【イタリア映画祭】「父 パードレ・パドローネ」古い映画の特別上映でしたが、私には合いませんでした | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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【イタリア映画祭2024】

 

「父 パードレ・パドローネ」

 

(14作目)

を観てきました。

 

ストーリーは、

6歳のガヴィーノが通っているシリゴの小学校に彼の父親が入って来る。威圧的な態度で教室に入った父パードレは、勉強中のカヴィーノに手をかけ引っ張って連れ出そうとする。教師が国の義務教育だと訴えるが、コイツが居なければ家業が続けられないから連れて帰ると言い、誰にも文句を言わせずカヴィーノを連れていく。

 

ガヴィーノは学校を辞めて家族の羊の世話をすることになり、文字を読むことも書くことも勉強が出来なかった。この時代、父の権力は絶対であり、酷い暴力も日常茶飯事だった。ガヴィーノはサルディニアの山で羊の世話をしてその後の14年を過ごす。そこで彼は自分の意志を持ち始め、父親に反抗し始める。

 

 

ある時、一家の持つ畑がダメになり、ガヴィーノは軍に、他の家族も働きに出ることになる。ここでガヴィーノはやっと家族と孤独から救われることになる。陸軍に在籍している間、彼は電子工学、イタリア語、クラシック音楽について学び、中学卒業資格もやっと取得する。

ガヴィーノは帰国すると父親に大学に通うことを宣言しする。父はこれに反対するが、もう大人のガヴィーノを止めることは出来ない。結局ガヴィーノは大学に通い、優秀な学生となる。彼はサルデーニャ語の起源を専門とする言語学者になる。後は、映画を観てくださいね。


 

古い映画でした。1977年の作品だそうです。もう47年も前の作品なんですね。古い作品をデジタルリマスター版で特別上映されました。新作よりも観客が多かったように感じました。驚きました。

 

古い映画なので、私にはどうしてもなじめず、ちょっともやもやしました。私は元々、あまり古い映画は観ない人間で、新作ばかりを鑑賞しているんです。この映画のような古い映画を観ると、凄く違和感を感じるんです。セリフが単調だし、台本通りに言っているのでリアルに感じられないんです。それに演出も現代の演出手法とは違うので、とてもワザとらしく感じてしまい、観ていて辛くなりました。

 

 

映画好きの方は古い映画をとても褒めていて、素晴らしいとおっしゃるのですが、私にはどうしてもその意味が解らないんです。どの古い映画を観ていても、ワザとらしく感じるんです。俳優さんたちは今のように加工技術が無い時代にこれだけの美しさですから、本物はどれほど美しいのかと驚くほどですが、演出や演技は昔のやり方ですよね。その時代はそれが当たり前ですし、それが正しいやり方だったのだと思いますが、私には合わないんです。

 

なのでこの映画も、そのセリフまわしや演出が、ワザとらしいし、演技がロボットのように見えてしまったりで、あまり楽しめませんでした。お話の内容は理解出来ました。この時代の家長制度は父親が絶対的な権力を持っていて家族は従わざるを得なかったけど、子供たちも大人になり、時代は変わって、その力のバランスは変わっていくということですよね。これは今の時代でも同じだと思いました。

 

 

”老いては子に従え”ということわざのように、父親も自覚しなさいよってことです。かといって、子供が親を蔑ろにしてよいということではありません。いつまでも親を大切に敬って、その上で時代にあった生き方をしていくべきだということなのだと思いました。

 

私はこの映画、どうしても合いませんでした。良い映画だとは思いましたし、きっとこの時代の映画に慣れている方には何の問題も無いのだと思いますが、現代の映画ばかりを観ていると、どうしてもこの演出方法とセリフまわしがワザとらしく見えてしまうんです。ごめんなさい。

 

 

でも、古い映画がお好きな方にはお薦め出来ると思います。お話としては、とても良い作品なので楽しめると思います。古い作品なので、Blu-rayでも配信でも観れるんじゃないかな。気になったら、ぜひ、観てみてください。

ぜひ、楽しんでくださいね。カメ

 

 

「父 パードレ・パドローネ」