「ニューヨーク・オールド・アパートメント」幸せは自分で掴み取るもの。やってくる事は無いんです。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「ニューヨーク・オールド・アパートメント」

 

を観てきました。

 

ストーリーは、

安定した生活を求めて祖国ペルーからアメリカへ渡り、ニューヨークで不法移民として暮らすデュラン一家。母ラファエラはウェイトレスの仕事をしながら2人の息子を1人で育て、息子たちも配達員として家計を支えている。街から疎外された自分を“透明人間”だと憂う息子たちは、美女クリスティンと出会い恋に落ちる。一方、ラファエラは白人男性からの誘いに乗って飲食店を開業するが。

というお話です。

 

 

幸せを掴むために祖国ペルーを捨て、ニューヨークの片隅で不法に暮らすデュラン一家。母ラファエラはウェイトレスをしながら二人の息子を女手一つで育て、息子のポールとティトも語学学校に通う傍ら、配達員をしながら家計を支えていた。

 

不法滞在者である彼らにとって現実はあまりにも厳しく、お金の問題に加えて見つかれば国外追放されてしまうという恐怖が常に付きまとっている。市民権もなく何の力もない自分たちを「透明人間」と呼び、息をひそめて生きていた。


母ラファエラは、ウェイトレスの生活に疲れ果てた時、客の白人男性に声をかけられる。恋なんて葬り去っていたラファエラだが、安定を約束するという口車にはまってしまい、自分たちのアパートを提供して男と一緒にブリトーの店を開業する。

 

 

一方、ポールとティトはある日学校で、神秘的な魅力を放つ美女・クリスティンと出会い、恋に落ちる。彼女には彼氏がいるらしいが、そんな事は関係なく、彼女に夢中になっていく。しかしクリスティンはコールガールという一面を隠し持っていた。

 

それぞれが恋に落ち、辟易していた毎日に<希望>を見出したかのように思えたのだが。NYという大都会で出会う人々の欲望と心の闇が次々と露になり、母子3人は最も恐れていた事態に直面し、引き裂かれてしまう。仕事を抱えながら息子たちを必死に探すラファエラ。果たして、母子3人は再会することができるのか?後は、映画を観てくださいね。

 

 

不法移民の家族のお話でした。ペルーに住んでいた母ラファエラと息子たちポールとティトは、父親のDVから逃げるためにアメリカに不法に入国し、働いているようでした。ラファエラはウェイトレスとして働き、息子たちはデリバリーのバイトをしているんです。うーん、よく不法移民は正規の仕事に就けないから仕方がないって事なんだろうけど、こんな事を続けていても、いつまでも苦しい生活ですよね。

日本でも移民の問題が大きくなってきているから考えるんだけど、何で自国で生活が出来ないのに、他国なら良い生活が出来ると思うんだろう。自国で出来ないなら他国でも無理でしょ。自国が戦争をしているというなら逃げるのは理解出来るけど、景気が悪くて仕事が無いからというなら、そりゃ、何処へ行っても仕事は無いです。だって能力が無いからでしょ。能力のある人はその国でも儲けている訳で、もちろん悪いことをしていたりするかもしれないけど、そういう人が儲かる国なら、自分もそういう事をして儲けなきゃ。


 

きっと、それは間違っているという方が多いと思うけど、でも、まず上に立ってからでないと何も変えられないじゃないですか。だけど、それをやろうという気概を持つ人はいないんでしょう。だから国が良くならないんだと思うんです。そして他国に行って、他国をどんどん悪くしてしまう。日本も危なくなってきてますよね。

 

映画に戻って、このラファエラはウェイトレスとして働いているけど、住んでいるところなどは男に貢がせているのかな。話を聞いていたら、女を使って色々と融通を受けて生活をしているようなんです。息子が2人もいるのに、母親がこれじゃどうしようもないです。よくいますよね、こういう自分では色々な事をしっかりと出来ずに、何でも人に頼る女性って。人の善意にたかって生きるような人間は嫌いなんですよ。

 

息子のポールとティトは、普通の青年です。女性にも興味があるし、やりたい事は沢山あるんだと思うのだけど、今は仕事と英語の学校とで精一杯のようなんです。母親を助けなきゃいけないし、かと言って、目立って警察に捕まったら強制送還されてしまいます。大人しく暮らしているんだけど、英語学校で美しいクリスティンと出会います。

 

 

クリスティンには彼氏がいるようで、どーも刑務所に入っているらしいんです。どんな罪かは解りませんが、弁護士に弁護を依頼し、保釈も頼んでいるようで、保釈金などをクリスティンが用立てているんです。だから、手っ取り早く大金を手に入れられるコールガールをするしかなかったんじゃないかな。彼女はモデルをしていたらしいのですが、売れなかったようなんです。

 

そんなクリスティンを女神のように崇めているポールとティト。美しい憧れの人なんだけど、彼女にとって彼らは弟のような存在だったんじゃないかな。まだまだかわいいなと思っていたと思うんです。でも、彼らが突然に性的な欲求を見せてきた時、クリスティンは汚いモノを見るような目で見て、それ以後、しばらく二人の前に姿を現しませんでした。コールガールをしていて嫌な目に何度も遭っているので、性的な目をする男が嫌だったんじゃないかな。このクリスティン、可哀想な女性でした。

 

 

ラファエラも小説家という男性と出会い、恋に落ちますが、どう見てもダメ男なんです。この男はダメだろ~って感じなのに、彼の言葉を信じて、自分では何も考えずに彼に従って行くんです。ほっんとダメ女だよね。イイ話を持ち掛けられたとしても、ちゃんと自分で考えて返事をしなければ、それこそ幸せなんて手に入りません。人任せの人生を生きて何が楽しいんだよ、何が幸せなんだよって言いたくなりました。息子たちが可哀想です。

 

そしてこの2つの恋が親子を引き離す原因を作ってしまいます。まぁ、自業自得だよなぁと思ったけど、どうやって再会するんだろうとドキドキしてしまいました。でも、そろそろ親離れの時期だったのかもしれないし、別々に生きることも良い経験になると思います。いつまでもお母さんについていたら自立心が育たないし、自分で生きる力も持てませんからね。

 

 

うーん、あのね、以前は不法移民って不幸な人だから助けてあげなくちゃと思っていたけど、沢山の情報を読んでみたら、ただ儲けたいから他国に来ているという人がほとんどでしょ。日本のクルド人だって迫害をされているというのは嘘で、トルコ政府は彼らの民族をちゃんと認めているらしいじゃないですか。だから難民じゃないんです。

 

もし日本にいたいのなら日本のルールに従うべきだし、ルールが守れないなら自国に帰ってください。犯罪を犯した不法移民は強制送還すればいいんです。それか国外追放ね。ちゃんとした判断をしないとテロ組織の根城になったりしてしまうし、国が壊れてしまいます。既にヨーロッパなどでは大変なことになっているんですから。

 

 

私は、この映画、お薦めしたいと思います。難民側からの視線で描いた映画です。彼らは普通の人々で幸せを求めているけれど、自分で知識を付けて成功しようという強い信念のようなものは一切無いんです。流されるままで、何も勉強しようとしない。自分で幸せを掴み取ろうとするのではなく、幸せはやってくるという安易な考えなのだと私には見えました。彼らに同情する映画なんだろうけど、私は不法移民の本質が描かれていたような気がしました。ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

「ニューヨーク・オールド・アパートメント」