「胸騒ぎ」気が合うと思っていた人とどんどんすれ違っていく。それはもしかしたら騙されていたのかも。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「胸騒ぎ」

 

を観てきました。

 

ストーリーは、

休暇でイタリアへ旅行に出かけたデンマーク人の夫妻ビャアンとルイーセ、娘のアウネスは、そこで出会ったオランダ人の夫妻パトリックとカリン、先天性失語症の息子のアベールと意気投合する。

 

 

数週間後、パトリック夫妻から招待状を受け取ったビャアンは、訪ねて良いものか悩んだが、妻子を連れて人里離れた彼らの家を訪問することに。再会を喜び合い、部屋へ案内されると、あまり広い家ではなく、アグネスはアベールと同じ部屋でと言われてしまう。不満を持ったルイーセだが我慢をする。

 

共にバカンスを楽しんでいると、パトリックがアベールに対して虐待的な教育を行うことが気になり始める。会話を交わすうちに些細な誤解や違和感が生じはじめ、徐々に溝が深まっていく。人前でイチャつくパトリック夫婦が我慢できなくなり、ルイーゼはビャアンに帰ろうと促し、車に乗り込んで家を離れるが、アグネスがぬいぐるみを忘れたと騒ぎ、仕方なく引き返すことにする。

 

 

パトリック夫妻と話し合い、週末までは一緒に過ごすことになり、そこで過ごし始めるが、彼らの“おもてなし”に居心地の悪さと恐怖を感じながらも、週末が終わるまでの辛抱だと耐え続けるビャアンたちだった。そんな中、医者だと言っていたパトリックが、実は医者ではなく無職の失業者だと解る。イタリアで知り合った時の話とは違うことがいくつもあり、本当に逃げ出したいと思うビャアンとルイーゼだったが…。後は、映画を観てくださいね。

 

この映画、怖かった。何かあるとは思っていたけど、こんな展開になるとは驚きでした。イタリアのリゾートで2組の夫婦は知り合うのですが、そこに来ていたのは裕福層な家族ばかりなんです。パトリック夫妻も夫は医者をしていてというので、裕福なんだろうなーとビャアンたちは思うんですよ。そんな家族たちの中で、人を気遣うことが出来て、図々しくない夫婦がパトリック夫妻だったんです。

 

 

この夫婦は良い人たちだなーと思ったビャアンとルイーゼは、その印象だけでお誘いの手紙が来たら遊びに行ってしまったんです。裕福層な家族が集まるリゾートで出会ったならなおさら、どんな人たちなのか調べてから行かないと、恐ろしい目に合っても文句は言えません。

 

そういう場所に集まる人々は、本当の富裕層か詐欺師かどちらかなんですから。そして本当の富裕層なら危ない目に遭ったことがあるだろうから、簡単には信用しないと思いますし、もしもの場合のセキュリティーを頼んでから出かけると思いますよ。なんか、あまりにも疑ってなくてビックリしましたよ。

 

 

山の中の家は人を呼ぶには狭すぎるんじゃないかなというくらいの大きさで、電波も届かず、こんなとこで良く暮らしてるねって感じのところなんです。だって、山道をこれでもかっていうくらい車で走って行きましたもん。

 

でね、パトリック夫妻にはアベールという息子がいるんだけど、先天性失語症で話が出来ないようなんです。そんな息子にたいして、パトリックは虐待と思われるほどの教育をするんです。殴ったりはしませんが、同じことを出来るまで何回でもやらせたり、言葉の暴力を浴びせたりがあるんです。酷いでしょ。それでルイーゼが段々とおかしいと思い始めるんです。

 

 

この息子の先天性失語症が実はっていう話が怖かったなぁ。おいおい、子供に何してるんだよって言うくらい、酷いことをしているんです。それが分かった時、私、悲鳴をあげそうになったもん。いくら何でも、やっていい事と悪い事があるでしょ。これはやっちゃダメな事ですから。

 

ネタバレ出来ないから書くのが難しいんですけど、このパトリック夫妻、酷い人たちなんです。本当に夫婦なのかも解らないし、他にベビーシッターの男が出てくるけど、そいつも何か変なんです。もう、既に山奥で人と交流しないで暮らしているというだけでもおかしいでしょ。

 

 

再会を祝してお食事に行くんだけど、そこでもパトリックはお金を払う素振りも無く、全部ビャアン持ちなんです。最初っから、どう見てもお金をたかる為に招いたようにしか見えないのよ。お金が無いなら、それなりの暮らしをすれば良いのに、それなりの暮らしは出来ないのかな。豪華な暮らしに慣れちゃっているのかもしれません。

 

では、無職でこんな山奥に住んでいて、何故豪華な食事や、裕福なリゾート旅行が出来るのか。そうなんです、実は…、言えません。それがこの映画のカギなんです。ゾッとしました、怖かったです。

 

 

私はこの映画、お薦めしたいと思います。ホラーサスペンス映画としては、よく出来ていたんじゃないかと思います。ちゃんと決着は着くし、謎の回収はしてくれますが、後味が悪い作品でした。ま、ホラーはそんなもんですよね。ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

「胸騒ぎ」