「キングダム 大将軍の帰還」長く続いたキングダムも大詰めです。前半のお話には決着が着きました。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
スミマセンが、ペタの受付を一時中断しています。ごめんなさい。

 

「キングダム 大将軍の帰還」

 

を観てきました。

 

ストーリーは、

春秋戦国時代の中国。馬陽の戦いで、隣国・趙の敵将を討った秦国の飛信隊の信たちの前に趙軍の真の総大将・ほう煖が突如現れた。ほう煖の急襲により部隊は壊滅的な痛手を追い、飛信隊の仲間たちは致命傷を負った信を背負って決死の脱出劇を試みる。一方、総大将・王騎は、ほう煖の背後に趙のもう一人の化け物、天才軍師・李牧の存在を感じ取っていた。

というお話です。

 

 

秦と趙の全てを懸けた「馬陽の戦い」で、敵将を討った信と仲間たちの前に突如として現れた、その存在が隠されていた趙国の総大将・龐煖。自らを「武神」と名乗る龐煖の圧倒的な力の前に、次々と命を落としていく飛信隊の仲間たち。これはヤバい相手だと理解した信と羌かいは、2人で組んで敵に相対するがあまりの強さに信は飛ばされて気を失い、羌かいも立ち上がれないほど打ちのめされてしまう。

 

これまでかというところへ趙軍が現れ、そのタイミングで飛信隊は全力で脱出を試みる。飛信隊は信を守るため、まず尾平と尾致に信を託し、他の者が逃亡しながら趙軍を引き付ける。本陣と別れた逃げた3人だが血の跡を追われ、尾致が信を背負い逃げ、尾平が敵を引き付けることにし、その場から遠くへ逃げることに成功する。

 


 

一方で戦局を見守っていた王騎は、趙軍の裏に潜むもう一人の化け物の存在を感じ取っていたが、劣勢を覆すべく最強の大将軍として再び戦地に舞い戻った。絶対的に不利な状況だが好転させるべく、幾つもの策を施していく。そんな王騎の前に龐煖が立ちはだかる。


王騎と龐煖は過去に因縁があり、龐煖は王騎を倒すためにこの戦いに出てきたのだった。そんな戦いを遠くから静観する軍師・李牧がいた。何故、趙軍の軍師である李牧がこんなところから戦いを見下ろしているのか。

 

秦国のえい政の所へ楊端和が訪ねてくる。彼女が持ってきた重要な情報とは何なのか。現在の戦況に関わって来る情報にえい政が驚くが時既に遅し。戦地では王騎軍が絶体絶命のピンチに立たされていた。 後は、映画を観てくださいね。


 

キングダムの4作目で一応の区切りが付きました。凄い内容で、ずっとハラハラドキドキ、目が離せない2時間でした。さすが佐藤監督、全力で頑張ってくださいました。素晴らしい出来になっています。

 

前作からの続きとなり、龐煖と飛信隊が相対してしまい、まったく歯が立たないという現実に打ちのめされていく場面から始まります。龐煖が強いのよ。もう怖いほど強いのよ。そんな龐煖に信と羌かいが向かっていくんだけど、もう絶対に敵わないなって解っているんだけど、それでも国のために戦わなくちゃいけなくて、観ていて辛かったです。まるで虎とリスが戦っているような差なのよ。

 

 

その戦いで致命的な怪我をした信は意識を失くして尾致背負われて逃げ延びます。尾致がカッコ良かった。信を生かすためにすべてを使って必死で逃げ延びる姿は良かったなぁ。名場面だったと思います。信は龐煖の必殺の一撃を食らって、どう考えてもあばら骨骨折、内臓破裂してそうなんだけど、何故か一晩休んでいたら治っちゃうんですよ。そこら辺は笑っちゃうんだけどね。

 

