「フンパヨン 呪物に隠れた闇」
を観てきました。
ストーリーは、
出家した兄ティーに会うため、ドンシンタム島の村にある寺院を訪ねたターム。兄のティーが前の僧院長を殺害して逃亡したという噂を耳にするが、兄に人を殺すことができるとは思えず、調べるために寺院に滞在することにしたターム。やがて村では女性が呪われたようになり失踪したり、死人が続出したりと恐ろしい事件が次々と起こり始める。
というお話です。
タームは出家した兄のティーに会うためにドンシンタム島の寺院に向かう。兄からの連絡が途絶えたからだった。やっとたどり着いたタームは、ティーが前の僧院長を殺して逃亡したという噂を聞くが、ティーが人を殺すことができるとは思えない。
この村で身寄りが無く寺に住んでいる純粋な青年”テ”と知り合い、彼に寺院に案内してもらい、しばらく寺院に滞在させて貰うことにする。テは知的障害があり、寺院の修行僧に虐められていたが、タームはそれに気がつきテを何度も助けることになる。
この村では“ポープー”という人の形をした像が信仰されていた。またこの島では人が死ぬと遺骨の一部を入れ、土の像(フンパヨン)を作って拝む習慣がある。タームはフンパヨンの作り手というジェットと知り合い、その盲目的な信仰についてを教えてもらう。
ある夜、タームは怒りに任せて“ポープー”への供え物を壊してしまう。その後、恐ろしい出来事が次々と起こり、村は恐怖に包まれる。女性が行方不明になり、死人が続出し村人たちは怒りに燃える。そんな中、闇夜に人の形をした“フンパヨン”像が森の中を彷徨い、人形師のジェットは呪文を唱えて、皆の身を守ろうとするのだったが…。後は、映画を観てくださいね。
うーん、ポスターが壊そうだったので、楽しみに観に行ったのですが、ちょっと残念でした。そんなに怖くなかったのよ。出家した兄のティーからの連絡が途絶えて、タームは兄を探しに行くのですが、兄は人を殺して失踪したと寺院でいわれるんです。兄はそんな事出来る人じゃないと信じているタームは、その真相を調べ始めるのですが、彼の周りで変なことがどんどん起こり始めるんです。
タームが知り合うテという青年は知的障害があり、優しい村の女性ミーナーが好きなんです。テは本当に好きなんだけど、ミーナーはあまり真剣に考えておらず、村にやってきたタームが気になり始めます。タームは兄のことが心配でそれどころではなく、何かこの村にはあると感じ始めます。
テは時間があれば土で人形を作っており、タームにお守りだからと土人形を贈ります。その小さな土人形と人が死んだときに入れる等身大の土人形。どう関係しているのかわからないのですが、何か不穏な空気を感じさせるようになっていきます。
そして村ぐるみで何かやっていることが解ってくるのですが、それは映画で確認してください。本当のことを言って、色々なことが出てくるのですが、なにがどう関係していて、寺院なのになぜ神を冒涜するようなことが起きていくのかということが解ってきます。
タイなので、寺院というと出家して僧侶として生きる青年たちが何人も修行をしている姿が描かれますが、俗世にいる時とそんなに変わっていないように見えました。女性にも興味があるし、食べ物も普通のモノを食べているんです。そして自分より弱い者を虐めたり、酷いなぁと思いました。通常なら彼らの師匠がいて、悪い事をしたら戒めなきゃいけないのに、それが出来ていないんです。
この寺院の偉い人は誠実に修行をしているのかなと思ったのですが、観ていると段々とこの人が怪しく見えてくるんですよ。こいつ何なんだろうという感じに見えてくる。もう誰もが怪しく見えてきて、ホラーというよりもサスペンスミステリーに見えてくるんです。
でもねー、ツッコミが甘いのよ。呪いが関係していて、この村の幽霊と呼ばれている存在が一体何なのか分かってくるんだけど、こいつらが悪い奴なんだなーと解っても、全然怖くないんです。襲ってきたりするんだけど、そんなに強くないし、オッと思うことが始まっても、ぬるい感じなんですよねぇ。
全体的にストーリーがぬるい感じで、恐怖は全く感じない上に土人形フンパヨンの設定がよく解らないんです。誰かに操られていたと思うんだけど、最後の方で意志を持っているようにも見えて、よく解らなかったなぁ。小さい土人形は呪いの人形のようで、お守りでもあったのかな。作る時に何を込めたのかによって違うのかもしれません。でも、こちらもしっかりした設定は解りませんでした。
思い出して感想を書こうと思うんだけど、話がバラバラしていて、よく理解が出来ていないからなのか感想が進みません。難しい内容ではないんだけど、入り込めなかったので理解が浅いのかな。ごめんなさい、私、そんなに楽しめなかったので良い感想になりませんでした。
私はこの映画、一応、お薦めしたいと思います。でも、はっきり言って、そんなに面白いホラー映画ではありません。怖くもありません。なんとなく気持ち悪い映画って感じかしら。最後でゾツとさせようとしたんだろうけど、ふーんで終わってしまいました。まぁ、ホラーをよく観ている私は、途中で想像出来てしまったからだとは思うんですけど。まぁ、でも、タイ映画でホラーというのは珍しいので、体験するために観るのもよいかと思われます。ぜひ、観に行ってみてください。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
「フンパヨン 呪物に隠れた闇」