「ジェントルマン」
を観ました。Fan’s Voiceさんの、独占最速オンライン試写会が当たり、観せていただきました。(@fansvoicejp)
ストーリーは、
「依頼された事件は、100%解決する」が売り文句の興信所の社長チ・ヒョンスは、ある少女から犬を捜してほしいという依頼を受けてあるペンションを訪れる。犬の痕跡を捜す最中に謎の男に襲撃され、ヒョンスは意識を失い、病院で目を覚ますと依頼人の少女は行方不明となっており、ヒョンスは誘拐事件の容疑者にされていた。ひょんなことから検事と間違われた彼は、そのまま検事になりすまして捜査を開始する。
というお話です。
依頼された事件は100%解決するという興信所の社長チ・ヒョンス。別れた彼氏に連れていかれた犬を取り返して欲しいという依頼を受け、依頼人と向かったペンションで、犬が外で吠えているのを聞き、捕まえようと追って行くと、謎の男の襲われ、意識を失ってしまう。
気がつくと、依頼人は消え、自分は車の後部座席に手錠をかけられて座らされている。運転している男は自分を襲った男らしい。しかし見覚えは無い。言い争いをしていると男は事故を起こして車は横転してしまう。ヒョンスはまたも意識を失くし、気がつくと病院のベッドの上だった。
看護師や刑事に”検事さん”と呼ばれ、事故の事を思い返すと一緒に乗っていた男は検事だったらしい。その男と間違えられたヒョンスは、その肩書を使い、捜査を始めることにする。すると“監察部のイカれ女”ことキム・ファジン検事が現れ、お互いの利害関係が一致し、何故か一緒に捜査をする事になってしまう。
やがて事件の裏に大手法律事務所の社長クォン・ドフンが関わっていることを知り、追い詰めていくのだが、相手も力を持った元検事の弁護士で、政治家との繋がりも強いため、金と権力で何でも無きものとしてしまう。反対に追い詰められて行くヒョンスとファジンは…。後は、映画を観てくださいね。
この映画、展開があまりにも早くて、ついて行くのが大変でしたが、二転三転する内容に驚くことばかり。主人公のヒョンスは、興信所の社長という設定なのですが、それがどんどん怪しくなっていくんです。ちゃんと観ているんだけど、え?どういうこと?となっていき、そして説明が入るので、おお~!そういうことなんだって驚くんです。そんな事が、思っているよりも多いので、ちょっとビックリでした。
最初は元彼が自分の犬を連れて行ってしまったから取り返して欲しいという依頼なんです。一緒に、元彼がいるというペンションに行き、先に入って話をするという依頼人を送り出し、何分経ったら入っていくと決めて待っていると、何故か犬の声が外で聞こえるんです。あれ?家の中で話してるんだよねと思い、犬を探しに行くと、誰かに襲われて意識を失うんです。
最初、観ていた時は不思議に思いませんでしたが、途中であれ?と思いました。何で依頼人が先に1人で入っていくのか。犬を連れて行き帰してくれない男の家に、わざわざ興信所を頼んでいるのに1人で入っていくっておかしいでしょ。通常、入口まで一緒に行って、誰かが一緒にいるということをアピールするでしょ。でないと危ないですから。
そして犬は確かにいたんだけど、何故かヒョンスに懐いているんです。初対面のハズなのにどうして?となるでしょ。そこら辺から、観客に何かあるんだろうなという思いを抱かせるという手法なんです。そして、極めつけが、警察か検事局がヒョンスについて調べてある資料に、この男の話は信じられない。嘘ばかりだと書いてあり、こんな事、資料に書くかしらと思ったけど、これが事実を物語っていたんです。
それを踏まえてのストーリーなので、目の前で描かれている映像が、後になって違っていたり、そりゃ、観る人によって視点は違うから、ヒョンスが見ていた事実とファジンが見ていた事実は違うかもしれませんよね。でも、マジで凄い違いが出てきて、これ、コメディなんだっけって思うほど楽しい展開でした。
元検事で現在は大手弁護士事務所の社長であるクォン・ドフンが敵なのですが、こいつが最強なのよ。だって、頭も良いし、お金も持っているし、権力も持っているので、簡単には倒せないのよ。警察や検察も必死で動いているんだけど、政治家から手を回したりするから、どうしようもないんです。嫌な奴だったなぁ。
女性が誘拐されて、闇で売春をさせられているらしく、その事件の黒幕がドフンなのではないかとファジンは疑っていて、ヒョンスは居なくなった依頼人を探すために、ファジンと共同戦線をはるということなんですが、ファジンはヒョンスも疑っていて、何か裏があると思っているんです。でも、この時点では、ヒョンスは本当に検事だと勘違いしたままでした。
あ、そうそう、ドフンは不当な株価操作をして儲けたのではという疑いもあり、そちらも捜査をしていたようです。ほっんと悪い奴でした。だから、ヒョンスも目一杯、罠をかけて追い詰めていきます。どこまで対抗出来るか分からないけど、色々な策を練るんです。
でもね、実はっていうのが、最後にまたあるので、じゃ、あんなに頑張っていたヒョンスと仲間は、解っていたってこと?ねえねえ、どういうこと?って問い詰めに行きたくなるようなお話でした。いやぁ、楽しかったです。そこまで完璧に動いていたヒョンスこと、ジェントルマンなんだということなんだけど、そうなのかな?(笑)
とにかく、ええ~!って場面がいくつもあり、目が離せないような作品でした。途中でお手洗いに行かなくて済むように、あまり水物は飲まない方が良いかもしれません。トイレに行って帰ってきたら話が違っていたということになりかねません。
私は、この映画、お薦めしたいと思います。クライムドラマとして、良く出来た脚本だと思いましたが、途中で脱落する人がいるかもという不安もありました。本当に何度も転換するので、その箇所を見逃すと、あれ?付いて行けてないかもという人も出るんじゃないかと思うんです。でも、まぁ、コメディだと思っていただければ、なんだよ~で済むので、良いのかな。チュ・ジフンさん、カッコ良かったです。ぜひ、観に行ってみてください。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
「ジェントルマン」