【横浜フランス映画祭2024】「Ama Gloria」乳母に育てられるって日本ではあまり無いよね | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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横浜フランス映画祭2024

 

Ama Gloria

 

を観てきました。

 

ストーリーは、

シングルファザーの父親アルノーとパリで暮らす6歳のクレオは、ベビーシッターのグロリアのことが大好き。登下校も、お風呂も、寝るときも、いつも2人は一緒だった。しかしある日、グロリアが遠く離れた故郷のカーボベルデに帰ることに。母親が亡くなったというのだった。

 

突然のお別れに戸惑い悲しみに暮れるクレオを見かね、グロリアはアルノーに、夏休みの間だけグロリアの故郷である美しい海に囲まれたアフリカの島国カーボベルデへ一緒に来てみたらどうだろうと提案する。アルノーは、これがきっと最後になるだろうと感じ、クレオをカーボベルデへ送り出すことに。

 

カーボベルデはパリとは全く違い、太陽が照り付ける美しい島でした。グロリアは家にクレオを連れ帰り、自分の子供たちにクレオを紹介します。グロリアの子供たちは成長期に母親と一緒に生活をしていないため、よそよそしい感じです。

 

クレオはパリではグロリアを独り占めしていたのに、カーボベルデでは沢山の子供の一人となり、少し不満げに見える。グロリアの娘が子供を産みグロリアにとっての孫が生まれ、グロリアは仕事と子供の世話以外に孫の世話もするようになるのだが…。後は、映画を観てくださいね。

 

 

あまり現代の日本では馴染がありませんが、昔は日本でも乳母が子供を育てることもあったし、海外では乳母=ナニーに育てられるということがあるようです。この映画では、クレオという少女がグロリアという乳母に育てられています。シングルファーザーで、母親はいないようでした。

 

クレオはグロリアにべったり懐いており、本当の母子のように生活をしていました。グロリアはアフリカのカーボベルデという島の出身で、そちらに自分の子供たちや親族が暮らしています。そして乳母の仕事で稼いだお金を送っていることで、家族は生活が出来ているんです。

 

ある時、グロリアの母親が亡くなり、子供たちの面倒をみる人間がいなくなったので、故郷に帰らなければならなくなります。今まで母親同様に一緒に暮らしてきたグロリアが居なくなると言われて動揺するクレオ。あまりにも落胆してしまうので、父親が心配して、夏休みの間だけグロリアの故郷に一緒に行ってもいいよと言うんです。

 

そしてアフリカに初めて旅をすることになったクレオ。パリとは全く違うアフリカに戸惑いながらも、グロリアと一緒にいられる幸せを感じます。でも、行ってみるとグロリアには子供がたくさんいて、その上、一番上の子供は既に妊娠をしていて、もうすぐ子供が生まれるというんです。今まで自分だけのグロリアだったのに、みんなのグロリアになってしまい、子供の中の一人となってしまうクレオの不安が良く描かれていました。

 

 

そんな生活の中で、やっとグロリアが自分の母親ではなく乳母なのだと感じていったと思いました。それがクレオの成長だったのだと思います。段々と自我に目覚めて、自分の意志で動いていくクレオという感じでした。

 

色々と事件なども起きるのですが、全てがクレオを成長させて、一人で生きていけるようになっていくんです。アフリカの大自然の中で、今までは自分ひとりで出来なかったことや、怖かったことなどを克服していくクレオの姿がありました。

 

この映画、お薦めしたいと思います。配給も決まっているようなので、日本公開はすると思いますが、いつになるかは分かりません。子供が生き生きと映像に映し出されていて、気持ちの良い作品です。ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

「Ama Gloria」