で、回復した飛信隊は、またも趙軍との戦いに参戦します。兵の数は半分ほどになっているんだけど、それでも戦うって凄いでしょ。でもね、飛信隊が戦わなきゃいけないほど、ある人物がある失態をして、その為に王騎軍はピンチに陥るんです。そんなの助けに行かなきゃいいのに、助けに行くから罠にハマっちゃうんだよ。戦争は頭が悪い奴はやっちゃいけませんね。頭が良くないとどうしても敵にいい様にされてしまいます。凄い話だよね。

 

 

そして王騎と龐煖の戦いの中で、2人の過去の戦いの話が出てきます。そこで王騎の許嫁だった摎のお話になるんです。えい政に昌文君が話して聞かせるのですが、結構、長い話でこの摎という女性将軍が、実はすごい秘密を持っていたことが解るんです。原作を読んでいないので、これは驚きました。

 

この摎を挟んで、王騎と龐煖が憎しみ合っているということなんです。あ、でも、恋愛とかじゃないですよ。キングダムってそういう話じゃないからね。でも、感動するお話でした。いくら戦争とはいえ、やっぱりこれは悲しいですよ。気持ちが伝わってきました。

 

 

今回の主役は王騎だと思うけど、目玉は李牧かなぁ。前作から出ていたけど、今作でとうとう牙を剝きます。飄々としているように見えるけど、実は裏で凄い計算をしていて、先の先まで読んでいるんです。歴史的にも、この李牧っていう人、天才軍師だったらしく、裏で恐ろしい事をしてきた後に、この戦いに挑んできているんです。軍師って怖いよねぇ。戦況を見て軍を動かして勝たせるんだから、将棋とか囲碁とかが上手い人なんだろうなぁ。

 

でも、そんな天才軍師相手に、今回は王騎将軍が力技で向かっていくので、とても面白いと思いました。王騎ってどちらかというと策士だと思っていたんだけど、相手が頭脳戦に長けているとしると、策ではなく力技でいくところが、やっぱり好きだな。だって、お互いに策を練っているだけじゃ、決着が付きませんもんね。それにしても凄かった。

 

 

そうそう、王騎の側近の騰が実はすごい人なんだということが今回解ってきます。実は、最初の頃から王騎の側近で騰が出てきていたけど、あまり見せ場は無いので、何で要さんほどの役者さんを使ってるのかなと思っていましたが、ここで重要になってくるんですね。驚きましたよ。騰が強い武将だという事を知りました。素敵でしたよ。でも早すぎて何やってんのか解らない場面もありました。解っていたけど目で追えなかったんです。動体視力が老化してきている~!(笑)配信になったらスローで観なくちゃ。

 

見どころが沢山ある今回の内容ですが、これまでのキングダムのように信が主役とかいう内容ではなく、中華戦国時代の歴史絵巻を観ているようでした。秦と趙が戦って、どんな策略を練っていて、どんな人物が台頭していくのかという事が描かれているので、ヒーロー中心の子供向けのお話ではありません。頭を使って、今の戦況がどう動いているのか、俯瞰図で観ているように映画を観ていかないと、解らなくなると思いました。

 

 

王騎役の大沢さんさすがでした。原作漫画に似ていて、その上、オーラや話し方までそのままに見えたので大成功ですね。他の方々も似ていたけど、やっぱり大沢さんの再現度には負けていました。素晴らしかったです。

 

キングダム、ひとまずお休みなのかしら。原作はこの先が長いので、続けるのは難しいですよね。何十年後にラストの方だけ映画化とかは出来るかもしれませんけど、この続きは無理だろうなぁ。キャストの年齢が上がってしまうし、観ていて、結構やり切った感が観えたので、私は満足しています。

 

 

私はこの映画、超!超!超!お薦めしたいと思います。本当に面白かったです。そして前作の説明も最初の方で入れてくださっているので、過去作を忘れちゃった人でも、十分に楽しめます。この迫力は凄いです。邦画でもここまで出来るんだと思えるような凄い作品でした。ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

「キングダム 大将軍の帰還」