「僕らの世界が交わるまで」自分の価値観を人に押し付けてはいけません。自覚してくださいね。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「僕らの世界が交わるまで」

 

を観ました。Fan’s Voiceさんの、独占最速オンライン試写会が当たり、観せていただきました。(@fansvoicejp)

 

ストーリーは、

DV被害に遭った人々のためのシェルターを運営する母エブリンと、ネットのライブ配信で人気を集める高校生の息子ジギー。社会奉仕に身を捧げる母と自分のフォロワーのことで頭がいっぱいのZ世代の息子は、お互いのことを分かり合えず、すれ違ってばかり。そんな2人だったが、親子でそっくりなところもあり、そのことからそれぞれが少しずつ変化していく。

というお話です。

 

 

DV被害に遭った人々のためのシェルターを運営する母・エヴリンと、ネットのライブ配信で人気の高校生ジギー。仲が悪い訳ではないが、お互いを理解し合えずにいた。社会奉仕に身を捧げる母親エヴリンは、ジギーにボランティアをしてみないかと誘いますがジギーはライブ配信で稼ぐ方が楽しいし儲かると言って話を聞きません。

ジギーは自分のフォロワーと投げ銭のことしか頭にないZ世代。でも、同級生のライラに片想いをしており、必死でアプローチするも、彼女は政治や環境保護などに興味があり、ジギーとは話が合いません。悩んだジギーはエブリンに車で学校に送って貰いながら政治的になるにはどうしたら良いか相談すると、本を読んだり勉強すべきだと話す。



 

一方、エヴリンはシェルターに来た親子の息子カイルがとても素直で優しい子だと知り、こんな子が息子だったらと思い、カイルに自分の価値観を押し付け始めてしまう。カイルの困惑に気がつかず、その行動はエスカレートし…。

何処までも自分の価値観が正しいと思っている似たもの親子は、その間違いに気が付くことが出来るのか。後は、映画を観てくださいね。


 

何とも言えない内容で、ちょっと笑いながらも考えてしまいました。この映画、俳優のジェシー・アイゼンバーグが監督をした初長編映画なんです。自分で作ったラジオドラマを元に脚本を書いて、映画化したそうなんですが、うーん、やっぱり色々な才能を持っていらっしゃるんですねぇ。まだ、ちょっと観にくい部分はあるものの、とても考えさせられるヒューマンドラマになっていました。

 

母と息子が主人公なんです。母親エヴリンと息子のジギー。私はこのタイプ、何度も出会ったことがあります。きっと、映画を観ると、あー、こういう人いるいるって誰もが言うんじゃないかな。エヴリンは、自分の価値観が常識だと思っていて、私がこんなにやってあげているんだから、感謝して受け取りなさいよっていうタイプ。

 

 

映画ではカイルというシェルターに入ってきた青年に、奨学金を頼んであげるから大学に行きなさいと強要する感じになるんです。カイルはやりたい事があるんだけど、そんな事よりも大学に行く方が良いに決まっているとグイグイ押してくるんです。いやぁ、こういう人っているよねぇ。私はチーズケーキが食べたいと言っているのにモンブランを勧めてくる人嫌だよね。モンブランも好きだけど、今日はチーズケーキの気持ちなんだから。

 

こういう人って、昔のイメージだとPTAとかにいたよね。今はPTAじゃなくても、モンペアがこんな感じじゃないのかな。まぁ、学校の対応も酷いから、どっちもどっちなのかしら。

 

息子のジギーですが、こちらもまたユーチューバーとかによくいそうなタイプで、全ての価値観がフォロワーと”いいね”と投げ銭なんです。好きになった子が政治や環境保護に興味があって、友達ともそういう話をしているところにジギーが入っていって、はぁ?と言われそうなことを平気で言ってしまうんです。頭が悪いのか空気が読めないのか、どちらもあると思うけど、きっと彼女も彼の頭の悪さに辟易したと思います。でもジギーは、なんで彼女がそう思っているのか理解出来ないんですよねぇ。


 

結構、こういう人も最近いるんだけど、何で相手の気持ちが理解出来ないのかなぁ。とても不思議です。映画を観たり、本を読んだり、人と会話をしたりしていれば、自然と相手の気持ちが解るようになるハズなんだけどね。だって、会話は出来なくても猫の気持ちとか犬の気持ちは解るでしょ。それなら人間の気持ちは解るハズなんだけどね。

 

そんな2人が母息子なので、理解し合うのは難しいよねぇ。父親は、そんな2人の事をよく理解していて、君たちは似たもの親子だからと、ボソッと言うんです。お父さん、苦労されているんですね。ちょっと笑ってしまいました。

 

まぁ、2人がそのまま突っ走れる訳も無く、順調に挫折させられる訳ですよ。こんな二人がやりたい放題やっちゃったら、周りは大変でしょ。それぞれが苦い思いをして、自分の間違いに気が付いてくれたら良いんだけど、それについては、映画を観てくださいね。

 

 

誰にでも間違いはあるし、人との距離感って難しいから、間違えちゃったらやり直せばいいんです。恥ずかしいけど、もう一度、人との関わり方を勉強すればいいだけだから。私なんて、何度ごめんなさいって謝ったか分かりませんよ。怒ってくれる友達がいたのもありがたかったんですけどね。

 

怒ってくれる友達って、今少ないから難しいですよね。失敗したら、その場で終わってしまう人の方が多いのかもしれないけど、謝ったら許すという人間関係になって欲しいな。今、謝ることが出来ない人が多いけど、”ごめんなさい”って大切な言葉だし、国同士は出来ないだろうけど、人間同士は謝る関係を続けて欲しい。その方が温かいですもん。

 

 

この映画、私は超!お薦めしたいと思います。よい映画だったし、こういう人本当に多いので、もし、自分がそうだったら気が付いて欲しいです。自分の考えを人に押し付けない、価値観を押し付けない。誰もがそれぞれの価値観を持っています。押し付けてはいけません。そんな事を教えてくれる内容でした。出来れば沢山の人に観て欲しいなぁ。そして気付いて欲しいなぁ。ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

「僕らの世界が交わるまで」