【横浜フランス映画祭2024】「コンセント/同意」小児性愛者ってこんな風に子供を取り込むんです。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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横浜フランス映画祭2024

 

「コンセント/同意」

 

を観てきました。

 

ストーリーは、

文学が好きな13歳の少女バネッサは、母親が招かれたパーティーに同席し、50歳の有名作家ガブリエル・マツネフと出会う。彼は自身の小児性愛嗜好を隠すことなく文学作品に仕立て上げ、既存の道徳や倫理への反逆者として注目を集めた人物だった。

 

まだ13歳だったバネッサにマツネフは何度も熱烈な大人の手紙を書き、文学に興味を持ち始めた頭の良いバネッサは手紙の文章に感動し、マツネフに憧れを抱きはじめる。有名な作家だという彼に思われているのだということで高揚感を覚えたのだ。

 

 

最初は拒んでいたバネッサだったが、学校の前に立ちバネッサを見つめるマツネフにとうとう折れてついていってしまう。そしてこの男の恋人となりミューズとなり、マツネフの作品を生み出す糧となってしまう。この時バネッサは、彼女自身が彼の獲物だったことに気が付かなかった。

 

彼女はこの捕食者であるマツネフが彼女に及ぼす破壊的な支配にますます激しく苦しんでいく。母親はこうなることが解っていてバネッサに辞めるようにと忠告しましたが彼に夢中だったバネッサは話を聞かず、苦しむところまで来てしまいます。マツネフは段々と抵抗するようになるバネッサを言葉で支配しようとしますが…。後は、映画を観てくださいね。

 

 

この映画、凄く恐ろしい内容でした。私は観ていて、これこそジャ〇ーズ事務所でジャ〇ー喜多川が少年たちにやっていた支配と同じなのだろうと思いました。本当に酷いんです。

 

13歳といってもまだ子供です。有名な人に声をかけられれば嬉しいだろうし、自分は特別なのかもと思ってしまいますよね。そこに付け込んで、わざと大人の言葉で誘惑するんです。”君は素晴らしい”とか、”素敵だ”とか、そんな言葉は子供同士では使いませんよね。だから自分も大人になったような気持ちになり、周りの友達よりも私は上なんだと思わせて、自分の手の中に取り込むんです。

 

このマツネフという人物、本当に悪魔だなと思いました。こんなロリコン、逮捕しなきゃ終わらないと思うけど、有名な作家だし、純粋な愛だったと言い切っていて逮捕が出来ないようなんです。それこそ題名にある”同意”があると言っているんです。でもね、13歳が同意なんて出来ませんよ。それは同意ではありません。無理やりに”イエス”と言わせてるんです。

 

 

観ていただけると解るけど、汚いやり方をするんです。でね、それでもダメだとなると、すぐに他の少女を手に入れてくるんです。おいおいオッサン、いい加減にしろよって言いたくなりました。マジで映画を観ながら”許せない!”と思いましたもん。このバネッサがジャ〇ーズの少年たちに見えて、マジで生々しかったなぁ。

 

処女を奪う時だって色々あって、ネタバレになるから書けないけど、ここまで少女にやらせるかっていうようなことをさせて、その上で奪うという、なんだかもう、信じられませんでした。不思議なのが、何故、母親が訴えなかったんだろうと思うんです。いくら本人が同意したといったって、未成年なんだから親が訴えれば引き離せられたでしょ。

 

 

映画では、母親にも問題があることをしっかりと描いていて、娘に強く言えないような母親なんです。驚いたのは、娘とオッサンの関係を知っていながら、家に招いて一緒に食事をするとか、あり得ないでしょ。どんなに有名な作家だろうが、私なら絶対に許しませんけどね。

 

バネッサは大人になってから、自分が狙われて捕食されたのだということに気が付き、その手口を小説にして出版したのが、この映画の原作になった「コンセント/同意」です。その時はそれが何なのかよく解っていなかったけど、大人になって全て理解が出来たのでしょう。

 

この本を出してから、同じように被害にあった女性が自分も被害者だったんだと気が付いたそうです。それくらい手口が汚くて、無理やりにイエスと言わされていたことに何年も経ってから気が付くということがあるようでした。小児性愛者って思っているよりも多いので被害に遭われた方もいらっしゃるのだと思います。

 

 

でもね、ここで言っておきますがロリコンだからって全ての人が酷い奴とは限りません。もうすぐ映画公開される「マンティコア」という作品は自分が小児性愛者であるということが解っているけど、子供は傷つけてはいけないと考えている人物が主人公なんです。どんなに可愛いと思っても遠くから見るだけで我慢をしている。そんな彼がどうなるかという作品で、全てのロリコンが変態レイプ野郎ではないということが解ります。

 

最近はこういう問題も取り上げられるようになって、みんなで子供を守ろうという考え方になってきていて嬉しいです。子供の頃に性被害に遭うとトラウマになるので、出来るだけそういう嫌な思いをさせないように気を付けていきたいですね。

 

ジャ〇ーズの件ですが、なんで最初にフォーリーブスの方が本にした時に取り上げなかったんでしょうね。今でもよいので映画化すればよいのに。どんな酷いことが行われていたのか、しっかりと言葉だけでなく映像で描いてみても良いと思うんです。でないと、また同じような事件が起こってしまうかもしれません。もう二度と子供たちが芸能界に入るためにおもちゃにされるようなことが無いようにして欲しい。

 

 

この映画、素晴らしい映画です。私は超!超!お薦めしたいと思います。子供がどんな風に被害に遭っていくのかということが良く描かれているので、沢山の人に観ていただいて子供を守ってあげて欲しいです。そして、こんな人間を見つけたら、すぐに警察に突き出してください。ホントに許せませんから!ダメ、ゼッタイ!です。もう日本配給が決まっているので今年中に公開されると思います。ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

「コンセント/同意」


「マンティコア」