「ツイスターズ」
を観てきました。
ストーリーは、
ニューヨークで自然災害を予測して被害を防ぐ仕事をしている気象学者のケイトは、巨大竜巻が連続発生していることを知る。彼女は竜巻に関して悲しい過去を抱えていたが、学生時代の友人ハビに頼まれ、竜巻対策のため故郷へ戻ることに。ケイトはハビや新たに出会ったストームチェイサーのタイラーらとともに、前代未聞の計画で巨大竜巻に挑む。
というお話です。
ニューヨークで自然災害を予測して被害を防ぐ仕事をしている気象学の天才ケイト。学生時代から竜巻被害を食い止めようと友人と一緒に研究を重ねていた。5年前、ある実験を行おうとして竜巻の観測値を誤り、恋人と友人を亡くしてしまう。それがトラウマとなり、今は現場へは出ていかず観測値だけで警報を出す仕事に勤しんでいた。
そんな中、故郷オクラホマで史上最大級の巨大竜巻が群れをなして異常発生していることを知る。学生時代の友人ハビが訪ねてきて、竜巻の被害を最小限にするための観測に参加して欲しいと頼まれ、1週間だけの約束で故郷へ戻ることに。
ケイトはハビが経営するストームパーチームに参加し、竜巻を3Dで撮影するために動き出す。ストームパーは不動産会社から出資を受けており、竜巻被害を最速で調査し資料を彼らに渡すことも仕事の1つだった。
オクラホマにはストームパーとは別に竜巻を追うチームがいた。ストームチェイサー兼映像クリエイターのタイラーらだ。彼らは人気のYouTuberで「トルネード・ラングラー」と呼ばれていた。竜巻を追うことで金儲けをしているようなタイラーを軽蔑するケイト。しかし実際のタイラーは違い、竜巻被害を受けた人々を助ける為に動いていた。そしてオクラホマに最大級の巨大竜巻が発生し…。後は、映画を観てくださいね。
この映画、1996年に制作された「ツイスター」という映画のリメイクかと思ったのですが、リメイクではなく「ツイスター」の続編として話が始まったようですね。そして主人公のケイトが「ツイスター」の主人公ハーディング夫妻の娘という設定だったそうですが、ヘレン・ハント等々の出演が難しかったのか、前作との関係性が薄れて、別の作品のようになったようです。でも、竜巻観測の”ドロシー”などはそのまま使われていました。
「ツイスター」では竜巻を観測して、その発生や進路、大きさなどを最速で予測するために実際の竜巻を詳しく調査するというのが目的でしたが、今作では、既にその調査は出来ているというところから始まっており、ケイトは竜巻を消す為にはどうしたらよいのかという研究をしています。
ケイトは大学生の時に研究のために竜巻に近づき観測装置ドロシーを撒こうとしますが、竜巻の大きさの予測を間違え想定以上の竜巻と遭遇してしまい友人たちが巻き込まれて亡くなるんです。あれ、竜巻の進路が解れば、その場所にドロシー放出装置を埋め込んでおいて竜巻の目に入った時点で放出って出来ないのかなと思ったのですが、どうなんだろうか。
この装置、オクラホマ大学の竜巻研究チーム”ストームチェイサー”というのが実際にあり竜巻の予知制度向上の為に日々研究を続けているそうですが、それがモデルになっているので実際にこれで観測しているのよね。
主人公ケイトにはこんな過去があり、今は竜巻から離れて生活をしているんです。でも、竜巻の仕事からは離れていませんでした。そこへケイトと一緒に生き残ったハビが訪ねてきて、もう一度、竜巻の研究に協力して欲しいと頼まれ、1週間限定で助けに行くんです。彼女が天才と言われるのは、雲の動き、空気の流れ、などから竜巻がどこで発生するかを予測するのですが、AIデータからの予測以上に当たるということです。
発生してからでは竜巻を観測する位置に機械を置くのは難しいので、予測してその場所に近づいていて、発生したらすぐに進路周りに機械を置くという作業が必要なんです。なので予測が肝心。そしてケイトと同様に天才的な読みをするのがタイラーです。ケイトたちとは別のチームでストームチェイサーとしてYouTubeで人気となり、Tシャツなどを販売してチャラチャラしているように見えますが、実は大学で気象学を勉強して、彼の予測も確実なんです。
そんな2人が出会い、竜巻を前に反発し合うのですが、何度か話しをするうちに、お互いの本当の姿を知り近づいていくという感じですかね。ま、ここら辺はよくあるパターンです。タイラー役のグレン・パウエルがイイ男なんですよ。マジでヒーロー役なので今回は好きになっちゃいました。
そして竜巻を消すための研究が始まるのですが、興味深かったのが、竜巻というモノが風だけではなく水蒸気と雨を伴ってあの威力になっているということでした。そして水分を吸収する俗にいう”吸水ポリマー”を竜巻に巻き込ませることで、水分が重くなり落ちて竜巻が消えるという事らしいんです。ま、もう一つ”ヨウ化銀”も必要になるのですが、詳しくは映画で説明してくれるので観てください。でも竜巻って強風だけで雨はたまたまの付属品かと思っていたからちょっと驚きました。
ケイトが遠ざかっていた竜巻を受け入れることが出来るのか。そして竜巻被害を最小限に留めることが出来るのか。あわよくば、竜巻を消すことまでたどり着けるのか。内容は盛りだくさんなんだけど、凄く面白くて最初から最後まで目が離せませんでした。面白かったです。これは子供から大人まで楽しめると思います。
そうそう、ハビの会社の出資者が不動産屋で、何故不動産屋が竜巻の被害状況を知りたがるのかも面白いですよ。言われてみれば確かにそうだなと思ったんだけど、火事場泥棒的な感じかしら。でもこの商売、凄く儲かるよね。私だってアメリカに住んでいて不動産をやっていたら、これやりたいくらいですもん。だって解体費が要らないでしょ。更地になっているんだから。もちろん残材処理が必要だけど、竜巻被害だから国が補助金を出すだろうし、どこにでもえげつない商売ってあるんですねぇ。ちょっと笑っちゃいました。
私はこの映画、超!お薦めしたいと思います。面白いです。誰が観ても楽しめる、この夏に推しの映画の1本だと思います。ま、ちょっと上手く行きすぎるという調子の良い部分もあるけど、それはエンタメだしね。ぜひ、観に行ってみてください。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
「ツイスターズ」
竜巻というとついサメ竜巻を思い出してしまい…。(笑)↓