「マッドマックス フュリオサ」やっぱり凄いわ。ここまでやってくれたら本望です。観れて幸せでした。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「マッドマックス フュリオサ」

 

を観てきました。

 

ストーリーは、

世界の崩壊から45年。ディメンタスの率いるバイカー軍団の手に落ち、故郷や家族、すべてを奪われたフュリオサ。暴君ディメンタスと、鉄壁の要塞を牛耳るイモータン・ジョーが土地の覇権を争う狂気に満ちた世界と対峙することになる。フュリオサは復讐のため、そして故郷に帰るため、人生を懸けて修羅の道を歩む。

というお話です。

 

 

世界崩壊から45年。バイカー軍団に連れ去られたフュリオサ。彼らはディメンタスの前にフュリオサを連れていき、緑地から連れてきた子だと話す。荒廃した地ばかりのどこに緑地があるのか、誰もが知りたがっていた。

ディメンタスはフュリオサに緑地の場所を吐かせようとするが、そこへフュリオサの母・メアリーが飛び込んでくる。メアリーはフュリオサを助け出すが、あまりの数のディメンタス軍につかまり、母親は磔にされて殺されフュリオサは檻に入れられ監禁されてしまう。


 

フュリオサは左腕に緑地への地図を星座として刺青し隠し通していると、ディメンタスがイモータン・ジョーとの取引でフュリオサをジョーに渡してしまう。

ジョーの基地で逃げる機会を探り、上手く逃げ出せたものの行くところも無く、ジョーの基地で少年として働き、地位を確立していきます。そして補給戦車の乗組員として認められ、プレトリアン・ジャックと共にディメンタスとの戦いに参戦する。

 

しかしまたもディメンタスに騙されて捕まり、ジャックは殺されてしまいます。フュリオサは自分の左腕を犠牲にして逃げ出し、ジョーの基地へ戻り、ディメンタスへ復讐を再度誓う。そして…。後は、映画を観てくださいね。

 

 

ぎゃ~!面白かったです~!久しぶりに残酷な自分の部分が目を覚ましてスカッとしました。ジョージ・ミラー監督ありがとう。やっぱり”マッドマックス”ってイイよねぇ。穏やかな映画も大好きですが、時々、激辛も食べたくなるのって解りますよね。ま、どちらかというと、激辛の方が好きかもしれませんけど。(笑)

 

マッドマックスのスピンオフということで、フュリオサがマックスと出会う前にどうやってこの世界で力をつけて行ったのかというお話でした。もし、緑地で静かに暮らせていたなら、腕を失くすことも、戦いに参戦することも無かったと思います。いやぁ、凄かった。面白かったです。

 

 

フュリオサはちょっとお転婆な女の子で、バイカー軍団のバイクを壊してやろうと一人で近づくんです。そこで捕まってしまい、誘拐されてしまうんです。なので自業自得なのよね。もしフュリオサが馬鹿な真似をしなければ、誘拐も無かったし、母親が殺されることも無かったんです。だからこそ絶対に復讐を遂げるという気持ちが消えなかったんじゃないかな。

 

ディメンタスは自分の軍を率いて利益を貪っていきます。こいつ酷いのよ。イモータン・ジョーも酷いと思っていたけど、それ以上に酷い奴なんです。この戦いでは誰に付くかで勝敗が決まるのでフュリオサはイモータン・ジョーの軍の中に潜み、男として地位を確立していきます。だって仕方ないでしょ、ディメンタスとイモータン・ジョーの所しか軍は無いんですから。他はこの二人に従っているだけなのよ。究極の選択よねぇ。

 

 

彼女は訓練をするとか筋肉をつけるとかそういうのではなく、技術を身につけて戦っていくんです。射撃の腕は一流だったし、運転技術も引けを取らないし、腕力が無い分、技術で戦っていたんです。力は弱いから捕まるともうどうしようもないんですよ。腕力で戦うとかは論外なんです。

