「インサイド・ヘッド2」大人になるための感情を手懐けるためには周りの補助が大切なんです。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「インサイド・ヘッド2」

 

を観てきました。

 

ストーリーは、

少女ライリーを子どもの頃から見守ってきた頭の中の感情・ヨロコビたち。ある日、高校入学という人生の転機を控えたライリーの中に、シンパイ率いる<大人の感情>たちが現れる。シンパイたちの暴走により、追放されるヨロコビたち。自分らしさを失っていくライリーを救うカギは、“ある記憶”に隠されていた。

というお話です。

 

 

少女ライリーを子どもの頃から見守ってきた頭の中の感情・ヨロコビ、カナシミ、イカリ、ムカムカ、ビビリの感情たちは、転校先の学校に慣れ新しい友人もできたライリーが幸せに暮らせるよう奮闘する日々を過ごしていた。

そんなある日、ホッケーの試合を終えたライリーと友達の前にホッケーの有名高校のコーチが現れ、合宿に参加してみないかと誘われる。もし、合宿で認められれば高校進学も有利になる。喜んだライリーだったが、友達2人は実はホッケー有名校ではなく他の高校を選択していた。



 

高校入学を控え人生の転機に直面したライリーの頭の中で、謎の警報が鳴り響く。戸惑うヨロコビたちの前に現れたのは、最悪の未来を想像してしまう「シンパイ」、誰かを羨んでばかりいる「イイナー」、常に退屈&無気力な「ダリィ」、いつもモジモジして恥ずかしがっている「ハズカシ」という、大人になるための新しい感情たちだった。

「ライリーの将来のために、あなたたちはもう必要ない」。シンパイたちの暴走により、追放されるヨロコビたち。巻き起こる“感情の嵐”の中で自分らしさを失っていくライリーを救うカギは、広大な頭の中の世界の奥底に眠る“ある記憶”に隠されていた。後は、映画を観てくださいね。

 

 

この映画、とっても良い映画でした。あのインサイド・ヘッドの続編で、主人公のライリーが成長し、感情も変化していくという事を描いています。とても解りやすく描いてあるので、観ていてとてもうなずけるんですよ。これは上手いなぁと思いました。

 

ライリーは中学3年になり、高校進学が目前となります。勉強も頑張っていたけどホッケーも頑張っていて、ホッケーの有名校のコーチに合宿に誘われて大喜びするんです。でも友達たちはホッケー有名校ではなく自分の目標とする学校に進学すると言い、ライリーの気持ちは揺れます。

 

 

この心の変化なんだけど、私は中学卒業じゃなくて小学校卒業時に感じることじゃないかなと思いました。小学生の時って低学年と高学年だと全く感情が変わりますよね。この時期は脳の発達が早いので、低学年の時は感情の種類が少ないけど高学年になると感情はさまざまになって来る。だから、中学生に思春期があり、不登校も増えるんです。なので、ちょっとこの設定は遅いかなぁと思いました。あ、でもアメリカではこれくらいなのかな。

 

新しい感情の中でも、”シンパイ”と”ハズカシ”が問題なのかな。これって、人との関わりの中で比較をするという事があるからこそ生まれる感情で、周りにどう思われるかなと心配し、恥ずかしいから見られたくないという感情に続きます。心配しすぎると人との関わりが嫌になり、人の前に出るのが恥ずかしくなる。この感情を上手く手懐けていかないとその後の人生に関わって来るので、周りが心配しなくていいよと声をかけてあげることも大切です。

 

 

思春期って、まだ心は成長しておらず知識も豊富ではないのに情報ばかりが増えてきてしまい、あれもこれもってなっちゃっていっぱいいっぱいになっちゃうんですよね。そこで相談が出来れば良いのに”ハズカシ”の感情が出てきているから相談出来ないんですよ。自尊心が生まれてきてしまっているからなんです。その自尊心を傷つけずに本人に話をさせるのは凄く難しい。こういう事は教職課程で児童心理学として勉強するんですけど、今時の先生は忘れちゃうのかな。私は美術教師の教職免許取る時にちょっとやっただけだけど全部覚えてますよ。親が聞いてあげられなければ学校の先生とか誰かが聞いてあげなきゃね。

 

ライリーは友達とずっと一緒にいられると思っていたのに、高校で別れることになり動揺してしまうんです。でももう大人になるための準備期間に入るので、それぞれ自分の道に進むべきということも解っているので感情が入り乱れて”シンパイ”でどうしようと思い、頭の中がぐちゃぐちゃになっちゃうんですよね。その気持ちが凄く伝わってきて、あー、そうなる気持ち解る~ってなりました。

 

 

だから映画の中でも”ヨロコビ””カナシミ””イカリ”などなど、ストレートな感情たちでは処理出来ず、ぐちゃぐちゃ~ってなったんだろうなと思いました。思ったんだけど、中学卒業までこんなに素直に成長して、親と仲良しでいるのだから、両親がとても愛情深く育てているんだろうなということが想像出来ました。

 

素直に育つのが良いという訳ではなく、子供はやっぱり愛情を与え続けることが大切なんじゃないかなと思いました。甘やかすのとは違いますよ。愛している信じているというのを伝えていかないと、親子でも信頼関係が築けないのではないかと思いました。信頼関係さえあれば、子供が感情過多でパニックになっても側についていて安心させてあげられるのかなと思うんです。そういう事って大切でしょ。

 

 

そんな子供の感情を良く描いた作品だと思いました。感情たちの動きや思いも面白かったです。確かに人間の頭の中って、こんな風に感情たちがワイワイガヤガヤしているのかもしれませんね。”はたらく細胞”に考え方がちょっと似ているけど、脳の中のシステム内だけのお話だから、一応、違うのかな。パート1の時にはパクりやんと思ったけどね。

 

ライオンキングがジャングル大帝の完全パクりでムッとした時に手塚先生が”いいよ”とおっしゃったらしいので我慢したんです。でもインサイド・ヘッドまでパクりはなぁ~と思ったんですが、まぁ、空想世界と実際にある体内の器官は違うので、パクりじゃないんですかね。うん、そう思おう。

 

 

私はこの映画、超!お薦めしたいと思います。こういう描き方をしてくれると子供の成長や考え方などが解りやすく、大人も子供の頃にこんなことがあったなぁと思い出せて楽しめると思いました。嫌な思い出もそこにあるからこそ自分の糧になっているんですよね。何もかもが自分の大切な思い出なんです。ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

「インサイド・ヘッド2」

https://www.disney.co.jp/movie/insidehead2