「映画おいハンサム！！」相変わらずお父さんのパワーは無限大です。そのエネルギー源はお母さんかな

「映画おいハンサム！！」

を観てきました。

ストーリーは、

家族の幸せを心から願う伊藤家の父・源太郎と、幸せを求め人生に迷う三姉妹、そして全てを包み込むマイペースな母・千鶴。長女・由香は仕事は絶好調だが恋愛は絶不調、次女・里香は浮気されて離婚したのに“好きになってはいけない”原さんにひかれてしまい、三女・美香は婚約者と上手くいっていない。そして…。

というお話です。

伊藤源太郎は家族の幸せを願う、ちょっとウザいけど強いパパである。長女・由香は仕事は絶好調、恋愛は絶不調、ダイエット中でお腹もペコペコ。次女・里香は浮気されて離婚したのに「好きになってはいけない」原さんを「たぶん好き」になってしまう。三女・美香は婚約者と「たぶんダメな感じ」。

ある日、妻・千鶴がお父さんは２番目に好きな人だったのというショッキングな言葉を聞かされた源太郎は、ショックのあまりに、ピンチヒッターでコメンテーターとして出演しているテレビ番組で不規則発言を連発。なんだか盛り上がってしまう。

由香は知らない男からの間違い留守電メッセージを心待ちにするほどロンリーで、「男は見た目」という理由で別れたはずの大森を思い出してしまう始末。それでも主義を変えず、イケメン男からの誘いを心待ちにしている。

里香は原さんからの逃亡を決めた「恋愛疎開」先の京都で、幼なじみのたかおと再会。昔は”ブー”と言ってからかっていたたかおが、ダイエットをしてイケメンになっていた。それでも幼なじみとしてしか見れずに原の事を思い出す里香。たかおは昔から里香に恋しており自分を振り返ってくれるのを待ついじらしさ。

美香は、声をかけてきたノリのいいイサオやスグルの猛烈なアプローチを断れず悩む。押しに弱い美香はついつい誘われると行ってしまうのだ。しかし元婚約者のユウジを捨てることも出来ず、その優柔不断さが周りを慌てさせる。

そんな伊藤家の朝、昨日のカレーを求めて源太郎と美香が早起きし、ガッついてカレーライスを食べたことから、ある問題が起こり、源太郎がステテコ姿でゴルフクラブを持って走り出したことから問題は大きくなっていく。そして…。後は、映画を観てくださいね。

人気TVドラマの続編です。と言っても、ドラマを観ていなくても、これだけでも楽しめます。私はTVドラマを完璧に全部観れた訳ではありませんでしたが、十分に楽しめました。

このドラマ、何か事件が起きるとか誰かが悲劇に見舞われるとかそういうものではなく、通常の日常が描かれていて、それが何となくじわじわと楽しめる作品なんです。父親の源太郎はとても娘思いの良いお父さんで、母親の千鶴も一般常識的な人なんです。なので何が面白いのと言われそうですが、これが面白いんですよ。娘３人が幸せを求めて頑張っているのですが、どーも上手く行かない。そんな娘たちを見て、アドバイスして助けていく両親なんです。

源太郎はまだまだ現役で働いていて、部下たちに良い上司として認められているようでした。部下たちのトラブルを嫌がらずに引き受け、解決をするというのが源太郎の仕事。言う事は言う、悪いところは謝る、そういう正当な対応で顧客との関係を上手く続けていく名手なんです。

だけど源太郎は娘たちにはメロメロで、恥ずかしくなるくらい大切に思っているんです。そんな父親をウザく感じていながらも大切に思っている３人の娘たち。このドラマのうまさは、３人の娘がとってもリアルなんです。同年代の人たちは、きっとこの３人のが考えているような事を悩んでいたりするんじゃないかな。

長女・由香は寂しくて結婚したいと思っているんだけど、性格よりビジュアルが良くなくちゃという理由でそれまで付き合っていた男と別れて、色々な男と付き合い始めるんです。どの男も由香の望んでいるレベルには達していなくて、相手が見つからないんだけど、由香の望むレベルって凄くマトモなんですよ。例えば傘を横に持って振りながら歩くのはダメとか、そういう人間として人に迷惑をかけない当たり前の事を言っているんです。些細な事だけどね。

歩きタバコはダメとか、歩きスマホはダメとか、電車で足を投げ出したり組んだりするのはダメとか、日常でふとやってしまうけどそれはダメですよって事なんです。私も時々歩きスマホをしてしまうことがあり、あ！と思って辞めるんですけどね。

そういう事を気が付いたら言ってくれるパートナーって素敵ですよね。悪気があってやっているのではないので、言ってくれるとありがたいと思います。ま、言われる前に気が付けよって言われちゃうけどね。電車で足を投げ出したり、傘を横に持ったり、歩きタバコも論外ですね。今の時代にまだ歩きタバコなんて生きる時代が違っているぞーと言ってあげたい。子供に当たったらどうするんだよ。

里香は浮気されて離婚して今はひとり。会社の休憩時間に出会った原さんに惹かれているのですが、彼は妻子持ちです。自分が浮気されて離婚したのに、不倫はダメでしょと自分を抑えているんだけど、どんどん惹かれてしまう自分に困っているんです。そんな時に幼なじみの京和菓子店が忙しくなり、お休みを取って京都へしばらく行くことにします。原さんを忘れるための逃避行ですね。

そこで幼なじみのブーことおさむと再会します。おさむは凄く太っていたけど、里香に好かれたい為にダイエットをして痩せたんです。でも里香が結婚してしまいガッカリしていたのですが、離婚したと知り、ワンチャンスあるかもと期待しているんです。里香は原さんを忘れる為、おさむは自分に振り向いてもらうために和菓子作りを頑張るって感じですかね。ちょっとイイ感じでした。

最後に三女・美香は、婚約者のユウジと半同棲中だけど、彼の気が発覚し別れるというんです。ユウジは売れない漫画家で、彼も何となく美香と同じように頼まれると断れないタイプで、変な女に引っかかってホテルに行ってしまったんです。それはダメでしょ。別れるべきでしょと思ったけど、美香はユウジを捨てられないんです。いつまでもズルズルと引き摺られているんです。そして今回、新しい男に告白されるという展開です。この男、ダメ男です。

３人娘はそれぞれに悩んでおり、お父さんは妻の１番目じゃないということを知り、ショックでおかしなことを口走り、その展開に大笑いしてしまいました。本当に面白いんだけど、この面白さをどう伝えて良いのか解りませんが、面白いです。伊藤家はそんなにハズれた家族じゃないんだけど、周りの人々が面白いのかしら。日常に普通にあるような出来事なんだけど、笑っちゃうのよねぇ。うん、好きでした。