「東京カウボーイ」真面目なサラリーマンが段々と人の気持ちを考えて行動するようになって行きます。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「東京カウボーイ」

 

を観てきました。

 

ストーリーは、

東京でブランドマネージャーとして働くヒデキは、上司でもある婚約者ケイコと新居を探す一方で、経営不振に陥ったモンタナ州の牧場で和牛を飼育して収益改善を図る計画を立ち上げる。

 

ケイコは採算が取れないから売る予定だというのだが、ヒデキは再建させてみせると意気込んで引かない。おまけに神戸牛づくりの名人と言われるワダをアドバイザーとして連れてくる。結局、社長がGOサインを出し、ヒデキとワダは米国へ向かう。

 

 

現地入りした2人は歓迎され、ゲコのヒデキは酒を飲まなかったが、その分ワダが飲み、べろべろに酔っぱらってロデオゲームをし、機械の牛から落ちて怪我をしてしまう。入院したワダはヒデキの手伝いが出来なくなり、ヒデキはひとりでモンタナ州の牧場で和牛を飼育するという事業計画を発表する。

 

牧場主と従業員たちは、土地が悪いから和牛の餌となるトウモロコシが育たないと説明するが、ヒデキは聞く耳を持たず、現地視察を始める。案内係に選ばれたのはハビエルという南米系の男性だ。彼はロデオで足を痛めたらしく、片足を引きずっている。

 

 

ハビエルに馬に乗らなければ広い牧場を案内出来ないと言われ大人しい馬に乗るが落とされてしまい、スーツがドロドロになってしまう。仕方なくハビエルにカウボーイの衣装を借り、馬に乗って牧場を回ると、確かに土は良くなさそうだ。

 

祖父の代から牧場を運営するペグから見込みの甘さを指摘され、ハビエルやその家族との交流をきっかけに、ここではここに合った事業をすべきだと考え始める。そして文化の違いを越えて土地や仕事を理解することの大切さを学んでいく。

後は、映画を観てくださいね。

 

 

井浦さんの新作映画は米国の監督とプロデューサーが送る、日本のビジネスマンが米国の牧場で和牛を育てるプロジェクトを立ち上げるというお話でした。まぁ、無理な話ではないけど、どんな大変な話があるんだろうねってことなんです。

 

主人公のヒデキは、これまでも色々な食品会社などを買収し、そのブランド力を使って万人受けする商品を大量生産して販売するというやり方を続けてきました。売る方も買う方も、どちらも幸せになれる選択だと言っているのですが、私から見ると失敗に見えました。

 

 

だって、独自で丁寧に作っていたチョコレートを大量生産したら味が落ちるでしょ。いくら効率が良いと言っても、味が落ちてしまったら売れなくなるんです。ブランドでもダメなんですよ。実際に有名なチョコレート店で味が落ちているところありますよね。みんなブランド名でありがたがっているけど美味しくないよ。

 

そんな事から読めるように、無理無理な事をヒデキはやってきているんです。造り手の気持ちや長い歴史については、まったく考えていないんです。そしてモンタナ州の牧場に来て、どんなに無理強いしても無理な事は無理なんだという事を知っていくんです。無理強いではなく、発想の転換で事態を乗り切るべきなんだと解るんです。

 

 

その時から、ヒデキの考え方は180°変わり、牧場での仕事に専念するようになり、日本の会社にも連絡を入れなくなるんです。これは大人としてダメな事ですけどね。会社から派遣されているんだから、会社の指示に従わないなら退職しなくちゃ。定期連絡もせず、恋人の上司にも連絡しなかったのでケイコが心配してモンタナ州にやって来るんです。

 

ケイコ、怒ってました。凄く怒っていて上司としてヒデキにある命令を下すんです。ま、連絡もせず、最初の計画と同じことをしていないんだから当たり前だと思うけどね。ヒデキはもちろん黙っておらず、新しい計画をケイコの話すんです。ちょっと素敵な提案でしたよ。それなら牧場も生き返るかもと思いました。でも、きっと会社は儲からないよね。だって効率の良い稼ぎは出来ませんから。

 

 

そんなに凄い事件が起きることも無く、なんとなーく日本のサラリーマンがアメリカのカウボーイの考え方に染まっていくというのが良いなと思いました。どーも日本って、せかせかしていて落ち着きがないのよね。大量生産ではなく、落ち着いて物作りをしていれば、きっと良いことが巡ってくるというような事を言っているのかなと思いました。

 

このお話、日本企業が米国の牧場に社員を派遣したというニュースが元になっているようで、それをヒューマンドラマ&コメディで描いていったのかなと思いました。ちょっと粗削りには見えたけど、面白かったです。馬から落ちたり、相棒のワダが戦線離脱してしまったり、何をやろうとしても上手く行かないヒデキがかわいそうで笑ってしまいました。

 

 

私はこの映画、超!お薦めしたいと思います。ヒデキが段々と現地に馴染んでカウボーイっぽくなっていくところが素晴らしいです。楽しかったです。最初から空港でロストバゲージするしヒデキは本当にツイていなかったなぁと笑ってしまいました。人の不幸は蜜の味と言いますもんね。ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

「東京カウボーイ」