 

仕方ないですよね。この時代、まともな食糧も少ないし大気汚染も酷いのだろうから。五体満足で産まれてくるだけでも稀なようでした。放射能汚染が酷いようなんです。イモータン・ジョーの基地で女性に子供を産ませているのですが、放射能による奇形種ばかりで女性が可哀そうでした。

 

イモータン・ジョーは古い考え方で女性は子供を産むための道具と考えていて、女性の戦士はいませんでした。でもディメンタスの軍には女性兵士もいたので、彼の方が考え方は新しいのかもしれません。このディメンタスは、クマちゃんのぬいぐるみをいつも持っていて、自分の子供の形見だと言っていました。こんな世界にならなければ、もしかしたら良いお父さんだったのかもしれません。

 

 

人物たちも面白かったですが、カーアクションが凄かったです。もちろんCGもあるんだろうけど、砂漠でのカーアクションはやっぱりマッドマックスの見どころですよね。今作では2連のタンクローリーである補給戦車”ウォーリグ”が砂漠を疾走するんだけど、そのタンクをバイクを使って襲ってくるんです。色々な手を使って、空から下から横からと攻撃を仕掛けてくるんです。うーん、凄かった。本当に楽しかったです。

 

そうそう、気になった部分が一つ。時々、映像を早送りしているように見える部分がありました。ワザとだと思うけど早送りすると動きがカクカクするでしょ。それが時々あって、あれ?ん?と二度見してしまうんです。時間の経過を表しているのか、何を言いたかったのか、私にはよく解りませんでした。あの手法は前のマッドマックスにはなかったと思います。

 

 

それにしてもクリス・ヘムズワースさん、凄い悪役でした。神様ソーを演じていた人とは思えないです。顔を少し変えていて、悪い奴だったなぁ。白塗りの梁山泊さん(ウォーボーイズ)は以前から有名で今回もしっかり健在でした。炎を吹くギターを弾く人もいたけど、今回はちょっとだけだったように思います。

 

イモータン・ジョーですが、マッドマックスではマジで極悪に見えていたけど、今回は少しイイ人なのかもと思ってしまいました。ディメンタスがあまりに極悪だったので、ジョーがかわいく見えちゃったんです。と言っても、ジョーも十分に酷い奴なんですけどね。キチ〇イではないので人も付いてきて、砦を作れるような大きな軍隊になって行ったのだと思います。何事も人柄よね。ディメンタスは部下たちに呆れられて、最後の方は部下がいなくなってましたもん。

 

 

そういえばフュリオサと仲良くなる警備隊長のジャックの吹替えを津田さんがやっているようで、ちょっと吹替えも観たくなりました。津田さんの声、ピッタリだろうなぁ。吹替えはあまり観たくないんだけど、今回は観に行ってみようかしら。

 

最後に、やっぱり”北斗の拳”を思い出しちゃって、ディメンタスが「わが生涯に一片の悔いなし」と言って死んでくれるのかと思って期待したんだけどクズ男でしたね。まぁ、フュリオサがそれを許さなかったんだけど。フュリオサが選んだ復讐の手段が素晴らしかったです。やっぱり何事も有効活用しないとね。

 


私はこの映画、超!超!お薦めしたいと思います。本当に面白いです。それ以外に言いようがありません。アニャさんのフュリオサ、カッコ良かったなぁ。本当に細いから左腕を押さえながら歩いている姿が「ほら、ぽっきんきんたろう!」みたいだったんです。これ、解る人いるかしら。つげ先生の漫画です。あ、つい自分の世界に…。とにかくこれは観るべき映画でしょ。こんなに面白いんだから。ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ


P.S: 公式さんがXでツイートしてたので一つネタバレですが、マックスが出ています。一瞬だけど、きっとあの後フュリオサを運んで、人のいる所で捨ててくれたんだと私は思ってます。後ろ姿だけどね。

 

「マッドマックス フュリオサ」