「ザ・ウォッチャーズ」誰が何の目的で見ているのか解ってからも少し不思議。うーん、まあまあかな。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
スミマセンが、ペタの受付を一時中断しています。ごめんなさい。

 

「ザ・ウォッチャーズ」

 

を観てきました。

 

ストーリーは、

アーティストのミナは、鳥籠に入った鳥を届けに行く途中、地図にない不気味な森に迷い込む。スマホやラジオが突然壊れ、車も動かなくなり、助けを求めようと車外に出ると乗ってきた車が消えてしまう。森の中にこつ然と現れたガラス張りの部屋に避難したミナは、毎夜訪れる”何か”に監視されることになる。そして…。

というお話です。

 

 

アイルランド・ゴールウェイにあるペットショップで働くアメリカ移民のミナは、15年前に自動車事故で母親を失う。母の死を受け入れられないミナは、双子の妹ルーシーと疎遠になっていた。

ペットショップの店長から、ベルファストの動物園に貴重なオウムを届けて欲しいと依頼され、次の日、車でベルファストへ向かいます。途中で車が故障しスマホもネットも使えない状態になり、仕方なく助けを求めに車外へ出ると何故か車が消えてしまう。



 

途方にくれたミナは、マデリンという老女に出会い、「コープ」と呼ばれる建物にたどり着く。そこにはマデリン・ダニエル・キアラという人々が住んでおり、マデリンが言うには「ウォッチャー」という謎の存在が、毎夜、ガラスの向こうから人間を観察しているようだと説明する。

ここで暮らすにはルールがあり、そのルールが守れない場合には制裁が下されるという。ある日ミナが”巣穴”と呼ばれる穴に入り込み、自転車などを持ち帰って、これで森の外に逃げようと計画を立て始める。しかしルールを破って穴に入り込んだだめにウォッチャーたちに追われることとなり…。後は、映画を観てくださいね。


 

M・ナイト・シャマラン監督の娘、イシャナ・ナイト・シャマランの長編監督デビュー作です。一応、ホラー映画なんですけど、どちらかというとファンタジー系だと思いました。実は予告であんなに思わせぶりで、敵が何なのかとやっていたので期待をしてしまったのですが、普通のファンタジーホラーでした。あ、そうなんだーと恐怖も無く受け入れてしまうような内容でした。

 

ミナはオウムを動物園に届けに行くだけなのに森で迷うんです。でもね、ワザと山の中の近道を通っているようなことは無く、王道の幹線道路を走っていたような気がするんだけど、何故か狭い道路になって行くんです。ゴールウェイからベルファストに行く道路なので、そんなに山奥に入らないで大きな道路を走ればよいだけなのに、何故か森の中なのよねぇ。

 

 

森で迷うと、もう出られないんです。ミナが森に行く前に、キアラの夫・ジョンが森を出ようと何度も試している映像があるのですが、どんなに走っても同じところに戻ってきてしまうんです。よくある話ですが、何故なのかは謎のままでした。ファンタジーだから、何か魔法なんだと思うけどね。

 

マデリンという年配の女性がリーダー的な存在なんです。一番最初にそこに足止めされた人のようで、教師か教授か教える仕事をしていたようです。なのでとても厳しく、ルールを守るようにとダニエル・キアラ・ミナに言うんです。でも、ルールを守っていれば殺されないかもしれないけど、だからって何の進展も無いでしょ。ずーっとそこに監禁されているだけで、死なないけど自由が無いんです。そんなの我慢できないでしょ。

 

 

そしてミナがルールを破って、穴に入ったり、何か持ち込んだりしてしまい、バランスが崩れていきます。このミナがルールを守れないというのは、実は母親の死の真相にも関係してきて、彼女のトラウマとなっています。ミナがルールを破ったことにより危険が迫り、ダニエルやキアラは段々と精神的に追い詰められておかしな行動をするようになって行きます。

 

ルールを守るとか守らないじゃなくて、そんなところに閉じ込められたままだったら、精神がおかしくなっていくのは当たり前だと思います。日が出ている明るいうちは外に出られますが、森からは出られず、夜にはシェルターに入ってガラスの前に立たなければいけないんです。食べ物も森で調達しなければならないし、本当に大変そうでした。

 

 

謎のウォッチャーについてはネタバレになるから書きませんが、期待しないでください。これ日本の漫画や小説にある設定です。海外モノでも聞いたことがあるし、そんなにビックリするようなことはありません。私は予告であんなに謎を強調していたので、もしかしたらリングの続編小説「ループ」のラストみたいなのかと思って期待しちゃったんですよね。

 

電子プログラム内の架空世界に作り上げた世界で生きている生命体が主人公たちで、それを覗いているのが現実世界の人間たちというのが、リングシリーズ「ループ」の最後の謎解きになっているんです。なので貞子たちは架空世界の人物たちだったんだけど、まさか、この映画でそんな設定を!と期待したんだけど全く違いました。なので、期待した分ガッカリしてしまって。

 

話を戻して、そんなに怖いホラー映画ではありません。監視者と言っても彼らを観察するだけで、ルールを破らなければ手出しをしてくることはありませんでした。でもルールを破らなければ自由になれないので、どうしても戦いにはなりますよね。

 

 

私はこの映画、お薦めしたいと思います。とりあえずは楽しめます。謎が解ってからはちょっとガッカリしましたが、それまでのドキドキ感は楽しめました。あまり期待せずに、ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

「ザ・ウォッチャーズ」