【横浜フランス映画祭2024】「画家ボナール ピエールとマルト」心から繋がっていた二人の生涯は。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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横浜フランス映画祭2024

 

「画家ボナール ピエールとマルト」

 

を観てきました。

 

ストーリーは、

1888年に結成された「ナビ派」を代表する画家で、印象派とポスト印象派との間を結ぶ架け橋とみなされるピエール・ボナール。彼は生涯の伴侶となる女性マルトに出会ったとき、彼女が自分の人生と仕事になくてはならない存在になるとは思いもしなかった。2人は当時の常識からかけ離れた破天荒な愛の形を営みながら、その生涯をかけて充実した芸術的成果を生み出していく。

というお話です。

 

 

フランスの画家ピエール・ボナールと彼のパートナー、マルトの人生を半世紀にわたってたどります。「幸福の画家」と呼ばれるピエール・ボナールは、その創作絵画の 3 分の 1 以上に、妻のマルタを描いていました。

 

ある日ピエールは、美しい女性をスカウトしてアトリエに連れ帰ります。彼女をモデルとして絵を描き始め、それから彼女は彼のミューズとなっていきます。彼女の名はマルト、造花を作る作業所で働いていました。実はマルトは偽名でマリアという名で、家族もおらず天涯孤独と言っていましたが、母親と兄弟姉妹の面倒を見ていました。

 

 

2人は愛し合い、結婚はしていませんでしたが、一緒に暮らし始めます。既にボナールは有名な画家であり、クロード・モネとその妻アリス、ポール・シニャックのようなナビ派、ミシア、タディー・ナタンソンなど、他の芸術家やその親戚たちと交流がありました。そんな交流の中で二人は幸せに暮らしていました。

 

ある時、ピエールは絵を学ぶ若い女性レネーをアトリエに招きます。彼女を描き始め親密になっていき、レネーはピエールが自分と結婚してくれると信じ始めます。マルトは嫉妬に苦しみながらもピエールは帰ってくると信じており、その内、ピエールとレネーはローマに二人で旅立ってしまいます。一人になったマルトは信じて待ち続け、ローマではピエールとレネーの結婚の用意が始まりますが…。後は映画を観てくださいね。

 

 

この映画は、日本では今年の秋に公開するようです。映画としては、画家の伝記映画なので面白いというか、そんな人だったんだというのと、やはり画家など芸術家はちょっと普通じゃないというか、変な人なんだなという感じの映画でした。

 

ピエール・ボナールはアトリエのある町で見つけたマルトという女性をアトリエに連れてきます。町でモデルにしたいと思うと、既に有名な画家だったボナールですから、簡単にナンパが出来たようなんです。マルトの方も遊び半分だったのだろうと思います。偽名を使ってましたし、沢山の家族がいたのに天涯孤独と言っていたんですから。

 

 

2人ともそんなに気が合って、一緒にいることになるとは思いもよらずに出会い、さばけた交際をしていたのですが、それが長く続き、お互いを必要とする存在になっていきます。凄く仲が良いというようにも見えないのですが、何故か求め合っていたんでしょうね。

 

でも、ピエールは元々浮気癖のある男性なので、時々、どこかから連れてきた女性をアトリエに入れて、女性をモデルに絵を描いていたりするんです。マルトはよい気はしませんが、そんなピエールを理解していたのか、それも受け入れていたようでした。

 

そんな二人は自然豊かな森の中の素敵な家に住んでおり、そこにはたくさんの画家が訪れていました。モネも好んで訪れていたようでした。そんな画家たちに囲まれて、マルトは自身も絵を描き始めます。ピエールが浮気をしてローマに旅立った後には、一人で沢山の絵を描きため、その後に個展を開いたそうです。

 

 

とても美しい風景の中でそれぞれの人物像がよく描かれていた作品ですが、伝記映画なのでなにか凄いことが起きたりはしません。二人の人生を淡々と描いていきます。そんな中で、やはり大きかったのは、ピエールがレネーという若い女性と恋に落ちて、ローマに逃げた時ですかね。

 

レネーは若いので、有名な画家のボナールと結婚出来ると舞い上がってしまうんです。でも、ボナールはいつものことで、一瞬は好きになるのですが、やっぱりマルトがいないと絵を描くのも進まないし、段々と気が付いていくんです。でも、レネーの方は盛り上がっているので、結婚の準備をどんどん始めてしまうんです。その辺りは面白かったですね。ダメな男だなぁと思いました。そういう優柔不断な男性だから、あういう絵が描けるのだと思いますけどね。

 

全体的には、ピエールとマルトのやり取りも面白いし、性格が破天荒な二人なのでコメディっぽい展開もあり、楽しめると思います。

 

 

私はこの映画、お薦めしたいと思います。軽く楽しめるフレンチ映画という感じでした。良い作品だと思いますが、あまり後に残らないかな。でも楽しいですよ。ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

「画家ボナール ピエールとマルト」