「マイホームヒーロー」
を観てきました。
ストーリーは、
愛娘・零花に危害を加えようとした彼氏を殺害し、半グレ犯罪組織と命がけのだまし合いを繰り広げたサラリーマン・鳥栖哲雄。7年後、哲雄が山中に埋めた死体が土砂崩れによって発見され、警察官となった零花は哲雄に疑いの目を向け始める。一方、10億円の行方を追う犯罪組織のボス・志野寛治は、再び哲雄に狙いを定める。さらに、間島恭一も姿を現す。
というお話です。
愛する家族を守るために娘の彼氏を殺した父は、命がけで罪を隠し通した。それから7年後、山中に埋めた死体が発見された。その死体は、娘の彼氏を殺し死体を処分した後、彼氏の父親・麻取が真相をつかみ鳥栖のところにやってきて自殺をしてしまい、その死体を山に埋めたものだった。
死体の身元はすぐにわれ、半グレ犯罪組織・間野会の資金調達役・麻取と判り、警察は捜査に乗り出す。一方、間野会のトップである志野は麻取が消えた時に一緒に消えた10億の行方を追っていた。麻取の死体があがり7年前の事件の関係から鳥栖を追い始める。
警察と、死体とともに消えた10億円を捜す間野会。再び標的＆容疑者になった鳥栖哲雄。そんな哲雄の前に間野会の情報を持っているという青年・大沢が現れる。彼は敵なのか味方なのか。間野会の殺し屋・窪が哲雄を追いつめ、絶体絶命の哲雄は10億のありかを知っているのか。そして、父の罪を知らずに刑事になった娘は、事件の真相に迫っていく。後は、映画を観てくださいね。
この映画、ＴＶドラマの続きだったんですね。ＴＶを観ていないので、解るかなぁと思ったのですが、最初にあらすじを解説してくれる部分があったので、大体解りました。でも、なんだか不思議なお話でした。
娘の彼氏が酷い奴でつい殺してしまい、それを隠蔽したというのは理解出来るんですけど、一般人の哲雄が殺したと疑われて監禁されるというのはどうなんだろう。通常、警察に通報しますよね。死体は綺麗に処理しちゃったんでしょ。それならもう警察に頼った方が良いでしょ。そうすることで、組織の疑いも晴れるんじゃないの？動きがおかしいんです。
ドラマを観ていなかったので細かい部分が解らないのであまり言えませんが、悪い方悪い方へ自分で行ってますよね。殺してないと堂々と言うなら警察を絡めるのが一番でしょ。そこで慌てるから怪しいと思われちゃうけど、堂々としていればよいのに。
それにこの娘、全部あんたのせいなんだけど、平然と何をしているんだよって思ってしまいました。恋人だったんでしょ。DVを受けていて何の行動もしなかったんだろうか。警察官になるくらいの人間なんだから、彼氏に暴力を振るわれたらすぐに別れるとかしないのかな。
それに突然に彼氏が失踪したんでしょ。おかしいと思わないのかな。映画では警察官になっていたけど、以前に自分の周りで起こっていた事が気になって調べたりしないのかしら。うーん、変な娘でした。
この10億円っていうのはドラマでも出てきたのかしら。取ってつけたように出てきたので、麻取を殺した（自殺されちゃった）後にどうやって見つけてそれを隠したのかしらと不思議に思いました。だって10億っていったら凄い量だし重いので、そう簡単に一人で運び出せないでしょ。死体と一緒に運び出したとして、凄い量なんだけど。
あと、大沢くんという味方だか何だか解らない人が出てくるんだけど、彼の登場も突然で恨みを持っているという話だったけど、なぜ哲雄のことが解ったのかしら。凄いハッカーっぽい感じだったけどハッカーだからって何でも解るオールマイティではないからね。
色々と不思議なことが多くて、これはドラマを観ていなかったから悪いのかしらと思いましたが、まぁ、仕方ないですね。とりあえずは理解出来たので良しとしましょう。哲雄は娘の彼氏をひとりだけ殺しただけなのに、それを取り巻く人たちはすんごい殺し合いをしていて、こんなに沢山の人が殺されちゃって割に合わないと思うのは私だけなのかしら。この間野会という半グレ組織はめちゃくちゃですね。トップの志野を津田さんが演じていらして嬉しかったな。狂った役だけど素敵でした。
このストーリー、原作通りなのかしら。原作を読んでいないので何とも言えませんが、漫画でこの展開は無いんじゃないかなぁと思うんですよね。ネットで記事を読んだら現在連載中と書いてあったので、また原作を脚本の段階で好き勝手に捻じ曲げたりしたんじゃないだろうかと心配です。原作者さんに敬意を払って作って欲しいですね。
私はこの映画、お薦めしたいと思います。ちょっと納得いかない部分が多く、ツッコみどころ満載だったけど、ドラマからの流れを解っている方なら納得が出来るのかもしれません。漫画原作はまだ連載中とのことなので、漫画の方で納得がいく結末が読めるかもしれないしね。私はどーもスッキリしませんが、キャストが良いのでそれで満足したことにします。ぜひ、観に行ってみてください
ぜひ、楽しんできてくださいね。
「マイホームヒーロー」
