの典型なんだけど、この映画はそのじれじれしたラブストーリーだけじゃなく、クラスメイトとの友情や殺し屋とのアクションも良く描いていて、色々な部分で楽しめると思います。
骨子を狙って沢山の暗殺者が現れて、それを骨子に気づかれないうちに排除するというのが難しいんですよ。クラス全員で協力して隠しながら倒すというのに笑ってしまいました。荒邦の性格からいって女子に話しかけて注意を引くのは苦手分野なんだけど、それでも無理無理頑張っている姿が演技と解っていてもなんだか一生懸命でほほえましく見えました。
ストーリーとしては単純だから解りやすくて何も考えなくてよいと思います。パパが有名人だからそのせいで命を狙われてしまい、それを周りが守るというお話なので考えなくてよいです。まぁ、詳しく言えば骨子に知らせない理由とか、荒邦のパパのお話とかが絡んでくるんだけど、それは映画で確認してくださいね。
基本はやっぱりラウール主演のアイドル映画というくくりなんだろうけど、彼だけを追うのではなくちゃんと他の役者たちも追っていて、バランスが良かったから嫌な感じがしなかったんじゃないかな。それにラウールさんがそんなにワザとらしい嫌な演技じゃなかったんです。鼻に付く演技のアイドルっているけど、彼はそうじゃないのでこれからも観ていいきたいかもと思いました。
そうそう、原作だとパパの仕事がヤクザで跡目争いのために命を狙われるというお話のようですが、今の時代ヤクザを好意的に描く映画は難しいので内容を変えたのかなと思います。でも、原作者の丹月先生が映画製作に悪い印象を持っていないようなので、色々な変更は受け入れてくださっているのだろうと思いました。原作者の想いや考えは映画に反映させたのではないかと思います。映画では一応の決着でしたが、原作漫画はまだ続いているようなので続きを期待して待ちたいと思います。
私はこの映画、お薦めしたいと思います。アイドル映画ではあるけど、誰もが楽しめるし笑えるし、ラブコメと言いながらヒューマンドラマとしての内容もあるので面白いと思います。イケメンを見ながら笑って泣けて、最後にスッキリ出来るので、暑い夏にぴったりだと思いました。ぜひ、観に行ってみてください。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
「赤羽骨子のボディガード」